表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
器用貧乏(自称)による理想の高校生活  作者: すっきり天然水割り


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/20

階段

月見山最後の難関である超長距離の階段。

その階段にいざ挑もうと意気込む俺らを引き留める(物理)してきたのは、眠り姫こと小山 紫織嬢であった。



「であった。じゃねぇんだわ…頼むから離してくれ…」


「…嫌……絶対に」



倒置法使う程嫌っすか…

確かに小山さんは見るからに体力無さそうだし、この階段は厳しいだろうとは思うけど…


と、ここまで無言で見守っていた(驚いて固まっていたとも言う)奏太からの援護射撃が入った。



「まぁ毎朝走ってるんだし、1人くらい背負えるんじゃない?小山さん軽そうだし」


「…うん…かなり軽い……文庫本350冊より軽い…」


「…だって晴人!」



こっちじゃなくてそっちの援護射撃かよ。

えっと…文庫本1冊150gとすると…って痛ぇ!



「…晴人のえっち」


「…すんません」



耳たぶを引っ張られた。

あれ?後ろから抱きつかれてるこの状況ってかなり不利では?

というか君、抱きつくのはセーフなの?基準が分からん!



「…罰としてこのまま山頂までよろしく」


「へいへい」


「…ん。頑張って」



と言うことで、1人背負って階段を登ることになりました。


天野さんも一緒に登ったんだけど、若葉と奏太というコミュ力お化け共がいたお陰で終始会話は弾んでいた。

…天野さんってかなりの人見知りだからちょっと心配してたんだけど、馴染んでくれて良かったよ。


ちなみに俺の背中からは階段を登り始めて僅か10段ほどで心地良さそうな寝息が聞こえていた…こいつ投げ捨てたろうか…?


なんて考えていると、少し前を歩いていた天野さんが速度を落として並んできた。



「……新島くん…本当にごめんね。紫織ちゃん普段は全然運動しないから疲れちゃったみたいで…」


「いや実際そんなにしんどく無いから大丈夫だよ。奏太もさっき言ってたけど、こう見えて一応鍛えてるからね」


「…うん。ありがとう」


「と言うか小山さんよくここまで登ってこれたね。舗装されてるとはいえ、普段運動してないと結構きついでしょ」



そう。いくら舗装されているコンクリートの道とはいえ、山を2時間ほど登らなければあの茶屋には辿り着けないはずなのだ。



「あはは…紫織ちゃん、最初はそもそも今日休むつもりだったみたいなんだけど…試しに新島くんに会えるかもよって言ってみたら、急に行く気になってね…」


「なぜそんなに懐かれてるんだ…」



この前初めて会ったばっかりだぞ…?

いや確かに本の話で盛り上がったし、同志だとは思ってるけども。



「紫織ちゃんと話が噛み合ってる時点で凄いことなんだよ…?ほら、紫織ちゃんってかなり話が飛ぶというか…言葉足らずというか…何よりもすんごいマイペースだし」


「すんごいのか…」


「うん。すんごいの」



天野さんの言葉には物凄い実感がこもっていた。幼馴染だから色々と経験してきたんだろう。



「だけど根は優しい娘だから…これからも紫織ちゃんと仲良くしてあげてね…?たまにイラっとさせちゃうかもだけど…」


「まぁ、それも個性よな。俺はそんな所も嫌いじゃないし、仲良くさせて貰えたらって思ってるよ」


「……ありがとう」



なんて話してるうちに山頂が見えてきた。ようやく到着か。天野さんと色々話せたのは良かったかな。


寝ているはずの小山さんの抱きつく力が少し強くなった気がした。




すっきり天然水割りです。


次回更新は明後日になります。

よろしくお願いします。


気が向いたらフォローしてくれると喜びます。まかり間違って⭐︎なんか押してもらった日には泣いて喜びます。


最後まで読んでくれてありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