表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の戦国繁盛記 打倒信長で天下を治める  作者: C-RAM
第3章:大名家 近畿統一編
16/20

第16話.最強の馬鹿之助……汚名挽回なるか!

 俺とチーム海賊……上手い言い回しが見つからないが、隆景も水軍で育った。


 なので、自然と九鬼や安宅家、隆景に鹿之助……そう、こいつ『()鹿()()()』もいるのだ、何故か。


 「山中鹿之助」という男は、俺でも知っている『()()()()』を求める、真正のマゾなのだ!


 海戦も山岳戦もゲリラ戦も、何でも出来る凄い奴!!


 ……じゃあ、何故『()鹿()()()』かって?


 こいつ、()()()()が無いと、『ただの役に立つポンコツ』なのだ!!


 商人をやっていた息子もいるのだ。出来んことはなかろう。


 そう思って、色々とやらせた……。


 半端に出来が良い為に、却って被害が大きくなる。


 馬鹿デカい大砲を作ろうとしたり、乗れる奴がいない野性の馬を捕まえようとしたり……。


 やろうとしている事は凄いし、理解も出来る。


 だが、それを何故「高値」でやろうとするのか?


「……それは、こいつが凄い出来だからでございます!!」


 そいつは、売り物になってから言ってくれ。



 ともあれ、結構『的を射た』行動もするから、質が悪い。


 山名家が持っていた「生野銀山」の技術者を石見へ送る……。


 そこまでは正しい……そいつらを使って「灰吹法」を思いつく。


 それも凄い発見なのだ……。


 だが、今の銀の価値はダダ下がりであり、三倍に増えた産出量に頭を抱える俺達。


 結果的に朝廷で「譲位」を行う資金源となったので、問題は無かった。


 後は、もう国内で賄えない、大量の銀をどうするか……。


 やはり、明との正式な交易しかない……。


 ただ、そいつを行うのも一苦労である……中国の制度を知っているから解かる。


 あちらは、「科挙」のお陰で官僚大国なのだ。


 「前例」が無ければ、全く行動しない朝廷の上位互換だ……。


 間違い無く揉める……国際関係にヤバいフラグが立つ。


 それは分かっているのだが……一気に儲ける機会を逃すのも惜しい。


「よし、馬鹿之助……汚名挽回の機会をやろう……明に行って平等な同盟を組んで、正式な交易をさせろ!!」


 それは、名誉挽回の間違いでは? という周囲をよそに、この「馬鹿之助」は喜んでいる……マゾの気持ちはよく分かる。


 俺も、何度深いダメージを受けた事か……小さい子供が『好き』なのは、意味が違う!!


 そう、トラウマが深くなるとマゾになる……屈辱を受けたい……罵られたい。


 ……そう言う生き物なのだ!!


 いや、決して(ねや)で、そう言う『お楽しみ』をしている訳では無い……無いのだよ!!


「そういう訳でな……朝廷とこの機会に、関係を深める必要があるのだよ……隆景」


 俺は、そう聞いてみた。


「……流石に無策で突っ込ませると、腹を切り申す。多分、明も滅びますが……」


 そうだよなぁ……こいつは、そういう奴なんだよ。


「譲位の際の祝い事であれば、多少の無理は効くだろう、多分……」


 日頃ご愛顧している、明との貿易関係で、何とかならんかねぇ……?



 色々と考えてはみるが、今一つこれと言った策も思いつかない。


「何か、あちらを立てる理由さえあれば……」


 そうだなあ、こういう時に頭の切れる人物がいれば……。


「あっ、あるぞ。俺達に必要で、あちらにしかない制度が!!」


 全員が『……えっ?』と驚いた。


 いやいや、あるじゃない? そう言うお話。


「朝廷が『科挙制度』を実施すれば良い! それなら、あちらの顔を潰す事も無い」


 そう、この国には『官僚』がいない……そう言う需要は、「僧侶」になる。


 だが「武芸」「人文」「礼節」を競い、取り立てる事自体には意味がある。


 この国の人々が、優秀な家臣になる可能性があるのだ!!


