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プロローグ

むかしむかし、とある国に可愛いお姫様が生まれました。

一目見るなり皆がとりこになるような魅力にあふれたかわいらしい赤ちゃんでした。

リンゴのような頬っぺたに、白い手、輝く瞳に笑顔を浮かべたその姿は。城のものに将来の美しいお姫様の姿を確信させるものでした。

家臣一同が喜び祝うその席でしかし、招かれた高名な魔法使いはお姫様を見るなり眉を顰めました。


「これ、なぜそのような険しい表情をしておる?」

王様が尋ねました。

「大変申し上げにくいのですが・・・。」

魔法使いは言いにくそうに続けました。

「輝くばかりに美しいお姫様!!しかし、少々お頭のほうが弱いようです」

一同は驚いて魔法使いに注目しました。

「頭が足りぬか・・・。なんとかならぬのか?」

王様が重ねて尋ねました。

「今の器に無理な魔法をかければ体への負担になりましょう。しかし。ここは誕生の祝いの席。かわりに特別な魔法をかけましょう」

そう言うと、魔法使いはこう高らかに宣言しました。

「輝ける美貌のお姫様。将来この方とお姫様が思う相手に美貌を授けることができるでしょう」

おぉ、一同はざわめきました。

お姫様の心を射止めれば美しい姿が手に入る。

それは非常に優れた贈り物だと皆喜びました。

「多少頭が弱くとも、かわいい私の掌中の玉。私の目にかなったものに娶わせよう」

王様は喜んでお姫様を抱きしめました。
















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