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むしゃくしゃ

あぁ最悪だ。


俺はため息をついた。特に意味はないがむしゃくしゃする。

いや、これは留年が決まったあの時から一層増したことだ。


高校入学時はまだきちんとしていた方だ。が、だんだん気が抜けて今では午前の授業を抜け出して学校から遠く離れた場所をフラフラしている。


「あぁ……喉渇いたなァ……」


ふと、先ほど通った電気屋のテレビニュースで今日は気温が高くなるとかと言っていたことを思い出す。まぁ喉の渇きは飲み物を買えば済むことだが、何しろ金が無い。


家に誰もいないので帰るのもいいのだがかなり遠いため面倒だ。


「なんか乗り物……チャリがあれば……」


と、目の前にちょうどチャリ置き場がある。


「盗んじゃおうかな……」


今まで学校をサボったことならいくらでもあるが、犯罪に手を染めたことはない。


この後起きることは十分わかっている。


「……まぁどうでもいっか」


どちらかといえば盗むというより借りるというのが正しいし。気が向いたら返しに来る。


俺は早速鍵がかかっていないチャリを探し始めた。











俺は銀色に輝いている新しそうなチャリに手を掛け、しゃがみこんだ。

………………………全然鍵かかってないチャリがない。


いや、あるにはあったんだが……子供が乗るような色鮮やかなちっせーチャリだぜ?俺が乗れねーだろうし、乗ったらいろいろアウトだろ。


普通のチャリは今のところ全部鍵がかかっている。


というかこれ以上この場にいると完全に怪しまれるし、時間の無駄だ。


「はぁ……」

諦めよう。


俺は立ち上がった。とそのとき、手をかけているチャリが倒れそうになった。


「おっと……」

俺は急いでそれを阻止するが、肩にかけていたスクールバッグが後ろのチャリにあたってしまった。

しまったと思ったがもう既に手遅れ。


がしゃがしゃがしゃがしゃーん


ああぁ……

結構倒れてしまった……。


俺は鞄を放り投げ、仕方なく倒れたチャリを元に戻す。


「くっそ……」

チャリ盗もうとしてた奴がなにやってんだか……。






倒れたチャリは全部なおした。

俺は溜息を吐き、鞄を取りに行こうと顔を上げた。そこで気付いてしまった。


「……まさかあれは……」


俺は急いで立ち上がった。

顔を上げた先に見つけたのは探していた鍵のかかっていないチャリだった。



自分、自転車で登校してるのですが、この小説書いた時、自転車の鍵かけ忘れたんですよね……。なんともなかったんですけど、盗まれた時どうしようと想像していたらこの話が浮かんできて勢いで書いてしまいました。

楽しんで読んでくれると嬉しいです。

読んでくれた方ありがとうございます。

ゆっくりマイペースに書いていきます。

書くペースは気分次第で違いますのでよろしくお願いします。

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