5.初期ステータス
柏木君は再びチョークを手に取り、黒板にとある文字を記入していく。
名前
レベル
HP
MP
筋力
耐久
敏捷
器用
対魔力
保有ポイント
ジョブ
スキル
武器
「初めの状態で基礎ステータス、元々自分が持っている能力値が数値化したのが目の前の画面に現れる。例えばこんな感じで」
そして柏木君は文字の隣に数値と文字を書き足していく。
名前 柏木 圭吾
レベル 1
HP 50/50
MP 25/25
筋力 12
耐久 15
敏捷 17
器用 9
対魔力 15
保有ポイント 0
ジョブ なし
スキル なし
武器 なし
初期ステータスポイント 残り100
「これをベースとして、与えられた100ポイントを好きなように振り分けるように指示される」
HP ▽50△
MP ▽25△
筋力 ▽12△
耐久 ▽15△
敏捷 ▽12△
器用 ▽9△
対魔力 ▽15△
保有ポイント 0
ジョブ なし
スキル なし
武器 なし
初期ステータスポイント 残り100
完了する/リセットする
「数字の両サイドに三角のマークが出るからそれを弄って調整してくれ。そこを調整するごとに一番下の『初期ステータスポイント』の数字が上下していく。
そこで気をつけてほしいのが、初期設定の画面でのみ基礎ステータスを下方修正して、その分を他に振り分けることが出来ることなんだけど……」
「じゃあ筋力強化しまくるのも!」
「出来るがやめておいた方がいい」
「なんでだよ!」
極振りに憧れるのは理解出来る。
けれどそれにはリスクが伴うことだろう。
「このステータスはどうやら俺たちの今の体を数値化したものなんだ。だから敏捷を減らせばその分足は重くなるし、今まで動けていたはずの体が動き辛くなる」
「それは、イヤだな……」
「だろ? それで慌てているうちにモンスターに襲われた人もいたからやめといた方が賢明だな」
「なるほど」
体感が変わってしまうのはリスクが大きすぎる。
柏木君の言葉に、質問した生徒以外の子達もコクコクと頷いた。
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