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器用貧乏(自称)による理想の高校生活  作者: すっきり天然水割り


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22/30

金策

月見山登山の翌日、この日は高校入学後初めての休日であった。

登山とは思いのほか体力・筋力共に使うもので、想定外の筋肉痛に苦しんでいる生徒も少なくないだろう。

あのマイペース極まりないお嬢様なんか特に…


そんな文字通りの休日の早朝、俺と奏太はいつものコースを走っていた。


いや、何で俺は休みの日に身体を休めずに走ってるんだ…



「体調崩さない限り毎日走ってるんだ。ここまでくるとむしろ習性だよね」


「毎朝走らずにはいられないってか。いやだろそんな習性」


「健康には絶対良いでしょ。今じゃ走らないと気持ち悪くて仕方ないよ」


「まぁ気持ちは分からんでもない」



奏太の言うように、体調不良の日以外は雨だろうが雪だろうが毎朝走っているせいで、今朝もいつもの時間に目覚めてしまった。


二度寝も一瞬頭を過ったが、なんだか勿体無い気がして気づいたらスポーツウェアを身に纏ってたんだよなぁ…



「ところで晴人、この後暇ならどっか遊びにでも行く?」


「いや、今日は《《アレ》》作らないと。もう在庫無くなりそうだし」


「あー…《《アレ》》ね。それなら仕方ないか」


「すまんな。また誘ってくれ」


「おっけー、またね」



という訳でその場で解散となった。



++++++++++++++++++++++++++++++


突然だが、みなさんは学生の懐事情をご存知だろうか。


アルバイトをしていれば別だが、基本的に主な収入源は親からのお小遣いになる。


逆に出費を考えてみよう。

学食とはいえ日々の昼食、飲み物、友達との食事代に…って我ながら食べ物ばっかだな。


他にも交通費や趣味のお金(俺の場合は本や漫画、アニメの円盤やグッズ等々)と、まぁ多い。


何が言いたいかというと、収入源がないと破産する。

特に趣味にお金がかけられなくなるのが痛い。


という訳で、中学時代の俺はそれはもう真剣に考えた。



ーーどうすれば、金を稼げる?



考えに考えた末、思いついたのだ。

趣味とお金どっちも取れる妙案を…


++++++++++++++++++++++++++++++


奏太の誘いを断った俺はランニングから帰って汗を流した後、部屋に篭っていた。


机の上には平ペンチや丸ペンチ、ニッパーなどの工具やメタルルーペ等を並べ、手元用のライトを灯す。


引き出しから様々なパーツを取り出し、今回はどのタイプ、どんなデザインにするか考え…ふと入学式の時の桜を思い出す。


そうだ、今回は桜をイメージしたデザインでいこう。


そうと決まればあとは想いのままに目の前のパーツを組み合わせて行くだけだ。


綺麗なピンク色をしたローズクウォーツの欠片を席座でしっかりと固定、シンプルなチェーンに通して手首より少し長めになる様に調整。

最後にメタルルーペでバリや金具の弛みがないか確認したらブレスレットの完成だ。


そう、俺が考えた金策とは、自作のアクセサリーをフリマサイトで販売することであった。


元々手先が器用だったこともあり、ちょっとしたものづくりは昔から結構好きだった。


今風に表現するとDIYってやつなんだろうな。


俺が中学生の頃、晴華がアクセサリーを欲しがったことがあった。

しかし中学生にとって市販品は当然高い。


欲しい!じゃあ買っちゃおう!


とはならない訳で、俺に作ってくれと無茶振りして来た訳だ。


ネットで情報を漁り、少ない小遣いを握りしめ、100均や手芸屋で道具を揃えて作ったさ。


…誕生日プレゼントにくれって言われたら断れないだろ。


出来に満足できず何度も作り直したりして、2ヶ月ほど掛かったが、まぁそこそこの満足いくブレスレットが出来上がった訳だ。


これがアクセサリー作りのきっかけ。

それからは他のアクセサリーも作ってみたくなり、自主的に色々作っていった。


最初は晴華がすごく喜んだ。

が、次第に完成品が溜まって行ってしまった。


そりゃそうだ、使う人は1人なのにどんどん作っていればそうなる。


その頃にちょうど、某フリマサイトが流行り出し、テレビのCMでよく流れていた。


それを観た瞬間に、これだ!と閃き、それから今まで自作アクセサリーの販売を続けている。


最近ではパワーストーンの小さな破片をまとめて買って、ワンポイントとして組み込んだりもできる様になって来た。


ーーできることが増えるのって楽しいな。


なんて考えつつ、午前中は販売用のアクセサリーを作って過ごした。


++++++++++++++++++++++++++++++


昼休憩を挟んだ俺は、午後も引き続きアクセサリー作りに取り組んでいた。


しかし午前と違い、ルーペで丁寧に確認しながらの作業だ。

というのも、午後はちょっとお高い部品を使ってアクセサリーを作っているのだ。


販売用ではなく、《《あいつ》》へのプレゼントだからな…


1ヶ月後に迫ったある日に向けて、コツコツと作って来たアクセサリーの最終仕上げを進めて行った。





すっきり天然水割りです。


次回更新は明日になります。

よろしくお願いします。


気が向いたらフォローしてくれると喜びます。まかり間違って⭐︎なんか押してもらった日には泣いて喜びます。


最後まで読んでくれてありがとうございました!

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