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断罪された公爵令嬢は、完璧であることをやめました  作者: 月影 すずり


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115/116

第115話 それぞれの選択

 三日。


---


 短いようで、


 長い時間だった。


---


 連合都市は、


 静かに動いていた。


---


 表では何も起きない。


 だが、


 裏ではすべてが動いている。


---


 使者が行き交う。


 紙が運ばれる。


 人が集まり、離れる。


---


 そして、


 決まっていく。


---


 どちらにつくか。


---


 中央か。


 分散か。


 それとも、


 第三か。


---


 最初に動いたのは、


 小都市だった。


---


「中央につく」


---


 理由は単純だ。


---


「守られたい」


---


 その一言で十分だった。


---


 別の都市は、


 違う選択をした。


---


「分散を支持する」


---


「中央は信用できない」


---


 ラーデンの記憶が、


 そこにある。


---


 連合は揺れている。


---


 そして、


---


 予想外の動きが出る。


---


「機能分散を支持する」


---


 中規模都市。


---


 理由は明確だった。


---


「どちらも足りない」


---


 それが、


 今回の実験の結論だった。


---


 数が増えていく。


---


 中央派。


 分散派。


 そして、


 第三派。


---


 レオンが言う。


---


「割れたな」


---


 私は頷く。


---


「完全に」


---


 均衡に近い。


---


 どちらかが圧倒する形ではない。


---


 だからこそ、


---


 危うい。


---


 マルタが言う。


---


「決まらない可能性もあるな」


---


 それは、


 最も不安定な状態だ。


---


 ルーカが戻ってくる。


---


「動きがある」


---


「どっちだ」


---


「両方だ」


---


 一拍。


---


「中央は圧力をかけてる」


---


 予想通りだ。


---


「分散側も動いてる」


---


「どう動く」


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「説得」


---


 当然だ。


---


 だが、


---


 ルーカの表情は重い。


---


「それだけじゃない」


---


 空気が変わる。


---


「何がある」


---


「まだ分からない」


---


 だが、


 嫌な予感はある。


---


 その夜。


---


 リアが訪ねてくる。


---


「話があります」


---


 静かな声。


---


 敵ではない。


---


 だが、


 味方でもない。


---


「あなたの構造」


---


 一拍。


---


「不安定です」


---


「知っています」


---


「それでも選ぶ?」


---


 私は答える。


---


「はい」


---


 リアは少しだけ目を細める。


---


「では」


---


 一拍。


---


「負けます」


---


 言い切る。


---


 迷いがない。


---


「中央は勝ちます」


---


 その言葉は、


 宣言だった。


---


 私は言う。


---


「勝敗ではない」


---


「選択です」


---


 リアは首を振る。


---


「同じです」


---


 一拍。


---


「選ばれなければ、消える」


---


 沈黙。


---


 それが現実だ。


---


 彼女は背を向ける。


---


「明日」


---


 一拍。


---


「分かります」


---


 去っていく。


---


 風が吹く。


---


 夜は静かだ。


---


 だが、


---


 その裏で、


 すべてが動いている。


---


 三か月の期限。


---


 残り、


 わずか。


---


 そして、


---


 次の日。


---


 最初の報告が届く。


---


「一都市が」


---


 一拍。


---


「投票を拒否した」


---


 沈黙。


---


 拒否。


---


 それは、


 想定外だ。


---


 何かが、


 崩れ始めている。

本話もお読みいただき、ありがとうございました!


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