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神器物語  作者: 米丸
第2章 二人の過去
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Ⅹ 登録

更新がかなり遅くなってすみませんでした!

「自信の程は?エリー」

「何がなんでもクリアする!」

「よし!こいやぁ!!」


休みの翌日、密林で鬼ごっこを再開した俺とエリー。

レイラのお陰かエリーは元気を取り戻している。


レイラ(やつ)が何を吹き込んだかは知らないが。


「はぁぁぁぁぁぁ!!」

「ぬるい!」


エリーは正面から突っ込んでくる。俺はそれを迎撃しようとしたが。


ガガッ!


俺とエリーの間を遮断するように氷の柱が突き刺さるが、それにかまわず火炎拳を放つ。


ドゴォ!


柱を砕き、向き直る。

しかし、そこにエリーの姿はなかった。柱に身を隠して死角に回り込んだのだろう。

その予想通り、背後から再び氷の柱が飛んでくる。火球で撃ち落とすがそこにもエリーの姿は無い。


「・・・これじゃ隠れんぼだな」


神経を研ぎ澄まして気配を探る。右、左、前、後。

しかし、気配を感知することが出来なかった。


まさか、いつの間にここまで気配を消すのが上手くなったのか。今までは消していても消しきれてはいなかった。だからこそ全ての奇襲や不意打ちに対応できていた。これが今日になって突然無くなった。


「どう言うことだ?」


これは正直な感想だった。そして、その正直な感想を呟いた瞬間。


バキャバキャ!ベキベキベキ!!


「ちょっ!」


俺を囲むように氷の壁が出現し、ドーム状になってそのまま包み込み、密閉した。だが、それだけではない。初撃の柱の破片が僅かに動いた。


マジで?


そのなか中からエリーが飛び出してくる。


「お前バカじゃねえの!?」


よくそんな作戦思い付いたな!という意味での言葉だ。


ほとんどゼロ距離から飛び出して来たため一瞬だが対応に遅れた。しかし、波動を使わないと防御できないわけではない。遅れた分はカバーすればいい。


身体を捻るようにエリーの軌道からそれる。


「だと思った!」


あ?


直後、ドームの壁から複数の刺が生えてくる。

次に起きることが予想できた俺は、


「マジでバカじゃねえの!?」


と叫ぶ。


完全に殺す気じゃねえか!!という意味を込めて。


壁から生えたそれは、一気に射出される。逃れる隙間はない。


「ファイヤートルネード!!」


自分を囲むように炎の竜巻を発生させ、飛来する氷の刺を防ぐ。


その瞬間、エリーの表情は歓喜に満ちたものとなった。それと同時に飛来する刺は止み、ドームが崩れる。


「よくやったな」


俺のその一言でエリーの感情は表情だけでなく、体全体に現れた。


「ぃやっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


ウホホーイとピョンピョン跳び跳ねながら喜ぶエリー。最近成長してきた胸が微妙に揺れる。


「まさか初撃の氷の中に身を潜めるとはな」


そう、エリーの気配が完全に消えた理由は初撃の氷の柱の中に、俺が砕いた直後にその破片の下に隠れ、同調。つまり、自分の体にも氷の波動を纏い、破片の氷と繋がり、気配を消したのだ。それによってエリーの気配は完全に氷の破片の中に紛れ、俺は気配が完全に消えたと錯覚したのだ。


一本とられたよ。


まぁ、何ではじめからこういう戦法を取らなかったのかと突っ込みたくはあるが・・・

それをい言うと厳しすぎるだろう。


「よし、今日はもう終るか。次からは完全実戦だ」

「ほんとに!?」

「まぁな。言ってなかったけど実は今のは鬼ごっこの最終段階だったんだ」

「・・・え?」


最終段階であることを言わなかった理由は、そのことを知れば、「これさえ終われば!」てなって集中力が損なわれるのを防ぐためってのと、調子に乗せないためだ。


「そうだな、依頼をうけて実際にモンスターを相手にしてもらうから・・・」

「村長に頼むの?」


おれ俺の言葉を遮りやがった。

だが残念。


「いんや?王都に行く」

「・・・・・」


エリーは、自分が予想したことと違う答えが返ってきたことに驚いているのか、え?ウソでしょ!?

