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「魔王様」の定義  作者: 神無 乃愛
「魔王様」の定義 本編
57/91

魔界に来ました!

本日第一回目です


 魔界。

 その名の通り、魔族の住む世界である。

 魔王領は結局のところ、魔界に人間を進ませないためにあると言っても過言ではない。

「エルフリーデが戻って来ただと?」

 この魔界を統べる王、魔王が配下に向かって呟いた。

「そのようでございます。ルシファー様」

 ルシファーと呼ばれた男こそ、エルフリーデたちの父親であり、長い黒髪と紫の瞳を持つ残忍な王だった。

「人間どもと共に来たようにございます」

リュグナン(あれ)ではないな」

「はい。あれ(、、)は幽閉された模様。やはり人間は使えませぬな」

「銀のエルフリーデは殺せ。そして黒のエルフリーデに絶望を」

「御意に」

 恭しく男が頭を下げ、部屋を出た。

「我が娘、エルフリーデよ……天界への復讐の為に役に立ってもらうぞ」

 それはまるで呪詛のように、部屋に響いた。



「ままままま魔王にあうんですかぁぁぁぁ!?」

「嫌なの?」

「多分、父です」

 エリの答えに全員が絶句する中、ただ一人達樹だけが気にせずにいた。

「驚かないのか?」

「驚きようがないよ。エリさんが最初に言ってたじゃないか」

「まだ王太子だと思ってたんだがな」

「んなわけないじゃん。かなり野心家だと思ってるし」

 流石に魔界の地図はない。手探りでいくしかないのだ。

「エルフリーデ様、お迎えにあがりました」

 唐突に現れた男に、全員が戦闘態勢を整えた。


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