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47話 アンドロイドじゃなくて、魔人形?


 理由がわからない僕達に、ママが懇切丁寧に教えてくれた話によると、このアルカディアはママが対ハルハンドの為に作った浮遊要塞らしく、今はアカデミーや屋敷、商会の店、ダンジョンなんかがあるが、700年前の当時は武装が施されていたそうだ。

 それらの武装を管理するために賢者の塔と呼ばれる、四つ塔があり東西南北で役割が違うらしか。

 僕達が居る南の塔は、生活スペースで、主に何不自由無く過ごせる生活空間であり避難場所でもある。


 西の塔は別名、知識スペースで古代の魔法の知識がこれでもかってぐらい本なんかが沢山ある場所となっている。


 東の塔は別名、研究、開発スペースなのだが今は、使わなくなった武装をしまう為、空間を広げられて倉庫も作ったんやって。


 北の塔は別名、管理スペースでアルカディアが浮遊する為の動力の管理やアルカディアに結界を張ったりする事ができ、研究、開発スペースで作られた武装を管理をする場所なのだとか。


「この四つの賢者の塔は〜古代文明を保管するために〜作ったんだけどね〜邪神が別世界から余計な奴らを呼んだから〜対応する為に改造したんだよね〜使わないに越したことは無いんだけどね〜」

「Dr.マードックばいね?」

「そうだね~それもあるけど〜また別世界から厄介な奴らが来た時のためにね〜まぁ用心はしてなんぼだよ〜」


 邪神は別の世界を征服していると聞くから、異次元門が開くと、そこから現れそうで厄介だ。

 早めに異次元門を破壊しなければいかん。

 やけど、それができんかった時は、ここも使って邪神の野望を阻止せないかんばい。


「以上かな〜?じゃあ家の中に入ろうか〜」


 ママの言葉で家の中へ入ると、中には十人の女性や小さな子がいて、メイド服を着たり燕尾服を着たりと、様々な服を着ていた。

 髪は金、銀、グレー、黒、白、赤、青、緑、黄、ピンクとそれぞれで髪の長さも違う。

 瞳の色は髪の色と一緒。

 その人たちは、僕たちに向かってお辞儀をする。


「おかえりなさいませマスター風」

「「「「「「「「「おかえりなさいませ」」」」」」」」」

「やぁ〜レベッカ〜それに皆〜久しぶりだね〜!これからは〜賢者の塔を使っていくから皆よろしくね〜」

「はい!よろしくお願いします」


 金髪のボブカットで、メイド服を着た女性が、ママに向かって話すと、他の人達も一斉に号令をする。

 それを受け、ママが金髪のボブカットの女性にレベッカと言い言葉を交わす。


「じゃあ〜皆〜持ち場に戻って〜」


 ママの言葉でレベッカさんとグレーのショートカットの髪をした、燕尾服を着た人以外家から出て行った。

 家の作りは魔獄の家と作りは全く一緒で、僕達は囲炉裏がある畳の居間に入り、座って一息つく。

 レベッカさんと燕尾服を着た女性がお茶を用意し皆に配って行く。

 大変だろうと思って、僕や真琴さんとエルリックの三人で手伝おうとしたら、丁寧に断られ「ゆっくりしていてください」と言われ、渋々囲炉裏の前、ママの横に座り煙草を吸い始める。


