18.一人反省会
「……ってことだから……して」
「んじゃあ……………………んで」
「俺が…………」
遠くで途切れ途切れに話し声が聞こえてくる。生徒達の声だ。ということはあのモンスターは無事討伐されたのだろうか。
そんな疑問に答えてくれたのはやはりあのアナウンスだった。
『『マンドレイクモドキ』の討伐に参戦しました』
『『マンドレイクモドキ』の討伐に成功しました』
『レベルアップしました』
『ステータスが上昇しました』
『『ミッション:初めてのスキル(物理攻撃)使用』をクリアしました』
『『ミッション:初めての合同スキル(物理攻撃)使用』をクリアしました』
『『ミッション:攻撃を受ける』をクリアしました』
『『ミッション:協力討伐』をクリアしました』
あれ、マンドレイクモドキっていうのか。
初めて聞く名前だが、どうりでマンドレイクに似ている訳だ。
そんなどうでもいいことを考えていると、次第に頭は覚醒していく。
そして寝ていた身体を起こし、周りを見回した。
どうやら僕は革張りのソファで横になっていたらしい。
スリープモードとやらに入っていた僕を見つけてくれた誰かが、唯一ソファのあるこの部屋、校長室へと運んでくれたのだろう。
重かっただろうに。
結局迷惑をかけてしまったことに、申し訳なさがこみ上げる。
弱いって自覚していたはずなのになぁ……。
魔力切れが存在するなんて頭の端っこにすらなかった。
HPが切れたら死んでしまうというのなら、同じくゲージが減っていくMPが切れた際にも何かあってもおかしくないというのに、だ。
それはおそらく、ゲームなら大丈夫だから。
これはゲームじゃないって思ってるくせに、どこかでゲームと同一視している僕がいる。
死ななかったのは運よく誰かが来てくれたから。
誰もいなければ確実に死んでいた。
結局案内の設置は出来ても、モンスター討伐もおにぎりの量産も出来なかった。
自分の情けなさにため息が漏れる。
そのまま僕ってダメダメだな、と反省モードに突入しようとした時、ダダダダダと地面を蹴るような音が部屋中に響く。
何事だ!?と顔を上げればそこには生徒達の顔が並んでいた。
片手にはおにぎりやからあげ。
おにぎりは各自握ったのだろう。
からあげはきっと重箱を開けて先に食べているのだろう。
魔石狩りに行く子達に伝えておいたのは正解だったな。
役に立てたポイントを見つけて、少しだけ気分が浮上する。
ああ良かったと安心するや否や、彼らは距離を一気に詰めた。
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