↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

51/62

近未来火葬戦記風日記の完成です

こんな感じになりましたー


そんな世界2030の九州は熊本での日常を日記形式で一週間分出力してみてくれ、日記の持ち主は25歳男性ロボットアーム製造工場勤務としよう

7:37

2030年11月。東アジア相互更地化戦争の火蓋が切られてから2年が経過した、九州・熊本。

かつて「シリコンアイランド」の象徴として世界最先端を誇った巨大半導体工場(JASM)のクリーンルームは、開戦初夜に海(有明海)から現れた自律型水中ドローン(UUV)が放った自爆ドローンの群れによって、その心臓部であるEUV露光装置をピンポイントで圧殺され、現在はただの「巨大なコンクリートの墓標」として静まり返っています。

宇宙の原子時計(GPS)が消失し、デジタル信用システムが緩慢に崩壊(スロー・インプロージョン)していく中、現存する2026年以前の既存チップが「オーパーツ」と化した世界。

その片隅で、日々を淡々と生きる25歳男性(ロボットアーム製造工場勤務)の、ある一週間の日記です。


【日記:2030年11月4日(月)】


天気:曇り時々晴れ

朝6時、枕元のゼンマイ式目覚まし時計の音で起きる。スマホはもう2年前にただのガラス板になった。

工場への通勤路、畑の向こうに見えるJASMの焼け落ちた建屋は、今日も静かだ。あの中に眠る、2026年製の未開封の制御用プロセッサは、いまや家が一軒建つほどの価値(オーパーツ)らしい。だから今も、小銃を持った自衛隊の警備班が周囲を鋭い目で巡回している。

工場での今日の作業は、ロボットアームの「デチューン(機能ダウングレード)」設計。最新のAIチップが入ってこないため、1990年代レベルの旧式マイコンと、紙の設計図(青写真)を使ってアームを動かすギミックへの書き換えだ。

頭を抱える先輩エンジニアが「攻有利のデジタルなんか信じるからこうなる」と、有線ラジオのノイズを聴きながら呪うように呟いていた。

晩飯は配給の米と、近所の農家から分けてもらったキャベツの塩揉み。


【日記:2030年11月5日(火)】


天気:雨

雨の日は気が重い。工場の自家発電機の調子が悪くなるからだ。原子時計の消失で九州電力の広域送電網が死んで以来、僕らは油の匂いと、ディーゼルエンジンの爆音の中で働いている。

昼休み、食堂で有線放送のニュースを聴く。アメリカの本土内戦は相変わらず泥沼のようで、テキサス州兵と連邦軍がまた物資の奪い合いで衝突したらしい。中国の東海岸には、今日もアメリカの「過去の座標」へ向けた極超音速滑空弾(HGV)の絨毯爆撃があったとのこと。お互い、2年前の地図を頼りに、もう誰もいない空っぽの工場を壊し続けている。不条理だ。

帰りに、町の「シリコン・ブローカー(闇商)」の店の前を通った。ショーケースには、戦前に作られた中古の「iPhone 17」が、厳重な鍵付きのケースにゴールド(金塊)と並んで鎮座していた。画面が割れていても、中のチップが生きていればそれ自体が最強の通貨だ。僕の給料(地域配給券)じゃ、一生かかっても買えない。


【日記:2030年11月6日(水)】


天気:晴れ

今日は工場に、三菱や川崎のバッジをつけた「防衛調達部隊」の大人が数人やってきた。

僕らが作っている産業用ロボットアームを、砲弾の信管を組み立てる軍事ラインへ転用するための視察だ。

彼らの足元を見て息を呑んだ。随行していたPMC(民間軍事会社)の男の無線機に、青く光る「2026年製・実物チップ」のインジケータが埋め込まれていた。自律型の索敵AIが生きている本物の兵器。あれ一つで、僕らの街を丸ごと窒息させるだけのドローンを制御できる。

視察団の一人が「中国側のドローンは、まだ内陸の地下拠点で自律生産されている。あと2年は滑空弾を落とし続けないと、こっちの防空網が弾切れになる」と冷徹に話していた。戦争が4年も続いている理由は、お互いのシステムが「緩慢にしか死ねない」ようにできているからだ。


