脇役《モブキャラ》は賞金稼ぎ《バウティーハンター》の右腕
初めて書きました。
クオリティは低いですが、ごゆるりと見てくだされば幸いです。
プロローグ
俺は高校生です。基本的に脇役でした。
集団の中での存在はいつも薄く、何か特化している訳でも無い物足りない人間です。
俺がやる事、成す事、全ての結果は脇役のレベルで処理されきました。
学生生活を送っていく中で、誰もが通る最高潮のイベントと言えば文化祭や体育祭だろうと思う。
だが、俺はそんなイベントでも目立った事は無い。
寧ろ逆に「目立ちたい」と思う奴らの脇役として陰で押し上げて無駄な徒労を積んでいくという経験ばかりしてきた。
普段の学業の内に含まれる勉学と運動でも特に優れている訳でも無い。
かと言って、顔が広い人物だったり、容姿が整っている俗に言う「イケメン」でも無い。
しかし、人は足りないものは違うもので補ったりする。
強いて言うならば、趣味や特技に磨きをかけて没頭したりするだろう。
が、生憎俺にはその趣味や特技やらが存在しない。
これだけの理不尽な脇役パラメータだったら自分以外の存在が眩しく見えてきてたまらない。
きっと俺の人生の締めくくりは短い文とちゃちな言葉でしか評価されないものになってしまうのだろう。
質問1.「『脇役』としての自分に不満を感じたりはしなかったんですか?」
「不満?そりゃありましたよ。でも、本当に俺は特徴的な事が何一つ無くて……行動も色々としたけど、空回りしまくりで笑っちゃいましたよ。今は不満を通り越して清々しいよ」
質問2.「あなたの生きがいは何ですか?」
「無いに決まってるじゃないですか。あったらもっと違う生き方してるんじゃないですかね?」
質問3.「変わりたいと思った事はありますか?」
「ありましたよ。でも世間の風は強過ぎて今はポッキリ折れました」
質問4.「今から生まれ変わるなら何かやりたい事とかありますか?」
「そうですね……。目立つ存在になりたいかな?それと人の役に立ちたい。俺、脇役やってきたんで、人を際立たせるの得意になってきちゃったから。目立つのと役に立つの両立かな」
――――――では最後に『世界平和』についてどう思いますか?
「急にぶっ飛んだ質問だな、オイッ!?」
――――――質問ですので。お答えください。
「そうだな……」
「地道な奉仕活動的なやつから始めていけば平和になるんじゃないですか?」
END
最後まで見ていただき本当に感謝です。
これから一章へ繋げます。
もし興味を持ってくれたのなら
ぜひ、この後の続きもどうぞ