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第一話 プロローグ
少年は、親を殺された。
初年は、施設に入らず、必死に生き続けた。
ある日、少年はある老夫婦に拾われた。
老夫婦は、少年を孫のように可愛がった。
ある日、突然老夫婦は殺された。
親を殺した、同一人物が殺したと知った。
少年は、幸福を忘れた。
少年は、幸福の代わりに、不幸を覚え、それはやがて、恨みに変わる。
恨みを覚えた少年は、堕ちる。
そして、恨みは、復讐心に乗せられて、復讐心に乗せられた少年は、崩れ行く。
崩落する。
何もかも。
心も。
体も。
精神も。
何もかもが崩落した少年は、希望を失い、絶望の中で生きていく。
絶望はやがて、行き場を失い、少年には何も残らない――