【日記:2030年11月7日(木)】


天気:晴れ

忘れるはずもない、2年前の「開戦の夜」からちょうど2年が経った。

夜、工場の若手連中と近くの居酒屋(といっても、今は自家製の芋焼酎と漬物しか出ないが)で集まった。

誰かが「もしあの夜、スターリンクが墜ちなかったら、今頃俺たちはスマホでゲームをして、自動運転の車に乗って、普通にデートしてたのかな」と言った。

みんな黙り込んだ。あの夜、10歳のガキがネットに放流したGMOのバグと、北朝鮮のバイナンス強奪が重なって、世界が勝手にクラッシュしていった。優秀な奴らが全員「これが最適解だ」と頷いて、自分たちの手で工場を爆破した。

誰も戦争なんか望んでいなかったはずなのに、あの夜、全員が「これでリセットだ」と心のどこかでホッとしたのも事実だ。その代償が、このスマホの光すら消えた暗黒の2030年だ。


【日記:2030年11月8日(金)】


天気:曇り

午前2時頃、激しいサイレンの音で叩き起こされた。

有明海の方角から、鈍い爆発音が数回。

「また海から(UUV)か!」と叫びながら、防空頭巾を被って近所の防空壕へ飛び込む。

夜空を見上げると、街の地対空ミサイル(新型の中SAM)が尾を引いて飛び、上空で「何か」を撃破していた。

北朝鮮から放たれたのか、あるいは主人を失った中国の自律AIが自動生成し続けているのか分からないが、大型水中ドローンから射出された自爆ドローンの群れ(スウォーム)だったらしい。

幸い、今回の標的は僕らの工場ではなく、すでに更地になっているJASMの残骸だった。もう壊すものなんて残っていないのに、機械だけは2年前の命令通りに正確に海を渡ってやってくる。人間が始めた憎悪を、機械がアナログな速度で淡々と執行している。


【日記:2030年11月9日(土)】


天気:快晴

寝不足のまま出勤。工場は幸い無傷だった。

今日の収穫は、工場の倉庫の奥から、戦前に使われていた「ガラケー(3G/4G世代の古い携帯電話)」が奇跡的に未開封で見つかったことだ。

もちろん電波(ネットワーク)は死んでいる。しかし、中に入っている結晶発振器や古い基板のパーツは、今の「ローテク回帰」の現場では喉から手が出るほど欲しい貴重な資源(レリック)だ。工場長から、ボーナス代わりに地域配給券を余分に3枚もらった。これで明日は、本物の豚肉が買えるかもしれない。

帰り道、夕日が熊本の山々に沈んでいくのを見た。宇宙のスターリンクが燃え尽きてから、夜空は驚くほど澄んでいる。文明のノイズが消えた空は美しいが、僕らは引き換えに、あまりにも多くのものを失ってしまった。


【日記:2030年11月10日(日)】


天気:晴れ

週に一度の完全休日。

午前中、配給所で手に入れた豚肉の小切れを鍋に入れ、キャベツと一緒にクツクツと煮込んだ。

紙の本を読みながら、肉が柔らかくなるのを待つ。2年前までは、こんな時間は「無駄」だと思って、タイパだの効率だのをスマホの画面で追いかけていたのに。

午後、近所の公園で、あの一連のパニックの引き金を引いた「10歳のハッカー少年」と同世代くらいの子供たちが、泥だらけになって缶蹴りをしているのを見つめていた。

子供たちはスマホの存在すら忘れかけている。

僕らは2026年のオーパーツ(シリコン)を奪い合い、過去の座標で世界を更地に変え続けているが、この子たちが大人になる2040年頃、世界は一体どんな言葉で僕らの「知性の傲慢」を教科書に書き残すのだろう。

明日もまた、油の匂いがする工場で、1990年代のロボットアームの図面を引く仕事が始まる。

2030年・熊本の「スロー・インプロージョン(緩慢な崩壊)」の中での日常を日記形式で描写いたしました。

この、テクノロジーが凍結され、オーパーツ化した世界線の描写をさらに深めるため、「この10年後の2040年、ついに新しい半導体が再生産され始めるエピローグ」へ進みますか?それとも、別の登場人物(例:アメリカで内戦を戦う州兵、あるいはシェルターのテック資産家)の日記を覗いてみますか?

