16.勉強の時間はこれにて終了
「いやぁ久しぶりにこんなに勉強したよ」
「これでいつダンジョン発生に巻き込まれても大丈夫だな!」
「そうやって気を抜いてたら死んじゃいますよ?」
「そうだな」
外が夕焼けに染まると、校長先生と剛力先生は揃って背伸びをする。
随分と長い間、会議をしていたものだ。
その甲斐あって、低レベルでの有用なスキルだけなく、今までのおさらいも全て終えることができた。それどころか武器として何を使うかまで決めていた。
剛力先生の言うとおり、これならいつ巻き込まれても大丈夫そうだ。
理想としてはダンジョン発生なんて、そんなたちの悪いことはもう二度とない方がいいけれど。
一度あることは二度あるかもしれない。
だから万全に備えておくに越したことはないのだ。
ちなみに二人の武器だが、どこで遭遇しても大丈夫なようにと2つ候補を用意した。
校長先生は園芸用のスコップまたは万年筆。
スコップは校長先生が他校で園芸部の顧問をしていた時から愛用しているものらしく、一番手になじむのだという。万年筆の方は毎年誕生日に奥様がプレゼントしてくれるもので、胸ポケットにいつでも差しているからどこで遭遇しても安心だと話していた。
剛力先生は竹刀かヌンチャク。
竹刀は体育教師で剣道部の顧問だから分かるとしても、ヌンチャク? と初めはなぜそんな物を持っているのか分からずに皆揃って首を傾げた。
けれど話を聞けば、どうやら生徒にオススメされたカンフー映画にハマっていて、最近ヌンチャクを始めたのだとか。
ヌンチャクなら小さいからずっと持ち歩いていても邪魔になりにくいから、いざと言う時にはこれを設定するそうだ。
だが使い慣れている竹刀の方がいいというのが本音らしい。
校長先生のものと比べれば大きいが、竹刀だって通勤中に持っていけないほどのものでもない。
これから毎日持ち歩こうか、なんて軽口を話していた。
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