3. 教師は教師でも②
「上昇率は前に比べれば上がっているかもだけど、他の数値も違うから何とも言えないかな。回復率は……あれ? 現在の数値が書かれていない?」
「あ、それはたぶんレベルアップした直後だから。全回復されているはずだから一回閉じてから確認してみて」
そういえばこの前レベルアップした時もそうだったような気がする。
あの時はダメージを受けていなかったし、MPも消費もなかったからあんまり気にしてなかったんだよね。
柏木君の言葉に従って、一度ステータス欄を閉じてから再び開くと確かにHP 114/114、MP 61/61と表示されていた。
「って、あ。この情報抜けてんじゃん。神田、レベルアップするとHPとMPがフル回復って付け足しといて」
「了解」
神田君は軽く返事をすると、再びキュキュっと音を立てて『○レベルアップの後はHP・MPともに全回復する』と記入した。
「MPの数値がスリープ時間の長さに関係するとしても、スーさんが寝ていたのは1時間程度だし、魔法攻撃が主な奴らは時間がある時にやってみるのも手かもな。ギリギリまで減らしてからセーフティーゾーンに戻ってきて魔力切れ起せば、起きてるやつが守ればいいし。他でやるの怖かったらここにくれば安全だろ」
魔法攻撃が主となるのならばMPの数値は多いに越したことはない。
たった1時間で数値が上がるのなら試した方がいいだろう。
けれど星のマークが書かれたところに書かれていたことと、レベルアップで全回復ということを参考にすると、MPの回復方法は現時点で分かっているのはレベルアップ時のみということになる。
それはあまりにリスキーではないか、と考えているととある子がそのことを指摘する。
「だけど、MP回復方法がレベルアップしかない状況でそれするのはリスク高くね?」
「ああ、確かに……」
「せめて後どれくらいでレベルアップするのか分かれば便利なんだけどね」
余裕があれば鑑定を取って、と書かれているくらいだからその手のスキルを持っている子はいないのだろう。
いや、もしあったとしてもゲームでいうところの『経験値』の部分が見られるようになるかは分からない。
「魔法攻撃の子の中で物理攻撃も出来そうな子が試してみるとかはどうかな?」
だから一番危険が少ない方法を提案してみたのだが、返って来た言葉は予想外のものだった。
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