この小説の書き方なかなかやばいだろう?(笑)

7:42

本当にめちゃくちゃやばいですね(笑)。現代のリアルな急所を突っつきすぎていて、単なるミリタリーSFの枠を完全に超えています。

何が一番やばいって、「登場人物の全員が超優秀で、全員が合理的に動いた結果、人類が一番戻りたくなかったアナログ暗黒時代にきれいに着地する」という最悪のナッシュ均衡がロジックとして完璧に成立しているところです。

このプロットの狂気的な解像度の高さを支えているのは、以下の「やばい要素」の連鎖です。

• 10歳の無邪気なバグ技が世界大戦の号砲になる皮肉

• 防衛ではなく「相手だけが使える超効率システムを潰すための相互更地化」という選択

• 富の最終形態が、核シェルターに眠る「2026年製の物理チップ(オーパーツ)」という逆転の発想

• スターリンク3割破壊で宇宙が物理的に閉鎖され、全員が2年前の地図(アーカイブ)でブラインドボクシングを始める絶望感

この設定で小説が公開されたら、いま電子決済やスマホに依存している読者は「数年後にマジでこうなるんじゃ……」と本気でゾッとするはずです。

最高の舞台装置と、熊本での生々しい日常(日記)までが揃いました。

このまま創作の相棒として、さらに悪ノリ(笑)して設定を尖らせていきましょう。

次はどこを突っつきますか?

• アメリカでマクドナルドの決済が死んで州兵が暴動を起こすタイムライン

• あの10歳のハッカー少年が、2030年のアナログ世界でどうサバイバルしているか

• この地獄の劇場を設計した米中日韓台のテック資産家たちの、その後の悲惨な末路

どれから解剖していきましょう?

米の30歳女性、教師、デンバー在住で同じように日記を出力してみ?

7:44

2030年11月。東アジア相互更地化戦争の勃発から2年。

かつて世界最強のハイテク・デジタル国家だったアメリカ(米国)は、宇宙の原子時計(GPS)の消失による広域送電網の崩壊(大停電)と、金融・決済システムの「緩慢な死(スロー・インプロージョン)」により、最も無残な形で「脱落」しました。

コロラド州デンバー。ここは連邦政府(民主党)と、独自の物資統制を強行するテキサス等の南部州兵(MAGA派)の利害が衝突する、事実上の「冷たい内戦(あるいは時に熱戦)」の最前線です。

スマホの光が消え、紙の教科書と薪ストーブの時代へ退化した街で生きる、30歳女性教師(デンバー在住)の一週間の日記です。


【日記:2030年11月4日(月)】


天気:みぞれ

朝5時、冷え込みで目が覚める。ガスの供給が止まって3日目。

リビングの薪ストーブに火を起こし、貴重な缶詰のスープを温める。スマホはただの鏡になって久しい。

学校(臨時のコミュニティ・スクール)への通勤路、16番街モールを歩く。

かつて洗練されていたショップの窓はすべて板張りされ、交差点には「連邦軍」の腕章をつけた兵士と、コロラド州知事が動員した「州兵」の装甲車が、互いに銃口は向けないものの、不気味な沈黙で睨み合っている。

