5.検証②
「熱湯」
校舎の陰のあたりで一休みしているスライムに狙いを定めてスキルを発動させる。
そしてそれをスタート地点として、視線を他のスライム達を辿るようにして動かした。
すると熱湯は見事に僕の視線と同じ道を辿ってスライム達の上へと降り注いだ。
ホースのようだと感じたこと。そして柏木君に狙いをしっかりと定めないと変な方向に発動してしまうと言われたことから、イメージさえしっかりと持てば移動も可能ではないかと思っていたが……どうやら正解だったようだ。
これなら水まきならぬ熱湯まきでのスライム駆除が可能である。
レベルがないためか、一発で倒すことは出来ず、何往復かしなければ消滅しない上、攻撃されたことにより攻撃者にとっしんしてくる個体もいた。
だが一度スキルの使用時間が切れた際、弱ったそれを孫の手でベシベシと攻撃してしまえばHPを削られることもない。
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『『スライム』の討伐に成功しました』
『ステータスが上昇しました』
『レベルアップしました』
検証時2回目となる、レベルアップを告げる無機質なアナウンスが頭に流れるとようやく見える範囲にスライムの姿はなくなった。
ポイントさえしっかりと定めさえすれば結構遠くまでの攻撃が可能であるため、威嚇攻撃もしくはこちらへの誘導として使い、あちらが襲ってきた時に物理攻撃に切り替えるという作戦でもありかもしれない。
「お待たせ。それじゃあ行こうか!」
一通りの確認を終え、保健室側へと身体を翻す。
するとポカンとした表情の柏木君がたたずんでいた。
「結局何したかったの? スキルの使い方確認?」
「物理と魔法どっちが効くのか確認したかったんだけど、レベルのない熱湯じゃ確実な情報は得られなかったよ」
「そういうことは宣言してからしてくんない!?」
「え?」
「俺だって手伝うし」
「でも二人はもう結構強くなっているから、小さいの相手だとどっち使っても討伐可能でしょう?」
「まぁそうだけど……」
「これは弱い僕だからこそ取れる検証方法。だから大物相手の戦闘の時に余裕があったらデータ取らせて?」
あれだけ大きくなっているとそんな余裕もないだろう。
だがせっかく手伝うと言ってくれたその心を完全にむげにするのは彼に失礼だ。
だから『また確認する時は手伝ってもらうかもしれないから、そのときはよろしくね』という意味を込めての言葉だった。
――のだが。
「余裕はあるけどデータは取れないと思う」
「へ?」
「多分両方試す前に倒しちゃうし。な、あずさ?」
「あずさたち強いんだよ!」
まさか別の意味で断られるとは想像もしていなかった。
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