「ハァ〜、凄すぎん?ママってどんだけの凄い事ばしとるとね?」

「私や総司、勇者達が来る前にはあったみたいよ」

「いつ見てもすごいよね!」

「このアルカディアは千年も前から存在するんじゃ!ワシが幼い頃からあったからのう。改めると先生の凄さは計り知れんわい」

「私も〜最初はこの世界の古代文明の遺物を〜収集して〜保管する為と私の居住スペースだよね~この家も小さかったし〜」


 僕の言葉に真凛さんと総司さんが笑顔で応えてくれ、シド爺は、アルカディアが千年も前からあると、目をつぶり昔を思い出したのか浸っていた。

 お茶が全員に渡った所で、ママがレベッカさん達二人を紹介しだす。


「金髪の娘がレベッカでグレーの髪の娘がニカだよ〜この二人はここの管理を任せているんだ〜」

「ママさっきの人達もレベッカさんやニカさんも人間やなかよね?」

「そうだよ〜かと言って魔族でも無いよ〜私が作り上げた魔人形で〜簡単に言うと魂が入ったホムンクルス見たいな〜?でも生殖機能はあるから子供は産めるよ〜」


 さらっととんでもない事を言うね。

 殆どの人が驚愕している。

 普通にしているのは悠木さんや霞お姉さん、遥花お姉ちゃん、亮平お兄ちゃん、絵梨花お姉ちゃん、真琴さんだ。


「ボクも人工生命体ぐらい作れるしね」

「宇宙で始まりの魔女って呼ばれるぐらいすごいから今更だよね」

「簡単に出来てしまうから風殿と悠木殿は有名なんですよ?」

「俺はすごすぎて驚き疲れたばい」

「風さんに関しては狙われているしね?」

「銀河連邦と関わりがない所で、確か…魔星共和国でしたね」

「そうだよ〜私に執着し過ぎで困ったもんだよ〜」


 真琴さんの言葉にママが応える。

 余程嫌なんやろうね、眉間にシワを寄せて心底嫌そうな顔で言う。

 まぁ其の辺は僕が、力をつけてから対応しよう。

 ママには平穏に過ごして欲しいしね。

 だけど今は宇宙の事より、この世界の事、邪神が先だね。


「アニメとかで出てくるアンドロイドみたいなもんか?」


 ふとレオが疑問に思った事を言う。

 地球の映画やドラマ、アニメなど異世界の文化をこの世界にも配信しているから、この世界は異世界である地球のことを知っている。

 まぁテレビが買える人はだけどね。


「アンドロイドとは違うよ〜!レベッカ達は〜機械仕掛けじゃないし〜アンドロイドだと生殖機能も無いからね〜コアが〜魔石と魔結晶を合成させて作った〜魔核で出来てて〜魔核が壊れない限り死ぬことは無いよ〜それ以外は人間と変わらないかな〜」


 本当にすごすぎばい。

 同じ事ができるかって聞かれると、出来んて答えるばい。

 行きてる年月が違うんやけん、当たり前なんやけどね。


 お茶を飲みながら皆で話していると、時間が昼に近づいたので、僕と真琴さん、レベッカさん、ニカさんで昼食を作る。

 昼食はサンダーバードの唐揚げと野菜サラダ、ご飯に味噌汁と簡単にした。

 僕達が作っている間、ママがリチャードのおっさんと明やセイミー、エンジュ、平八郎、トワ、半蔵を連れてきて合流して皆で食事をした。

 初めて食べたレベッカさんやニカさんは、驚愕し、夢中に食べていた。


 午後からはそれぞれの塔に移動して見学をした。

 賢者の塔は外から転移魔法で転移出来ず、必ず賢者の塔の扉の中に入る必要があるが、塔どうしなら塔の中からドアを使って転移できるのだとか。


 一通り見て全てが凄かった。

 兵器の数々もそうだし、知識スペースは大きな図書館だと思うくらい、大きく色々な書物があり、ヘルミーヤーナ殿下はかなり興奮しながら読んでいた。

 管理スペースはアルカディアの街並みやアルカディアの外の様子が画面に映し出されていて、監視しているようだった。

 管理スペースには他にも三mぐらいの球状の魔核が保管されていた。

 魔核は大気中の魔素を吸収する為、半永久的に動けるそうだ。


 生活スペースに戻ってきて家の中でゆっくりしているとママが今後について話し始めた。


「アルカディアにある屋敷は〜雇ったメイド達にやらせるとして〜今後の拠点はここにしようかね〜ここなら訓練もできるし〜畑もあるから何かと便利だしね〜肉は外から手に入れるしか無いけどね〜」