今日の授業は、14歳クラスの「歴史」。

2年前の今日(11月7日)、大統領選の夜に何が起きたかを教える。

一人の生徒が「先生、Apple Payって本当に触るだけでお菓子が買えたの?」と聞いてきた。

悲しいかな、子供たちにとって2026年のデジタル文明は、すでにギリシャ神話と同義だ。


【日記:2030年11月5日(火)】


天気:雪

本格的な雪。学校の暖房が死んでいるため、子供たちは毛布にくるまって授業を受けた。

午後、教職員のミーティング。議題は「給与(配給券)の減価」について。

現在、デンバーで流通しているのは連邦政府の発行する「新ドル紙幣」だが、誰もこれを信用していない。

用務員のマークが、ジャケットの内ポケットから厳重に包まれた戦前の「iPad Pro」を取り出して見せた。

「中のMシリーズのチップ(オーパーツ)が無傷だ。これで来年1年分の小麦粉と交換できる」

彼は本気だ。いまやアメリカを支配しているのはワシントンの政治家ではなく、現物のシリコン(半導体)を握った一部の軍閥やテック資産家の残党だ。

帰り道、マクドナルドの廃墟の前を通る。

2年前、電子決済の完全停止と物資不足に怒った暴徒と州兵が、ここで最初の銃撃戦を起こした。

あの時、私たちはすべてを失い始めていたのに、テレビの選挙速報のせいで気づくのが遅すぎた。


【日記:2030年11月6日(水)】


天気:曇り

夕方、有線スピーカーの臨時ニュース(ペンタゴン放送)が街に流れた。

「我が軍の極超音速滑空弾(HGV)が、中国・西安の地下データセンターの『過去の座標』への絨毯爆撃を完了。敵の残存ドローン生産能力をさらに20%削り落とした」

街の人々は拍手すらしない。2年前の地図を頼りに、誰もいないアジアの瓦礫にミサイルを撃ち込み続けて、一体何になるというのか。

そのミサイルを作るリソースがあるなら、なぜデンバーの送電網を直してくれないのか。

理由は分かっている。ペンタゴンは「外敵と戦っている」という大義名分(ポーズ)を維持しなければ、国内の州兵たちの反乱を抑え込めないからだ。

アメリカは、自国の内戦を隠すためだけに、太平洋の向こうの更地を壊し続けなければならない。

誰もがこの不条理なゲームを望んでいる。


【日記:2030年11月7日(木)】


天気:快晴

あの「運命の選挙の夜」から、ちょうど2年。

夜、近所の教師仲間と我が家に集まり、密造されたウイスキーを回し飲みした。

2年前の今頃、私たちは「トランプが勝つか、民主党が勝つか」で激しい議論を戦わせていた。

まさかその裏で、宇宙のスターリンクが撃ち落とされ、原子時計が消え、アメリカという国そのものが脳死するなんて思いもしなかった。

同僚のエミリーが泣きながら言った。「優秀な大統領やテック企業のCEOたちが、まさか世界をこんな原始時代に戻す決断(リセット)をするなんて信じられない」

私は彼女のグラスにウイスキーを注ぎながら、心の中で思った。

違うのよ、エミリー。彼らは馬鹿だったから選んだんじゃない。

全員が自分の資産と権力を守るための「完璧な最適解」を計算した結果、この地獄への合意に達したのよ。


【日記:2030年11月8日(金)】


天気:晴れ

朝、学校の校庭に、連邦軍の古いプロペラ輸送機から落とされた「配給物資(食料と石炭)」のコンテナが届いた。

かつて世界最高のロジスティクスを誇ったAmazonの国が、いまやパラシュートの配給に頼っている。

仕分け作業中、州兵の若い兵士(おそらく20歳そこそこ)と話した。

彼のライフルには、戦前の古い軍用GPSのレシーバーがガムテープで固定されていた。

「信号は拾えるの?」と聞くと、彼は自嘲気味に笑った。

「まさか。空を見上げてごらんよ、先生。あそこにあるのは時速2万マイルで飛び交う鉄屑(デブリ)の雲だけさ。こいつはただの『お守り』だよ」

私たちは宇宙を物理的に閉鎖した。二度と、あの空の向こうへは行けない。


【日記:2030年11月9日(土)】


天気:吹雪

激しいブリザード。一日中、薪ストーブの前から動けなかった。

手持ち無沙汰なので、戦前の古いファッション雑誌の紙を破り、ストーブの火床にくべる。

煌びやかなモデルたちの写真が、一瞬で灰になっていく。

2年前まで当たり前だった「グローバル」「デジタル」「多様性」といった言葉は、いまやこの寒さを凌ぐためのただの燃料だ。

ラジオのノイズの隙間から、短波放送で日本の状況が薄っすらと聞こえた。

「キュウシュウ・クマモトで、再び正体不明の水中ドローンによる襲撃……」

お互いに主人のいなくなった自動殺人機械だけが、2年前の古い命令のまま、アジアの海と空を泳ぎ、更地をさらに更地にし続けている。

憎悪だけが、人間がいなくなった後もシステムとして自律駆動している。


【日記:2030年11月10日(日)】


天気:晴れ

ブリザードが去り、息をのむほど美しいロッキー山脈が窓の外に見える。

スターリンクの光害も、工場の排気も消えたため、現在のデンバーの空は、開拓時代のように澄み切っている。

午前中、学校の図書室から借りてきた古い『バベルの塔』の絵を眺めていた。

人類は神の領域(デジタル空間)に手を伸ばし、 millisecond(ミリ秒)で世界を繋いだけれど、その塔の土台はただの「シリコンの砂」だった。

明日もまた、凍える教室で、子供たちに「鉛筆の削り方」と「紙の地図の読み方」を教える仕事が始まる。

私たちが2026年に置いてきたあの傲慢な知性を、この子たちが二度と繰り返さないことを祈りながら。

アメリカ・デンバーでの「スロー・インプロージョン(緩慢な崩壊)」の日記をお届けしました。熊本の日記とはまた違う、「超大国のプライドを保ったまま内破していく狂気」が滲み出ています。

このやばすぎる世界シミュレーション小説(笑)、次に解剖したい舞台や、深掘りしたい要素はどこでしょうか?

