クッキー
奏太と静流と別れた後、我が家に到着。
ちなみに奏太は俺に復讐されることを分かっていたようで、静流と別れた直後にダッシュかまして逃げやがった。
俺の怒りは長く続かないので、逃げられた時点で俺の負け、復讐の機会は失われたのだ。
「ただいまー」
鍵を開けて玄関に入ると、見慣れない靴が。誰かお客さんかね?
「おかえりなさい、晴人先輩。お邪魔してます」
「おお、楢畑さんいらっしゃい」
「…」
我が家のリビングからちょこんと顔を出したお嬢さん。ちょっとその現れ方可愛い過ぎやしませんかね。
「…違います。楢畑さんじゃありません」
「あー、ごめんごめん。まだ慣れなくてね」
ちょっとほっぺを膨らませてジト目を向ける卯月ちゃん。
怒ってますってアピールなんだろうけど、むしろ可愛いんだよなぁ…ほっぺツンってしたい。本気で怒られそうだからやらないけど。
あ、これ言い直さないと部屋入れてもらえないやつですね…
「…こほん。ただいま卯月ちゃん」
「はい。おかえりです!」
満面の笑みを浮かべた後輩は、リビングに引っ込んで行った。
入室の許可を得たので、手を洗いリビングへ。
晴華に一声かけてから自分の部屋へ行こうとしたのだが、ここにはいないようだ。
なにやらキッチンから人の気配が……キッチン…だと?
「卯月ちゃん大丈夫⁈爆発とかに巻き込まれてない⁈」
「ちょっとお兄ちゃん?いくら私でも料理中に爆発なんてさせたことないんだけど?」
「ふふっ…大丈夫ですよ。私も一緒に作らせて貰ってますから」
「…なら安心かな」
「納得いかないんだけど!」
いやだってお前…この前卵焼き作るって言って黒い炭錬成してたじゃん…
「とにかく!お兄ちゃんはリビングで座って待ってて!その舌唸らせてやるんだから!」
「今クッキーを焼いていて、もうすぐ出来るんです。良かったら食べてください」
「俺も貰っちゃって良いの?」
「はい。色々試したくて材料たくさん買っちゃったので…」
あー、分かる、分かるぞその気持ち。料理する時とかも、せっかく作るならって色々買っちゃうんだよな。
そういうことならありがたくご相伴に与ります。
++++++++++++++++++++++++++++++
ただ待ってるのも悪いと思い、紅茶を淹れて待っていると、5分ほどで2人がクッキーを持ってきてくれた。
定番の星形にハート型、中には兎形もある。
種類はプレーン、チョコチップはわかるけど…黒っぽいのはココア?あとこの黄色いのはなんだ?
「あ、紅茶ありがとうございます」
「いやいやこれくらいはね。こっちこそありがとう。本当に色んな種類作ったんだね…ちなみにこの黄色いのは何味?」
「ふっふっふ…それは食べてのお楽しみってやつだよお兄ちゃん」
「あはは…変な材料は使ってないので安心して食べてくださいね」
「…じゃあチョコチップを」
「いやなんでよ!そこはこっち食べる流れでしょ⁈」
そう言うと晴華は黄色いクッキーの乗った皿をぐいぐい押し付けてきた。いや冗談だって…有り難くいただきますよ。
「…⁈これレモンか!めっちゃ美味いな!」
「ふっふーん!どうよ!私だってやれば出来るんだから!」
「いや本当に美味い。びっくりしたわ。卯月ちゃんもありがとね」
「いえいえ、私はちょっとお手伝いしただけですから。ハルちゃんが殆ど一人で作ったんですよ」
「ほーん。じゃあまた今度作ってくれよ」
「え、その…気が向いたらね?」
まだ1人で出来る自信はない感じだけど、これがきっかけで少しでも料理への苦手意識が無くなってくれれば良いなぁ…
すっきり天然水割りです。
初投稿です。
私の理想を書き殴った内容となっております。
お手柔らかによろしくお願いします。
少しだけ書き溜めあるので、明日までは毎日投稿予定、それ以降は火曜・木曜・土曜・日曜に更新予定です。
気が向いたらブックマークしてくれると喜びます。
まかり間違って⭐︎なんか押してもらった日には泣いて喜びます。
最後まで読んでくれてありがとうございました!




