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さて、美貌にあぐらをかかずにがんばるローザの気持ちとは裏腹にローザにはひっきりなしに恋文に贈り物、花、縁談などが届いていました。

王様はほくほく顔でそれを吟味します。

「王妃や、うちのローザはモテモテじゃな」

王妃様はしかし憂い顔です。

「王様、この中にいったいローザ本人を気に入ってくれた方が何人いるのでしょうか。私にはローザの愛する人に美を与える力目当てのような気がしてなりません」

「ふむ。それもそうじゃな。う~ん。ローザには幸せになってほしいからな~」

王様は首をひねりつつ考えました。

そしてニマリと笑みをうかべると宰相を呼び寄せました。

「ふっふっふ。いいこと考えてもんね~」

王妃様は嫌な予感に眉をひそめながら王様を見守るのでした。



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