表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

81/104

1.2人の帰還

 べっこう飴を食べたことで思考がスッキリとして新たな考えが!――なんて都合のいいことはなかった。


 結局いくら考えたところで経験に勝るものはないのだ。


 結論が出てしまったことで暇になった僕は窓の外を眺める。

 校庭では集合したスライムは一際大きな個体にへばりついては少しずつ体積を増やしていた。


 彼らは合体することで『大物』に進化していっているのだろう。

 おそらくあずさちゃんを襲った人食いスライムもまたスライムの上位版なのだろう。

 合体した結果そうなったのか、人を飲み込んだことによって進化したのかは分からないが。


 つまり小物も狩っていかなければ大物に進化してしまう、と。

 となれば下水に溜まっているだろうスライムの討伐も後々は視野に入れていく必要があるだろう。


 いや、先にセーフティーエリア問題も解決しないとか。


 問題が山積みだなぁ。

 そんなことを考えながら再びべっこう飴の容器へと手が伸びた――ところで人の声が耳に届く。


 聞き慣れた声だ。

 肩たたき付き孫の手を片手にドアを開ければ、そこには行きと変わらない姿の二人が立っていた。


「おかえりなさい、二人とも。大丈夫だった?」

「ただいま~」

「ただいま。なんかスライムの色が違ったけど強さ的には少し強くなっただけで問題はない。……ない、んだけどなんでスライムが校内に入ってきてるんだ? 体育館に置いた魔石を落としたスライムの方が強いはずなんだけど、もしかしてセーフティーエリアが完全ではない? でも昼間はちゃんと防げていた訳で……」


 柏木君は想像以上に多い荷物を僕へとパスする。そしてブツブツと呟きながら顔をしかめていた。


 セーフティーエリアが破られたことが気にかかっているのだろう。


 だから僕は想像でしかないそれを彼らにも共有することにした。


「二人とも帰ってきたばかりで悪いけれど、お話があります」

「……ホワイトボードいる?」

「大丈夫」


 真面目な顔で立てた親指を職員室側に向ける彼に首を振った。


お読みいただきありがとうございます!


ほんの少しでも面白かった!続きが気になる!更新まってる!と思ったら是非ブックマークや評価(評価欄は最新話の下にあります)をお願いします。


作者のモチベーション向上に繋がります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