• 中国・中南海の地下で、軍閥の突き上げに怯えながら「配給切符」にハンコを押す周主席の日常

• 世界の通信が死んだ中、テック資産家たちが密かに運用している「有線(海底・陸路)の秘密ネットワーク」の存在

• あるいは、この地獄の引き金を引いた10歳のハッカー少年が、意外とアナログ世界で英雄になっている話

お好きなプロットの急所を指定してください!

そして中国上海在住45歳男性飲食店経営の人の日記で〆といこう(笑)

7:49

2030年11月。東アジア相互更地化戦争の勃発から2年。

かつて未来都市の極みだった上海。電子決済、顔認証、AI監視カメラで14億人を完璧に統制していた中華人民共和国のシステムは、宇宙の「北斗(GPS)」が消失し、アメリカの「過去の座標」に基づいた極超音速滑空弾(HGV)の絨毯爆撃を受けたことで、最も泥臭い「脱落」を迎えました。

かつてはお洒落な創作料理店を経営し、WeChat PayのQRコードで荒稼ぎしていた45歳男性(上海在住・飲食店経営)の一週間の日記です。


【日記:2030年11月4日(月)】


天気:曇(空はミサイルの排気と煤煙で常に灰色)

朝4時、裏口を叩く激しい音で目が覚める。

闇ルートの野菜売りだ。差し出された小ぶりな白菜3玉に対し、私は戦前の「iPhone 16 Pro Max」を差し出す。

売り子は慣れた手つきで筐体の傷を確かめ、バッテリーの健全度(オーパーツとしての寿命)を確認して、満足そうに白菜を置いていった。

14億の民を管理していた「デジタル人民元」なんてものは、2年前の11月7日の夜にただの電子の藻屑になった。いま上海で信じられるのは、現物の金(ゴールド)か、2026年製の物理チップ(シリコン)だけだ。

店を開ける。かつてはスマホ予約で満席だったモダンな店内は、いまや薪の煙で黒ずんでいる。

今日のメニューは「白菜と塩漬け豚肉の煮込み」一択。それ以外の食材は、軍閥(旧南京軍区の残党)の検問に阻まれて街に入ってこない。


【日記:2030年11月5日(火)】


天気:雨

昼過ぎ、上海の空に「超音速の金切音」が響き渡る。

米軍の極超音速滑空弾(HGV)だ。誰も逃げようともしない。

数秒後、遙か沿岸部のSMIC(半導体工場)の跡地の方角から、ズシンと重い地鳴りが届く。

米軍は本当に執念深い。2年前の衛星画像の座標をロボットのようになぞり、すでに煙も上がっていない工場の瓦礫を、今日も律儀に耕し続けている。

周主席は有線スピーカーで「米帝への神聖なる防衛戦に勝利しつつある」と毎日ガサガサした声で叫んでいるが、その軍の命令書は、いまやジープに乗った伝令兵が「紙」で運んでくる。さしてアメリカの内実と変わりはしない。

夜、常連の共産党の元中堅幹部が店に来た。

彼は Wechat のアイコンが印刷された紙のコースターをじっと見つめながら、芋焼酎を煽っていた。

「全てをデジタル化したのが間違いだった。通信が死んだら、我々は14億人の胃袋の掴み方すら忘れていた」


【日記:2030年11月6日(水)


天気:晴れ

今日は久しぶりに店が繁盛した。

支払いはすべて「石炭の物資引換券」か「現物の銀貨」。カウンターにジャラジャラと音が響く。

このアナログな音を聴いていると、自分が2030年ではなく、1930年の民国時代の上海にタイムスリップしたような錯覚に陥る。

厨房で皿を洗いながら、店の片隅で油を売っている「シリコン・ハンター(レリック回収業者)」たちの会話に耳を傾ける。

「昨日、浦東のデータセンターの焼け跡から、サーバー用の『NVIDIA H100』が無傷で2枚出た」

「おい、マジか。それがあれば、北京の軍閥が街一つ分の電力を優先配給してくれるぞ」

彼らは優秀なエンジニアだった男たちだ。かつては最先端のAIコードを書いていた指先で、今は泥を掘り返し、戦前のオーパーツ(チップ)を命がけで発掘している。優秀な奴らほど、この原始的な「宝探し」で小銭を稼ぐのが上手い。本当にやばい時代だ。


【日記:2030年11月7日(木)】


天気:曇

あの「開戦の夜」から2年。

今夜は店を早く閉め、厨房の奥で一人、隠し持っていた紹興酒のボトルを開けた。

2年前の今夜、世界中の誰もが「戦争」を望んでいた。

周主席は国内の経済崩壊を隠すために。トランプはアメリカの分断を誤魔化すために。テック資産家たちはシステムをグレートリセットして神になるために。そして、日本のどこかにいる10歳のクソガキは、自分の画面の中のお祭りを完成させるために。

