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転生したので黒歴史の続きを生きてみる  作者: JーWelf
開演 まだ見ぬ世界の中で
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とある村のとある少年のとある呟き。

 実にバカらしい話をしよう。


 この世界には才能という絶対的な壁が存在する。

 なぜなら、大昔に神様がこの世界に下りてきて祝福を授けたらしい。そしてその祝福こそが『スキルツリー』別名『才能の木』。


 ヒトは最初からこの木に書かれてあるスキルしか取ることが出来ず、それはヒトによっては1つや2つしかとれなかったり、その逆、10や20、中には200以上ものスキルを取れるヒトなんかもいる。


 あとはもう、分かるだろ?スキルを多くとれるヒトは優遇され皆に祝福される。逆にスキルが全くとれないやつは蔑まられ、淘汰された。そしてその差別が過激化し、それに耐えかねた者達が反撃を開始、世界は二つの陣営に別れて戦争。全生命の七割が死んでやっと終了。そして表面上だけは仲良くするための契りを交わした。


 本当に馬鹿らしい。神様の祝福が最悪の戦争の火種になったのだ。この神様、戦争がおきても音沙汰無し。ワザと戦争をおこさせたんじゃないのか?って村の神父さんに聞いたらかなり怒られた。意味が分からない。


 そして始まるいつもの説教。世界中のどこの誰もが知っているお話、『女神の碑 解読』による聖書様だ。

曰わく、『私達は全てを忘れた罪人』

曰わく、『私達は全てを破壊した罪人』

曰わく、『私達は全てを見守っている』

 こんな感じの内容なのだがこれがまぁ、都合がいいように改ざんされたのがいわゆる聖書ってやつだ。


 実際には神様なんて居なくて全てこじつけだろって思っていた。スキルも戦争も規模が大きすぎて認めたくなくて、神様のせいにするために作り出したモノだろって。だからオレは調べにいったんだ。オレの村にある女神の碑を。そしたら出てきやがったんだ、あの妖精の皮を被った悪魔が。


 でも、オレはそのことを後悔していないんだと思う。たぶん、きっと、そう・・・なのかなぁ?まぁ取りあえずは、一応は感謝しておこう神様。


 オレの―――



初投稿です、拙い物語ではありますがよろしくお願いします。

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