17.不吉な言葉
「それじゃあ俺達そろそろ帰るわ。今日で話したいこととか決めたいことは一通り終わったし、しばらく来るのは遠慮しておくから」
どうやら今日で一段落ついたらしい。
僕も今日でめぼしいスキルメモは取り終わった。
もしや彼らは僕にスキルを覚え込ませることが目的だったのだろうか。
そこまで世話を焼かなければならないと思われているとは思いたくないが、なにやらいろいろと詰め込まれたリュックも渡されている。
まさかここまで用意されるとは思わなかったが、受け取ってくれと言われれば無碍にすることできなかった。
中を覗いてみればピコピコハンマー、スタンガン、折り畳み式のステッキ、扇子、かんざしと一見すると共通性のないものばかりが詰め込まれている。だがよく見れば共通点が存在した。
『軽く、使い方が難しくない』ことである。
おそらくこの中から武器を選べばいいということだろう。
どれも家にある物の中から、僕が使えそうな物を持ってきてくれたのだろう。
スタンガンはなぜそんなものが家にあったのか、どんな用途を想像して購入したのか、怖くて誰が用意したのかさえも聞くことはできない。
だが律儀に換えの電池まで用意してくれたのだ。
武器として登録するかはさておき、何かあった時用に重宝させてもらうことにしよう。
「僕が来るのは4日後と、6日後だから」
その日だってまだ自宅待機中であり、自宅で待機しておいてくれるのが一番だが、彼らにそれを言っても仕方がないことは分かっている。
彼の『しばらく』がどのくらいだか分からない以上、予定を告げておいた方がいいだろうと思ったのだ。
「4日後、ね。スーさん、それまでにちゃんとお風呂つかったりして体休めておいた方がいいよ」
「まぁ、しばらく休みだし入浴剤入れてゆっくりお風呂つかろうと思うけど、何で?」
「多分そろそろ何かしらのアクションがあるはずだから」
「え?」
柏木君は不吉な言葉を残して、先に歩いていた子達の元へと駆けていった。
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