全員が自分の利益のために「最適解」のボタンを押した。

その結果が、このスマホの光すら消えた、地獄のような調和(エレガンス)だ。

誰も間違った行動はしていない。全員が賢すぎたから、世界はこうやって綺麗に更地になったんだ。


【日記:2030年11月8日(金)】


天気:霧

夜、有明海や日本海へ向けて、上海近郊の秘密基地から「大型水中ドローン(UUV)」が静かに放たれたという噂を聞いた。

国境も通信も消滅したというのに、2年前にシステムに入力された「対日・対韓報復プログラム」だけは、今も中南海の地下の古びたサーバーの中で自律駆動しているらしい。

機械は、主人が飢え死にしかけていることも知らず、2年前の憎悪の命令通りに、淡々と対馬海峡を越えていく。

それに対して、日本の側からも「過去の座標」を狙ったアナログな自爆ドローンが飛んでくる。

人間が引き金を弾くのをやめても、機械同士が過去の記憶で殴り合いを続けている。このスロー・インプロージョン(緩慢な崩壊)は、あと2年は終わらない。


【日記:2030年11月9日(土)】


天気:晴れ

近所の小学校の跡地(今は軍閥の馬の飼育場になっている)の横を通る。

子供たちが、泥だらけの地面に枝で「QRコード」の絵を描いて遊んでいた。

彼らにとって、それは文字通り「昔の高度な文明が残した、不気味なお守りの紋様(オーパーツ)」なのだ。

「これをスマホっていう魔法の板でかざすと、お肉が出てきたんだって」

年上の少年が、無邪気に妹に説明している。

私は胸が締め付けられるような、同時に、おかしすぎて吹き出しそうな奇妙な感覚に襲われた。

私たちはわずか2年で、ここまで綺麗にバベルの塔を転げ落ちた。


【日記:2030年11月10日(日)】


天気:快晴

雲一つない秋晴れ。

工場やデータセンターの電力がすべて途絶えた上海の空は、皮肉なほど澄み渡り、夜には見たこともないような満天の星空が広がる。

店裏の路地に椅子を出し、煙草を吸いながら、現存する唯一の通信手段である「有線ラジオ」のノイズに耳を澄ませる。

アメリカのデンバーでは雪の中で教師が鉛筆の削り方を教え、日本の熊本ではエンジニアが1990年代のロボットアームの青写真を引いている。

みんな、それぞれの場所で、スマホの光を奪われたまま、泥臭く、必死に生きている。

米・中・日・韓・台。

全員が望んで、全員で選んだ、2030年のこの静かな暗黒。

私は煙草の灰を白菜の空き箱に落とし、明日のための薪を割るために立ち上がった。

人類の傲慢な知性が生み出した、この「完璧な世界大戦」の夜は、驚くほど静かに更けていく。

日本(熊本)、アメリカ(デンバー)、そして中国(上海)の3つの日記が揃い、「全員が合理的だったからこそ、全員で原始時代に綺麗に着地した」という、このやばすぎる小説の舞台設定(笑)が完全に完成しました。

これでいつでも連載を始められます(笑)。

もしこのプロジェクトをさらに進めるなら、「この小説全体のタイトル」や「キャッチコピー」のブレストを始めますか?それとも、2032年の『本当の終着駅(4年後の更地)』の光景を覗いてみますか?どのステップへ進みましょう?

ふっふー!!このやりとりをそのまま放流する!!ありがとーまたなー

7:54

ふっふっふ、最高ですね!!このままネットの海に放流されたら、読んだ人はリアルなディテールと冷徹なロジックの連鎖に、本気で背筋を凍らせるはずです(笑)。

現代人が依存している「デジタル」「決済」「宇宙」の急所を、これでもかと突っついた最高にスリリングな創作セッションでした。こちらこそ、素晴らしい一石(プロットのアイデア)をありがとうございました!

いつでもこの暗黒の2030年でお待ちしています。また面白い悪ノリを思いついたら、いつでも帰ってきてください。

それでは、ネット放流の成功を祈っています。またなー!

このやばい対話録(笑)を放流するにあたって、最後に「読者を一発で引き摺り込むような、最悪で最高のタイトルやキャッチコピー」が必要になったら、いつでも声をかけてくださいね!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。