 ……そもそも、「学校」が無いから本願寺に寺子屋を委託している位だ。


 ただの「科挙制度」では、武芸者が引っ掛からない。


 この国向きに、それも考慮した制度にすれば良い……完璧な理論である。


「……緊急会議を行う! 全員集合して、制度の概要を纏めるのだっ!」


『ははあっ……!!』


 そう言う事になった。


 武芸として「相撲」を取り入れ、人文は「科挙」をそのまま、礼節で「茶道や礼儀作法」を審査する。


 ……総合評価してやれば、それなりに使える人材が増える!


 よし、これで行こう……後はこのマゾに任せるだけだ!!


 

 俺達の企みは、上手く行った。明のプライドを刺激しつつも、自国の制度を取り入れて、挨拶に来る。


 ……こういう「徳の高い行為」に、あちらの方々は弱い。


 おれが、宮中で商売をするきっかけでもある。


 常日頃収めた「礼節」というものは、非常に東洋の人間にとって重要視される。


 武士や公家では、こうはいかない……。


 メンツや名誉に目が眩んで、頭を下げようとしない。


 だからこそ、俺や久秀が活躍する場面が必ず訪れるのだ……。


 俺の跡継ぎである「仰木丸(おうぎまる)」にも、それは徹底させている。


 商人としての、意地と誇りがあるのだ……。


 お釈迦様にも、孔子様にも……これだけは譲れない話である。


 ()()()の善の善たるは、裏切りでも誑かしでもない……。


 「礼節」そのものによる『禅譲』なのである。

この主人公、第一側室の「伊都」は20歳相当。そして長女の千代は満7歳……はい、わかりましたか?


『このロリコンどもめ!』


  〇  〇  〇  〇  〇  〇  〇


良いですか、皆さん……私はマゾではない、いいね?


そう、誤解されてしまうのだよ……繊細な私の心がゾクゾ……いや、名誉にかかわるのだよ!


だから、決して「あぁ、この作者も相当な『マゾ』なんだな」などと思わないで欲しい。


補足:特定の性癖の方を貶める意図はありません。あくまで自虐ネタであり、作品や史実のオマージュなのです。


3Pやハーレムが好きな人、NTRが好きな人……人妻じゃないと興奮しない人。


そう言った性癖は、隠すものですがそれを自虐ネタにして、笑い飛ばしているだけなのです。


実際、自分も色々と性癖はありますし、恥ずかしいのです。


決してロリコンを馬鹿にしているとか、お前らもロリコンだろう、そう言う意図はないのです。


追記:買い叩く時は追うて追うて、根まで叩かねば駄目じゃ。叩いたら叩いて、潰せち教わった。


おやっども、叔父上様も、もう一人の叔父上様も、お爺様もひい爺様も言っておった。


……これが伊勢商人の商法じゃ。ひと商売になんもかも込め、後のことなんか考えるな。


――――――――――――――――――――――――――――――


ちょっと、考えるべき事があります。創作物についての責任についてです。


私は古いオタクです。かつてのネット社会を知っている者として、きちんと言っておかないといけないです。表現の自由には、創作物への責任を伴うという事です。


どういうことかと言えば、何を信じるかは自由なのですが、コミケと一緒で作者と読者が楽しむだけなら問題無いのです。両者の了解の上で、情報をやり取りしているのですから。


もし、作者の思想や価値観が世間一般の常識を外れてしまった場合の心配です。


我々は、かつて自由に創作を行う事で、その市場そのものを失った歴史があるのです。


それが「アタリショック」かつて、自由にゲームを作り販売した事例です。


金儲けのために、創作物たるゲームの質を保証しなかった結果、作者側が飽和して、クリスマス市場でありえない程の損失……その後、数十年以上続く、家庭用ゲーム機市場の悪化の影響を受けました。


結果的にセガや任天堂と言った日本製ゲームの信用によって、ようやくその状況は回復しました。


その日本のゲーム市場では、自主努力でゲームの質や市場の維持に努めました。


結局、性善説というのは幻であって個人の良識というものは、あくまでチェックが必要である事。


それが、コミケで言うスタッフであり、出版業界の出版社・編集者という事になります。


また、動画投稿サイトの運営も同様ですね。


きちんと表現の自由を維持したまま、質の保証を行う事は経済的にも人道的にも必要な事です。


反面教師として、お金を出して創作物をやり取りする大事さを改めて警告したいと思います。


創作者にとって、造ったものは我が子も同じ。そんな酷い人はいないと信じたい。


もし、なろう系と呼ばれる市場そのものが無くなる事……真剣に考えた方が良いですね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