4.レベル差
「うーん。それが一番かもしれないけど、俺らもう結構レベル上がっちゃってるからさ、なかなかレベル上がんないんだよ。だから一回空にして、スリープから覚めた時にある程度の数値が回復してないと困るんだよな」
「協力討伐は?」
「あれ、多分貢献率が関係あると思うんだよな~。低レベルのやつのレベリング手伝うならいいけど、俺らでやっても結構時間かかるぞ?」
「そういや魔法攻撃組はレベル高いんだっけ」
「俺、もうレベル28。一番低いあずさちゃんは……いくつだっけ?」
「17!」
「スライムしかいない状態で20オーバーでも上がった方だし、大物も減ってきてる。これからのレベル上げは結構難易度高くなるんじゃないか?」
え、もうそんなにレベル高いの!?
あずさちゃんがスライム狩りに行ったのってたったの2時間ほど前だよね?
そんな短時間スライムを倒し続けて17まで上がるってことだよね。
しかも魔法攻撃組で一番低くてそれって……レベル8の僕って何なんだろう。
確かに2回しか戦闘経験ないけどさ、結構頑張ったよ?
もちろん話を聞く限りだと物理攻撃組はもう少し低いみたいだけど。
あ、もしかして物理組のみんな僕と一緒くらい?
――なんて都合のいい考えはすぐに打ち消された。
「物理攻撃組の誰かで試してみて、ってのはどうだ?」
「一番低いやつレベルいくつだ?」
「俺、20」
「僕は16」
「もしかして俺が一番低い!? 14なんだけど……ってマジか! もっとレベリングしないとこの先ツライわ! 誰か後で手伝ってくれ」
「明日手伝ってやるからお前ミッション確認担当な」
「おう!」
一番低くて14。
僕はミッション達成済みだからこの換算には入らないけど、まだ一ケタなのは僕だけ……。
その事実が胸にどっしりとのしかかる。
もっと頑張らないと、みんなを守るどころではない。
これでは足手まといになってしまう!
「瀬戸が試して効果が分かればいいけど、一番はやっぱりMP回復方法が分かるのが助かるな」
「ああ。睡眠である程度回復したりすんのかな?」
「回復スポットがあったりして!」
「それはあり得そうだな。後はMPポーションとか?」
「やっぱ『調合』とか『調剤』とかそこらへんのスキル欲しいよな~」
「それな~」
次第にみんなの表情は暗くなっていく。
魔法攻撃組の会話に加わっていた子は半数以上だったし、ここにいるメンバーにとってMP回復問題は切実なものなのかもしれない。
調合、調合か。
そもそも取得可能スキルって何が基準なんだろう?
初めの話だと戦い方や武器によるものじゃないかって話だったけど、でもそれだと僕が『錬成』が取れる理由が思い浮かばない。
何かを極めた覚えはないんだけど、もしかして肉体や精神を極めろ! という神様からのお達しだったりするのかな?
あれば便利だと思って取ったんだけど、内容がよくわからないままなんだよね……。
もしかしてステータスの数値も関係あったりするのかな?
初期の時点でHPに比べてMPが少し高めだったし、ファンタジー的に考えるなら錬金術みたいなものが使える可能性もある。
もちろん試してみないとどっちの意味かは分からないけれど。
そのことも含めて、まだ分からないことだらけだ。
「今そんなこと言ってもないものは仕方ないだろ。取得しても今度は素材問題が発生するだろうし」
「そりゃあそうだけどよ……」
「余裕があったら取る。取ったら情報共有でいいな!」
「賛成」
今回の司会? である柏木君が「それじゃあ解散!」と手を叩いて、本日のまとめは締めくくられたのだった。
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