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器用貧乏(自称)による理想の高校生活  作者: すっきり天然水割り


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19/20

茶屋

ーー月見山


正式名称は違うらしいが、山頂からは月や星がよく見えることから地元民からはそう呼ばれている。

昔から天狗が住んでいるとされ、近年はパワースポットとして人気を博している。

そんな月見山の中でも屈指の人気スポットが後半に現れる大きな茶屋。

木の長椅子がずらっと並び、景色を楽しみつつ食べる団子は絶品だ。


いつもの4人に河野さん(もう覚えたぞ)を加えた俺達は、話しつつ山を登り続け、ようやく月見山のオアシスこと茶屋に辿り着いた。


道中話してて分かったが、河野さんはかなりストレートにモノを言うタイプだった。…道理で若葉と気が合うわけだ。

個人的には気安く話しやすいと思う。メンタル弱い人との相性は悪そうだけどね。


本人も自覚しているのか、静流と話す時は気を遣ってるのが見てて分かった。


…俺にもちょっと気を遣ってくれてもいいのよ?


なんて考えが顔に出てたのか、本人から



「新島はメンタル鬼強いし大丈夫でしょ」



と断言された。解せぬ。


そして奏太と若葉は笑いすぎだろ。靴擦れにでもなってしまえ。


閑話休題。


せっかくなので全員でお団子セット(500円)を購入。

餡子も良いけど個人的にはここのみたらしが最強なんすよ…



「いやぁ…やっぱり団子といえば緑茶ですなぁ…」


「そうねぇ…この渋みがいいのよねぇ…」


「ここでお団子を頂くと月見山に来たって感じだよねぇ」



ここまで来れば残りの距離は極僅か。

この山はほとんど攻略したようなものだ。

地元民の3人(俺・奏太・若葉)が緑茶でホッと一息ついていると現実に引き戻す声が。



「いやちょっと待って。なに終わった感出してんのよ。ウチらの目の前めっちゃ長い階段なんだけど」


「うん…これは確かに長いね…みんな現実見ようよ…」



河野さんと静流である。

ここは地元民の我らが彼らに教えてあげねばなるまい!



「いいかい諸君。ここから先は中々の地獄だ…今ここで達成感を感じる事で少しでもモチベーションを上げて挑まないと……死ぬぞ」


「いや死にはしないでしょ。早く行くよ」



と言うことで、最後の階段に挑むことに。

なんとこの階段、約300段もあるんすよ…

この世には知らない方が幸せなことって結構あるよね…


食器をお店に返却し、いざ!最後の難関へ!


と思ったんだが、何者かが背中に飛びついて来た…なにごと⁈



「…晴人…待ってた………連れてって…」


「あはは…ごめんね…?」



振り返るとそこにいたのは先日委員会で知り合った小山さんと天野さんであった。




すっきり天然水割りです。


次回更新は明後日になります。

よろしくお願いします。


気が向いたらフォローしてくれると喜びます。まかり間違って⭐︎なんか押してもらった日には泣いて喜びます。


最後まで読んでくれてありがとうございました!

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