「魔獄の家はどうすると?」

「あそこはクロエとイザベラがいるし〜村にはシドの家族達も居るから〜管理は大丈夫〜たまに帰るし〜豊がいる場所が私の居場所だからね〜」


 大丈夫らしか。

 まぁここなら外敵に襲われることがないやろうしね。

 ゆっくりのんびりできるならそれで良いや。


 夕食は色んな魔物肉を使ってバーベキューをしながら、レベッカさんとニカさん以外の管理者を集めて皆で合格祝をして、リサーナさんとレオやディラン、セレナちゃんが演奏しながら、僕とルイやフォビアナちゃんが交互に歌ってみたら、リーシアちゃんとヘルミーヤーナ殿下やナーレーリッタ嬢がルイとフォビアナちゃんの正体がEMAとzeroだと知り、歓喜していて、サインをもらっていた。

 それぐらいファンだったらしく、生歌を聴けて興奮していた。

 そんな宴会を終え、リーシアちゃんとヘルミーヤーナ殿下やナーレーリッタ嬢はアルカディアにある宿泊場所へと帰っていった。


 僕達は賢者の塔の中にある家に寝泊まりをして、真凛さんと総司さんやシド爺、リチャードのおっさんは別々の家に住むことになる。

 

 それから入学式までは賢者の塔で過ごしたのだが、移り住んで四日後にジェシカさんが魔力器官を作り上げ体に馴染んできたので合流したのだが、久しぶりの進との再会だった為激しくスキンシップをして、リーシアちゃん達が必死に止めていた。

 また賑やかになるんやなと思う。

 制服の直衣もクロエさんにやってもらって入学の準備が出来たので残りの数日はのんびり過ごした。




 入学式当日の朝、賢者の塔は建物の中なのに、外と同じ様に日が昇ったり暮れて、沈んだりするので魔獄の家と変わらず僕は、日が昇る前に目を覚まし休憩スペースの畑の様子を確認することにしている。

 それが入学式当日でも変わらない。

 季節が春になったことにより桜が咲いていて綺麗だ。ママは桜が好きで桜の紋をつけるぐらいだからね。

 作業を終えて、朝食を作り皆と食事を取り、部屋で制服に着替える。

 高等部の制服はブレザータイプとなっている。

 学年でネクタイの色が違い、一年は黄色、二年は青色、三年は赤色と分けられていて、僕は黄色のネクタイをして、左の腰に月光を差して全身鏡の前に立つ。


「ユタカにあってるよ!」

「ウン!カッコイイ!」

「ありがとね」


 素直に褒めてくれる二人を撫で回し、尻尾をブンブン横に降っていて嬉しそうだった。

 二人を連れて一階の居間に行くと、ママたちや先に着替えていた進も一緒になって、出迎えてくれた。

 進の制服は学ランのようになっていて、首元の襟に学年を示す数字のバッチが付いている。

 非常に似合っていて、両肩にはドラゴンの紋章が刺繍してあるのでSクラスやろうね。

 そんな事を思っていると、絵梨花お姉ちゃんに抱きつかれもみくちゃになったのは言うまでもない。


「凄く似合っているよ〜流石自慢の息子だよね~!さぁ〜行っといで〜ママ達は9時には保護者席に行くからまた後でね〜」


 ママに言われ賢者の塔出る。

 進にはレオ、ディラン、ジェシカさんがつき、僕にはセレナちゃんとシノ、エルリック、真琴さんが付いている。

 フォビアナちゃんは生徒会の役員なので従者のリサーナさんと共に僕達とアカデミーに向かう。

 エルやルイは親御さんが来ているのでアルカディア内の屋敷からアカデミーに向かう予定だ。


 さて、いよいよ入学式。

 どんなアカデミー生活が待っているのか…

 クラスメイトはどんな人達か…

 どうか平穏な生活でありますようにと願うばかりやった。




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