記憶のこと
記憶って美化されていくと思います。
文章力が頭打ちかなあ、どう頑張ってもうまく表現できないなあ、と感じる時があります。というか、面白い本を読んだあとなんかはそう思います。簡潔かつ綺麗な文章ってどうやったら書けるのだろう? と。
そんな時に、一年前のほうが巧かった気がするな、とよく思います。
こういうフレーズ、前に書かなかった?
その時のほうがこのフレーズを生かせてるんじゃない?
成長がないのは仕方ないけど、後戻りはしたくない。
そういうふうに落ち込むことってあります。
そういう時は、直にたしかめるのがはやいです。わたしは過去の文章は、現実のノートにせよデジタルにせよ、書いた状態のまま保存してあるので(後で誤字など見つけても修正しない、の意)、それを見返します。
そうすると、過去の自分の文章に「巧いな」と思わされることよりも、「ここはもうちょっとこうしたほうがいいんじゃない?」と感じることのほうが多いです。
昔の自分文章下手、はずかしい、ではなくて、これを書いた時は最良だと思ってた訳だからわたしって進歩してる、と思えるのです。なんだ、美化してただけか、と。
昔のほうがよかったと思ってしまうかたは、一度読み返してみるといいかもです。過去の自分は、かなり美化されているかもしれません。
逆に、はずかしくて読めない、というかたも、読み返してみたらその進歩に驚くかも。