といった表情をしている。


ざまぁ。


「んじゃ、そんなわけで三日後に出発だ」


ここで手に入る消耗品の補充(主にエリーの為)と、聖剣のメンテナンスがしたい。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




三日後



むら村の門の前に待機している馬車。その近くで俺とエリーは村の人々と挨拶を交わしている。


「それじゃぁ元気でな!ジーク!」

「あぁ、おっちゃんもな!」

「エリーちゃぁん・・・おじちゃん寂しいぞー」

「てめぇはいつから性別が変わったんだコノヤロー」


最初の俺との会話は確かにおっちゃんだったのだが、その次のはレイラだ。


「じゃあおばちゃん?」

「・・・・・」


突っ込まないよ?そんな目しても絶対に突っ込まないからな?

・・・白目むいても突っ込まないからな?

そしてその白目キモチワリーよ。


「まぁ、そんなわけで行ってくるわ村長」

「ふむ、気を付けてな?エリーも気を付けるんじゃぞ?」

「うん!頑張る!」





ーーーーーーーーーーーーーーー



道中、度々モンスターの襲撃を受けた。


俺はそれを利用して、エリーの戦闘の指導をおこなった。

まぁ、利用できるものは何でも利用しないとね!


レッドウルフが襲ってきたら、火球で牽制してエリーが氷で串刺しにしたり、この辺りでは滅多に出てこないスライムが出てきたり、エリーがそのスライムを氷付けにしたり、それを見てアイスライムとか物凄くくだらないことを呟いたり、俺は何故かムカついたから無言でしばいたりしながら王都に到着した。


「さて、まずはお前のギルド登録からだな」

「ギルドって波動士ギルド?」

「そうだけど?」


なんかエリーの目が輝いているが気にせずギルドに向かう。





ーーーーーーーーーーーーーーー





波動士ギルド



建物の中に入って受付カウンターに直行する。


「すみません」

「はい、こんにちは・・・・ってジークさん!お久しぶりです!」

「あぁ、久しぶり」

「蟲狩り以来ですね!今までなにをなさってたんです?」

「こいつをな」


そう言いながらエリーの肩に手を置く。


「まさか!その子をあなたの毒牙に・・・!」

「なに適当なこと言ってんだよコノヤロー!波動士にすべく鍛えてたんだよ!」

「あ、そうだったんですね。はやく言って下さいよ、もう」


何がもうだ。ていうかお前の中で俺はどんなヤツなんだよオイ!


「てことはその子の登録ですか?」

「あぁ、氷属性の波動使いで剣士だ」

「かしこまりました。ではこちらのカードに波動を込めてください」


エリーは何も言わずカードを受け取り、波動を込めはじめた。


「文字が浮かんできたらこちらにお渡しください」

「はい」


メイさんの言う通り、カードに文字が浮かんだ。れがギルドカードになる。波動を込めると、込めた人の名前、種族、年齢、波動の属性等が表示される。

仕組みは俺も知らん。


因みに俺が登録した当時、気になって聞いてみたところ、完全に機密扱いで仕組みを漏らすことは第一級連盟反逆罪、及び王国反逆罪、そして個人情報管理義務放棄となり、処刑か無期限の危険地帯での強制労働となる。聞いた側も情報の漏洩の危険があるため同じ刑罰を受ける。もっとも、処刑になるのが大半で、強制労働になることは殆どゼロだ。更に言うなら今までこれが執行されたのは、波動士ギルドてわこのカードが使われ始めた初期だと言う。その当時は大半が処刑されたらしい。


何故ここまで厳しいのかと言えば。これを使うと簡単に相手の情報を得ることが出来るからだ。勝手に個人情報を知られ、悪用される。国のトップの者の情報が漏れたと為ればさらに大問題。そしてそれは確実にギルド連盟関係者によってもたらされるものになる。故に連盟反逆罪と王国反逆罪となってしまうらしい。


話がそれたな・・・


エリーはカードに文字が浮かんだのを確認してメイさんに渡す。


「・・・・はい、確認できました。今日からエリーさんは波動士です。ランクは下位ランクから始まります。頑張ってくださいね!」

「が、かんばります!」


こうして、エリーは波動士ギルドへの登録が完了したのだった。

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