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エッセイ3

不思議な耳くそ

作者: 昆布の一反木綿

 むかーしむかし、私がまだ小学生だった頃のお話です。


 遅番だった父に「耳が痛てぇんだ」と訴えた私は、すぐに病院に連れていかれました。

 行ったのは最寄りの個人病院で、クリス松村とトキとニンジンを足して2で割ったような顔の院長が診てくれました。


 原因は「クソデカの耳くそがあった」という「まぁそうだろうね」としか言われないようなものだったのですが、その耳くそが常軌を逸した大きさだったのです。


 それは剥いた栗のような見た目をしていて、大きさもあの馴染みのある天津甘栗そのものでした。父とトキと私、3人で(ビッグ)ビックリしたのを覚えています。


 でも、さすがにおかしいと思うんですよ。いくらパンパンに詰まっていたとはいえ、耳から栗サイズの耳くそが出てくるなんて有り得ません。


 私は不思議の国のアリス症候群を疑いました。

 不思議の国のアリス症候群とは、ものの大きさがバグって見えるという病気で、主に子どもの頃にかかってほとんどがそのうち勝手に治るのだそうです。


 なので、子どもが「クソでかいテントウ虫がいた」とか、「ちっちゃいオジサンを見た記憶がある」というのはだいたいこれだろうと言われています。


 だけどもだけど!(小島よしお!?)


 この時は父もトキも見てるんです。この前父に聞いた時も「あれは正に栗であった」とのお言葉をいただいていますし、事実の可能性が高いのです。それか集団催眠か。耳くそが大きく見える催眠⋯⋯


 いやね、耳の穴より大きい耳くそがあってもおかしくはないんですよ。でも穴を通る以上、よっぽどぷにぷにボールじゃない限りちぎれてしまうはずなんですよね。そこが不思議なのです。不思議の国の耳くそなのです。

 みんなの耳くそ話、待ってるよ〜!

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― 新着の感想 ―
3歳の息子が、リアルタイムで中耳炎にかかっていまして、何とタイムリーな話だと共感して読んでいました。 栗ほどではありませんが、よく耳を痛くする彼は耳鼻科に行く度に指サックみたいな耳糞が取れます。 い…
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