4.検証①
「MP問題は解決したし、後はセーフティーエリアと校内のスライム問題だけだな! スーさん、あずさ。ちゃっちゃとあの大物片づけちまおうぜ」
「うん!」
「そうだね。でも戦闘を開始する前に確かめておきたいことがあるんだ」
「何?」
「すぐ終わるからちょっと待っててね」
二人に声をかけてから肩たたきつき孫の手を右手に握りしめ、ドアを開く。
そこは二人がつい数分ほど前に通ってきたばかりだからなのか、スライムが密集しているということはなかった。
量は多いが散らばっている程度。
これなら効果を確認するのにぴったりかもしれない。
手近な一体に近づき、肩たたき付き孫の手のゴルフボール側を振り下ろす。
すると一回目で光に溶けた。
『『スライム』の討伐に成功しました』
『レベルアップしました』
『ステータスが上昇しました』
やはり物理の方が効果的、または熱湯が魔法攻撃としての威力が弱いのか。
ここの正確な情報を取るには、スキルレベルの存在する魔法で確かめるのが一番だろう。
だが比較対照である物理攻撃はスキルを使用していない物であったことも頭に入れておく必要がある。
もっと早い段階で、出来ればレベルが低い段階で昼のスライムを相手に確認出来れば良かったのだが、こればかりは悔やんでも仕方ない。
それは昼間、多くのスライムを倒してきた二人の戦闘を見ながらデータを取らせてもらうことにしよう。
次は肩たたき側と孫の手側で攻撃力の違いが存在するかの確認だ。
今度は孫の手側をスライムに向けて、斜め上からひっかくように切りつける。
するとやはりゴルフボール側と同様に一度で討伐が完了した。
『『スライム』の討伐に成功しました』
「スーさん、何してんの?」
「物理攻撃と魔法攻撃のどちらが効くかの確認だよ。後、熱湯スキルが一度に広範囲に向けられるのかと、効果の持続の確認も済ませちゃうから待ってて」
「あ、うん。分かった」
伝わっていないのか、それとも若干引かれているだけなのかは定かではない。
それでも大物を目の前に足を引っ張る訳にもいかない。
けれども僕は圧倒的に戦闘経験が足りないのだ。考察出来るだけの経験だけでも積んでおかないと確実にお邪魔虫だ。
だから最後にスキルを使用しない物理攻撃が有用だと分かった今だからこそ試してみたいことがある。
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