第一話 始まり始まり
「フハハハハハHAHA勇者よ、そんなものか、我ガッカ
リしているぞ」
「クソっ無敵かこいつ…リズもアイクも戦闘不能だ…もう、、打つ手がないぞ…」
「え?もしかして諦めてるのか???ちょっとまて、我、戦闘は50年ぶりなんだ、もっと戦わせてくれ…我が戦場にたとうとすると手下の軍勢に怒られるんだ…だからもうちょいがんばってくれないか…」
「こいつ、、挑発を…!!うおおおお!!」
「アイク!お前はもういい!やめておけ!!」
「うおおおおミズギリ!!!」
「あれはミズギリ!?切ることができない水をも切り裂く最強の技…名前は勝手につけたからダサいがこれならあいつにも通るんじゃないか!?」
「やめろ!魔力無効系の技は我に効く」ザシュッッッ
「うおおおお…我に纏っていた魔法の絶対障壁が…解けてしまったか…」
「クックック……アッハハッハハッハ!!フへへへへ…ンフフフフ…」
「なんだあいつの笑い方は…バリアが消えておかしくなったのか??」
「絶対障壁を壊してくれたことに感謝しよう、これでやっと本気の戦いができよう!!………なんせこの障壁…産まれた頃から自然とつけられていて……正直痛みを今まで味わったことないんだ…」
「今がチャンスだ全員超回復薬を飲め!!」ゴクリン
「何だか勝てる気がしますわ、せめますわよ」
「もう一度最強の技をみせてやる」
「全員行くぞ!!」
「かかってこい強き物よ、我甘んじて受け入れよう!!!」
「いっけえええええええ!!!!!」
プツン
「なんだ!?暗闇…?」「誰だ!?我の戦いを邪魔するのは!!!」
「おはようございます勇者御一行様、魔王様いや、元魔王様」
「その声はセルビィアじゃないか…何をする!この空間からだすんだ!!」
「それは出来ません魔王様、貴方にはここで死んでいただきます。」
「……下克上か…?このタイミングで…こそくな…お前をそんな風に教育した覚えはない!!卑怯な手を使うなとはあれほど言っていただろう!今すぐ解除するんだ!!」
「卑怯も何も元々ずっと狙ってたんですよ貴方の首を、しかしお爺様がつけた障壁が邪魔して攻撃が通らない、腹立たしいですね。私にはそんなものついてないのに」
「障壁が解けた瞬間はチャンスなんですよ、外気に触れたのが生まれた瞬間以外ないのですから、ブラックミストを最大限に戦いの場に仕込んでありました、解除された瞬間身体が物凄く重く感じたはずです。」
「どこまでも卑怯だな…チッ…お前の勝ちだセルビィア、だがこいつらは出せ、我々には関係ない」
「元魔王であるお方がお優しいのですね、出したいのですが1度入ってしまったものの出すことはできませんので。」
「俺らもやられちまうか…」「超魔法解除…超魔法解除…死にたくない……」「リズ!まだ死ぬとは決まってないだろ!落ち着け!魔力を消費するな!!」
「出すことができない!!??嘘をつくな!!セルビィアァァァ!!!お前のテレポートで出すことなどたやすいだろう!!こいつらを出せ!!!」
「おーおー怖い怖い、他人にそんな優しくするとは、元魔王の分際で生意気ですよ、うんざりです、もう話したくもない、さよならです、兄妹……」
「やめろ!!セルビィア他人を巻き込むんじゃなーーー」
……ブラックアウト……
暗闇を包んだ空間が1点に集中して小さくなっていく
「こんな所で死にたくねえ…アイクもリズも気絶している…俺に何ができる、、クソ…何もできない…俺にできること…俺にできるこ…」
「おはようございます、新規の方ですね!」
「こんにちは〜パーティーを組みたいのですが、今募集中の一覧見せてもらえますかね?」
「ただいま40名の方が募集しております、最低条件はこちらになっております」
「戦士:レベル50以上…女魔法使い…料理人…女戦士…女…女…」
「やっぱり俺でも組める条件がねえな…募集は高レベル戦士とかサポート系とか女とかしかないし…自分で募集してみるか…」
名前:ナノ・ペリドット レベル:20 性別:男 職業:戦士
募集要項:誰でも歓迎です!魔王討伐を目標にしてます!みんなで助け合い、魔王を倒しましょう!
「こんなもんか…すみません、パーティ募集です」
「ありがとうございます、承りました!」
「いい人がきてくれるといいんだけど…ドキドキ もしかして上級レベルの人がきてくれたりして…!」
「あれから1ヶ月がたった、音沙汰が無さすぎるだろ。。質問欄には(レベル20が魔王退治なんてほざいてんじゃねえ!10年早いバーカ!!)(給料は私が7割いただけるなら考えます)(マオウヲナメルナ)とかまともなもん来てねーしだめだな〜もうちょっとレベルあげた方がいいかな〜〜…レベル20じゃ誰も来ねえんだな…はあ…」
「にしてもマオウヲナメルナだ?こちとらなあ…」
コンコン「すみません」
「!は〜い今行きます」ガチャ
「あの…ナノペリドットさんでよろしいでしょうか」
「そうですけど…(そうですけど…そうですけどなんだなんだなんだ、、、こいつのただならぬオーラは、、まともじゃねえ…殺気に近いが僅かに違う…しかし覚えがある…なんだこれは…)」
「あの、募集をみてきました、パーティに加わりたいのですが、、、」
(こいつが俺と仲間になりたい??そんな馬鹿な…華奢に見えるが中身がパンパンに詰まってるのがわかる…パーティに入って油断させて金を奪う気か…)
「あの、どうしてうちのチームに入りたいんですか…?」
「魔王を倒したいんです、どこのチームにも具体的に魔王討伐と書いてるとこはありませんでした、、貴方だけでした、強い意志に引かれてしまいました、俺を仲間にしてくれませんか…」
(まあ魔王討伐なんて書いたら茶化してくる奴が多いから書かないことが暗黙の了解になってたみたいだが俺は知らなかったんだよな………しかし本当にこいつを仲間にすればかなりの戦力が期待できる…実績を積んでさらに強い仲間を加えれば…魔王討伐も…)
「わかりました!しかしパーティに加わるからには私の指示には絶対ということでよろしいでしょうか!」
「もちろんです、君主には絶対ですから、あなたの元で戦わせていただきます」
「(そこまでガチガチにするつもりはないんだが…)よし、お前、名前は?」
「フェムト・シルヴィアでございます」