第二話 屋根を直す仕事
4月2日(晴れ)
今日は前から頼まれていた知り合いの家の屋根を直す仕事だ。
そこでいつも通り屋根を直したのだが、何やら違和感があったのでそれを言ってみたらすぐにその違和感の原因が分かったらしい。自分には教えてもらわなかったが何となく大事のような気がする。
一体何があるのやら
side トビー
私の名はトビー、今日はあの騒動で傷ついた我が家の屋根を直してもらう仕事をラントに頼み、現在その屋根を直してもらっている。
「毎度毎度頼んですまないね、君の仕事は的確で他の職人とは比べものにならないレベル、職人達を軽視するわけではないが良い仕事をするからね」
「いえいつも通りの仕事をするだけですし、今回はウチでの揉め事の最中で何故かピンポイントでトビーさんの家の屋根が壊されちゃった訳ですしね、あの人も来たわけでしょう?」
「ははっ、あの上役様もそこを謝ってたな。」
・・・しかしその上役様から何やらウチの家から変な感覚がするらしいことを聞いた、世話になってるラントなら何かが分かるかもしれないと思って頼んだが思い違いか?
「あの・・・そういえばトビーさん、屋根を直していて気になったんですが、最近新しいもの入れたんですか?」
・・・どうやら当たりらしいな
「いや新しいものなんぞ入れてないがどうした?」
「直すときに本当に僅かなんですが雑音みたいなものが聞こえたというか、具体的にいうと壊れたスピーカーみたいな・・・」
「──位置は?」
「えっと、あなたの娘さんの部屋近くでですね、また変なことに突っ込んでますかね?あの娘」
「・・・私の娘ならあえてやりそうなものだな。」
・・・全く我が娘ながら厄介事にいつも関わるのだから
「──追加で依頼出しますか?」
「──そこまでではないし問題ないよ、今日は助かった、後日報酬を持っていこう」
・・・さて娘が帰ったら聞いてみるか
side end
4月2日 追記
トビーさんの家の屋根を直し終えてお店に帰るとトビーさんの娘さんがいた。いやだから君はいつも行き詰まったら僕の店に来るのはどうなんだ?そして普通に食事を要求するんじゃないよ、まぁ作る僕も僕だけど
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