可愛いクラスメイト
6限目のチャイムが鳴り響く、と同時に全身から力を抜く。
や、やっと終わった…
突如始まった学力テスト。
1限目は自習となったため、2限目から6限目まで昼を挟んでぶっ続けでテストだった。
流石は進学校…入学2日目からこの仕打ちとは恐れ入るぜ…
「おぉ…お前たち。疲れてんなぁ…」
クラス全員で机に突っ伏していると、大ちゃん先生がホームルームのために戻ってきた。
疲れてんなぁ、じゃないんだよなぁ…
「とりあえずは、お疲れさん。今日はあと明日の説明で終わりだから、もうちょい頑張ってくれ」
その宣言通り、10分ほどで明日の説明を終えた先生は職員室へ戻っていった。これから俺たちのテストの採点があるらしい。
生徒も教師も大変な思いをすることになるので、テストなんて滅びれば良いと思いまーす。
「やっ、晴人おつかれ。一緒に帰ろうよ」
「お前もテスト受けたんだよな?なんでそんなに元気なんだよ…」
「そこはほら、テスト終わった瞬間にパーっと疲れ吹っ飛ぶじゃん?」
「いや普通吹っ飛ばねぇだろ…こっちは満身創痍だわ」
脳内でテスト撲滅運動をしていると、いつもと変わらぬ様子の奏太が誘ってきた。
なんでテスト後にいつも通りに出来るんだ?普通疲れてテンション2段くらい下がんない?あれ?俺だけ?
テストの疲労で変なことを考えつつ、奏太と2人で帰ろうと出口へ向かっていると、目の前に線の細い男子が飛び出してきた!
「あ、あの!僕も一緒に帰ってもいいかな!」
いやどちら様?マジで俺、知らない子なんだけど…
色白で可愛らしい顔をしている低身長系男子。先輩とかから人気出そうな感じだ。
いや待て、自己紹介の時に名前だけは覚えてるはずだ…背の低い色白…えっと、森……森…森山くんだっけ?
「惜しいね、森田くんだ。懇親会の時に仲良くなったんだよ」
「いや、だから心を読むなって…」
「心?」
「いやすまん、こっちの話。で、森田くんだよね、一緒に帰るのは全然構わないけど家どっち方面?」
「住宅街の方だよ。バス通だから途中までしか一緒に帰れないんだけど…ダメかな?」
「いや全然。バス停まで帰ろうぜ」
「うん!ありがとう!」
上目遣いからの不安そうな表情でノックアウトです。はい。いや本当に男子だよね?めっちゃ可愛いんですけどこの子!
ということで、下校仲間が増えました。月校の近くのバス停は校門から10分ほどの距離にある。
「森田くんと奏太って、懇親会で仲良くなったんだっけ?こいつ俺の変な話してなかった?」
「まだ疑ってたんだ…」
そりゃそうだろ。クラスメイトに変な勘違いされたままとかしんどいわ。ずっと気になっていたことを森田くんに聞いてみる。
「変な話?新島くんがヒーローだってことしか聞いてないよ?」
ほら!やっぱり変なこと言ってる!
「いやいや、俺はヒーローって柄じゃねぇだろ…役で言うなら、三下ってところか?」
「三下は言い過ぎだねぇ」
「わぁ…!本当に否定した!奏太くんの言ってた通りだ…!」
え、俺が否定するところまで予言されてたの…?もう俺こいつに隠し事とか出来ないんじゃね…?
「あ、あと出来れば僕のこと静流って呼んでくれないかな?僕もその…晴人くんって呼びたいし…」
「ああ。勿論だとも、静流よ」
「わぁ!ありがとう!晴人くん!」
クラスメイトの男子が可愛すぎるんですけど。
気付いたら俺史上最高のイケボ(自称)で即答してたよ。
…俺のキャラじゃないことは分かってる。分かってるんだ…だけど流石に笑いすぎじゃないですかねぇ、奏太さん?静流と別れたら覚えとけよ…!
親友への復讐を心に刻みつつ、3人で帰宅の途に着いた。
すっきり天然水割りです。
初投稿です。
私の理想を書き殴った内容となっております。
お手柔らかによろしくお願いします。
少しだけ書き溜めあるので、あと2日は毎日投稿予定、それ以降は火曜・木曜・土曜・日曜に更新予定です。
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