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妹の学費欲しさに身代わりとして後宮に入ったら王太子からの思わぬ溺愛が待ち受けていました  作者: 西瓜太郎


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あれから1か月

怒涛の詰め込み教育が終了しました。そして今は後宮へ向かう馬車で、今までの復習がてらマナー書を読んでおります。なんと言いますか、まさかこの私が後宮へ戻るという表現を使うことになるとは思いもしませんでした。7か月前とはまた違う緊張感があります。あの時はひたすら目立つことなく、宮から出なければ良いだけでした。ですが今回は違います。


いや、どう違うのですか。


他の令嬢との関わりが増えると勝手に思っていましたが、私は正室選抜には関わりなく、空いている席に誰も座らないようにしていればよいわけではありませんか。最低限のお茶会に参加すれば、良いだけですしそもそも正室になることはないのですから、評価など気にしなくても問題ないはずです。

何を難しく考えていたのでしょうか。よくよく考えてみれば王太子様が味方になった分、7か月前より状況は良くなっているではありませんか。

なんだか気持ちが軽くなり、なんだかこれから一年間のことが突然楽しみに思えてきました。


そんなことを考えていた折、馬車が停止しました。どうやら王宮正門へ到着したようです。正門で手続きを終えたのち、直接これから一年間利用する宮へ乗り入れるようです。今まで利用していたユリ宮は閉鎖されグロッサム宮へ移動になるとのことでした。宮の内部を歩き回ったことはないため、いまいちどこの宮かは存じませんが、そこまで大きく変わることはないだろうと思っていました。


しかし到着した場所は私が今までいた宮とは似てもにつかない場所でした。広さは約10倍程大きく、厨房やメイド部屋も別棟となっておりました。このような場所はカナと私二人では掃除しきれません。


「今までの場所よりかなり広くなっているわね。これから掃除も一苦労になりそうね。」

「ご心配には及びません。ミミ様。」


そう声を賭けて来たのは、出迎えに来てくれていた王太子様の従者のソン殿でした。


「こちらの宮には、身の回りの世話をする侍女を5名、ハウスキーパーメイドを15名、調理場には5名配置しております。もし人員が足りないようでしたら私にご連絡くださいませ。」

「いえ、十分すぎる程です。」

「ご満足いただけましたら良かったです。これから予算などについて説明させていただきます。、応接室までご案内させていただきます。」


これから自分の住む場所になるという実感が全く沸かないまま、ソン殿について行きました。応接室に到着し、ソン殿は早速予算書類を見せてくれました。


基本的に後宮では宮費という予算が一つの宮ごとにつきます。この中から食材費、衣装代などを出すこととなっております。

7か月前の宮費は一月で金貨200枚程でした。メイドの給金は三か月で金45枚いただいておりました。一ヶ月で考えると金貨15枚となります。かなりの大金が動くことに7か月前の私はめまいを覚えておりました。しかし今の私は一か月貴族について学んできたところです。多少の予算案ではうろたえません。そ

んな自信をもっていただいた予算書を拝見いたしました。そこには宮費を毎月金貨20000枚と書かれておりました。何かの間違えかと思い少し固まってしましました。その後何度も0の数を数えなおしました。しかし何度数えても0は5つあるではありませんか。自信もむなしく驚きで手が震えてまいりました。


「以前より0の数が2つ程増えているように思うのですが。」

「はい、正室選抜に残られたということで以前入宮されたときよりも、位が上がっております。そのため

宮費もそれに合わせた金額となっております。それに加え毎月領地特別費を支給いたします。併せました金額金貨250000枚を毎月1日に支給させていただきます。また視察やパーティーの回数に応じて特別費を別途お渡しさせていただく予定でございます。」


これまで意識をしていませんでしたが6か月前は7級妃として入級しておりました。

妃の位は10あり下が10級上が1級です。10〜5級までは下級、4、3が中級、2,1が上級であり、その上に王太子妃という順番です。そして今回は正室選抜として選ばれているためみな1級妃となるそうです。

そのため7級のころと比べて宮や給金が高くなっているとのことでした。ただこれまで下級妃90名、中級妃50名、上級妃10名を抱えていたと考えるとかなり予算カットができているようにも思える。ただここまでいただいても困ります。


「こんなにいただいても使い道がありませんが…」

「こちらの費用はすべて給金のような物でございますので、貯められても問題ございません。」


これだけの金額を毎月いただけるのであれば領地の研究にもかなりゆとりが生まれるに違いありません。

メイドをやめてしまったあの日から、お嬢様のお役に立てる機会がなくなってしまったと思っておりました。しかし、後宮へ入ることで金銭的にお嬢様のお役に立つ機会ができるなんて思ってもいませんでした。なんだか怖い気持ちもありますが領地のためと思い予算案にサインをしました。

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