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「魔王様」の定義  作者: 神無 乃愛
「魔王様」の定義 本編
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報告会

かなり短いです……すみません。前回切るところを間違えました

 翌日にはシスとその部下の神官と千夏、それから千紘は聖女様のことで集まっていた。

「何と言うか、ホルモンバランス悪すぎです」

「見た時から思っていたが、あまりにも細すぎる。長期にわたる栄養不足が考えられる」

「……神官長としてはあまり聞きたくない報告だよ。……僕が見ても細いと思ったし、神殿側の『魔法医師(ウィッチドクター)』も同意見だ。こう言っちゃ何だけど、チヒロたちがエルフリーデ様を連れてきてくれて助かったと思っている」

「それは達樹に言ってくれ。俺は連れてきたのを見た瞬間、怒鳴ったぞ」

「チヒロならそうだろうね。多分、目の前で同じ事されたら、僕も怒鳴ると思う」

 ある種、達樹の取った行動は正しかった。

「あと、神殿側から言えるのは……エルフリーデ様の御声は、魔法によって閉ざされている」

 こちら側の、聖女様推定年齢をシスたちに提示していく。昨日達樹とエリザベスに聞いたときにこちらで度肝を抜いたのと同じように、シスたちも驚いている。

「ある意味聖女様自身が地雷だ。まぁ、達樹のことだ。何とかするだろ」

「タツキは『何とかする』んじゃなくて、『無理を通している』だけだと思うけど」

「シス、短い付き合いでそこまで分かってくれてありがたいよ」

 地を出している分、分かりやすいのだろうが。

「エリザベス殿が仰っていた。今回のことに関して己の命をかけてでも無理を通していると」

「エリザベスさんって、達樹のお母様にそっくりよね。考え方とか。……可愛い弟がマザコンって複雑~~」

 たとえ戻れたとしても、達樹の命は短い。薬で誤魔化しているが、あと数年といわれている。……達樹の主治医である父からこちらに来る前に、千紘にだけ言われた言葉だ。だから、最期くらい達樹の好きにさせてやれと。だからこそ、薬だって半年分も持ってこれたのだ。

「シス、悪い。空間繋げてくれ」

「チヒロ?」

「達樹のことで相談したいやつがいるんだ」


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