16.現状とこれからのこと
肩たたきつき孫の手を手に、二人を校門先まで見送る。
そして約束通り、保健室へと戻った。
一人になった部屋で、今後について考える。
これから先、どうなるのか。
現在、東京にはどれほどの生存者がいるのか。
他の、特にダンジョンが発生している県と、そうではないがそれらの県に隣接している県はどうなっているのか。
朝の時点でさいたまのエリア化はしていないらしいが、他も同様なのか。
情報源として、テレビには今後しばらくは期待出来そうにない。
電波塔がどうなっているかも重要だが、ニュースを読むキャスターやカメラマン、音響などのスタッフが揃わねば再開することは難しいだろう。新聞はおそらくしばらく配達されることはない。
だからといってネットニュースとSNSで流れてくる情報は確実ではなく、頼りにするには心許ないものである。
今後も一つ一つ、自分達で考えて行動して、経験を積み重ねていくしかないのだろうか。
エリア化してまだ一日。
時間が経てば子ども達も疲弊してくることだろう。
それに今はまだ駅以外の場所でスライムの目撃しかないにしても、すでに日本には他のモンスターが存在している以上、突如としてそれらが目の前に現れる可能性だってある。
ダンジョンからモンスターがあふれ出す可能性も未だに否定は出来ない。
ファンタジー世界だと『スタンピート』と呼ばれる現象によって暴走したモンスターが近くの村や町を襲うこともよくある話だ。
それに備えるためにはやはり、レベル上げと戦闘への慣れが必須だろう。
当たり前のようにやっていたけれど、あの子達の行動は正しいのだ。
僕ももう少ししっかりとしなければ。
手始めにはやはりもう少しレベル上げをすべきだろうか。
避難が落ち着いてからにはなるだろうが、一応モンスター討伐経験もあることだし、周りのモンスターが一気に強敵になりさえしなければ苦戦は強いられても即死亡ということはなさそうだ。
そうそう、ちょうど窓の外にいる色違いのスライムみたいな…………………………って、え? 何でスライムが校内にいるんだ?
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