表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風の剣士と夜景の魔女  作者: 古代かなた
第4章 夜景の魔女
25/31

第ャ24隧ア

ります。わたしが剣をふると父さまがよろこんでくれます。わたしが剣をふると兄さまがよろこんでくれます。父さまはわたしの顔を見るとかなしそうにします。兄さまはわたしの顔が桜の木の下でねむる母さまににてるといいます。わたしは剣をふります。わたしが剣をふるうと父さまがよろこびます。わたしが剣をふると兄さまがよろこびます。母さまは父さまに負けないくらい強かったからわたしも母さまみたいに強くなります。強くなるためには剣をふらなくちゃいけません。あめの日もかぜの日もゆきの日もわたしは剣をふります。手の皮がやぶれてもわたしは剣をふります。いたくない。しもやけであかぎれてもわたしは剣をふります。いたくない。剣をふれば強くなれます。剣をふって強くなります。ずっと剣をふっていたらみんなにかてるようになりました。父さまも兄さまもほめてくれたのでわたしはもっと剣をふります。父さまも兄さまもとても強いのでわたしはもっと剣をふります。爪がはがれてもわたしは剣をふります。まだかてない。骨にひびが入ってもわたしは剣をふります。まだかてない。みんなにかっても兄さまにかてない。わたしは剣をふります。みんなにかっても父さまにかてない。わたしは剣をふります。剣をふってみんなにかちます。みんなはわたしを鬼の子だといいます。みんなはもうわたしとけいこをしてくれません。だれもけいこをしてくれないのでわたしは一人で剣をふります。いたくない。わたしが剣をふると父さまがこわい顔をします。わたしが剣をふると兄さまがかなしそうにします。いたくない。だれかにばかにされてもわたしは剣をふります。強くなりたい。だれかが石をなげてきてもわたしは剣をふります。強くなりたい。強くなって兄さまに勝ちたい。強くなって父さまに勝ちたい。強いひとになるために剣をふります。あめの日もかぜの日もゆきの日もあさもひるもよるもまよなかも剣をふります。いたくない。強そうな人を見つけてたたかいます。まだかてない。たくさんなぐられてけられて血がでてもたたかいます。いたくない。父さまがこわい顔でわたしをみています。わたしは剣をふります。兄さまがわたしにもうやめろといいます。わたしは剣をふります。だれもほめてくれなくてもわたしは剣をふります。いたくない。一人ぼっちになってもわたしは剣をふります。いたくない。桜の下には死体が埋まっています。わたしは剣をふります。戦って戦って戦い抜いて屍の山の上に立つのです。血がいっぱい出ます。いらない子はいなくなります。母さまは死にました。わたしなんていりません。わたしは剣をふります。たくさんの血を流し尸から蛆と膿と糞尿を垂れ流します。恨、怨、呪、哀、叫、哭、断、惨、痛、辛、憎、怖、恐、殺、怒、罵、羨、辱、寂、渇、慕、願、嘲、堕、悩、煩、飢、悲、祈、惜、憾、望、欲、囚、憤、愁、憐、嘆、苦、愚、惑、悶、焦、諦、怯、咽、穢、餓、咎、忌、亡、死。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふります。わたしは剣をふ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