表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

素晴らしい発明品

作者: YUNOSUKE
掲載日:2026/03/16

「私の所へ来てくれ!新しい発明品だぞ」

ある日の朝、Y氏に親友のS博士からの連絡が来た。今日は大切な日なので準備していた所だが、あいつはすぐに来ないとすねてしまう。仕方なく行くことにした。

 山の上にある小さな小屋、それが彼の研究所だ。さっそく中に入ると快く出迎えてくれた。きっと発明に没頭していたのだろう。目にはくま、ヒゲはぼうぼうだ。

彼に促されるままソファに座る。

「さっそくだが、何を発明したんだい。」

彼は僕が持ってきたコンビニのおにぎりをほうばりながら言った。

「それだよ、そこにあるシール」

「へー、これがかい。どんな発明品なんだい。」

すると喉が詰まったのか水を飲んで

「君も車で来たなら信号があっただろう。赤になるたび、うっとうしくなかったかい。」

「まあ、そう言われてみれば」

「だろー、そんな時にそれだ!それは、自分が走る信号をすべて緑にしてくれる。つまり、ずっと止まらずに走り続けられるのさ。」

するとY氏は立ちあがった。

「それを僕にくれ!おにぎりを何個でも、いや金だってあげるから」

「まあまあ待ってくれ、別におにぎりがほしいわけではない。それに、まだこれは試作品なんだ。そして車用にしか作っていない。が、私は車の免許を持っていない。」

「ということは」

「だから親友の君にこの試作品を使って、感想を聞かせてほしいということだ」

「ああ、もちろんだ!」

 その日の夜、Y氏は恋人とドライブをした。Y氏はこの日のために、仕事を頑張り指輪を買い、2人の思い出のレストランを予約した。そして今日は親友から素晴らしい発明品をもらった。おかげで信号なんか気にせずに、気持ちよく夜の綺麗な街を走り抜けることのできる。あとは、彼女の好きなドライブをして、レストランでプロポーズをするだけ。

 そんなことを考えていると、彼女が話しかけてきた。

「ねぇ、もし信号で止まったら。話があるの。」

 彼女は隠しているつもりのようだが、手の中には青い指輪ケースがあった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