表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/47

36話 心を溶かすって難しいよね?


 ママの情報で暗殺者はビッツヘルン侯爵で飼われているハルハンドの手のものだと判明し昨日の策略もライナック殿下とザゲットによるものだと判明したので王宮に抗議したところ第二王妃がでっち上げだと猛抗議したらしく、終いにはユリウスや姉妹をよこせと言い出す始末。

 第二王妃はビッツヘルン侯爵の娘として嫁いでいる。

 あまりにもギャギャうるさかったので、ママがとある事を耳元で呟いたら大人しくなり、絶対にこの国から追い出してやると良い、部屋に戻っていったがシュナイゼルでは今回の一件を重く受け止めライナック殿下は警備という名の監視が置かれビッツヘルン侯爵には調査が入ることになったのだが、それに待ったをかけたのがダクネリーナ公爵でこれはハルハンドの策で我が国を貶めようとしていると言い現状は見守ることになった。


 だが王家としても放置はいかず、ラシルド殿下の黒狼騎士団が調査にあたり、早速ユリウスが活動する事になる。ユリウスは黒髪黒目で仮面を取り髭もソリあげ髪も短髪にしてイケメンとなり出勤し周りの騎士団に力を示すが、まだ渋々だが従っている状況だ。


 僕達は魔獄に戻り姉妹の様子を見ようと家に入ると、平八郎が正座して、明が仮面をつけ怒鳴りつけていて、その様子を年相応の服を来て仮面も外し、黄色髪のショートカットとツインテールをしていて、瞳は二人とも赤目な姉妹が座って見つめている状況だ。

 何このカオスな状況?明も復活するの早くない?


「何やってんの?」

「おっ!皆さんおかえりなさいッス!いや〜このバカざむらいが素振りをさせたり筋トレさせたりしていて全然子供らしくないッス」

「某の娘など喜んでやっておったぞ!」

「お前の娘と一緒にするなッス」

「ではどうすればよいのだ?」

「こんな時はゲームッス!閉ざした心を開くにはこれが一番ッス!豊様この二人はウチに任せてほしいッス」

「待たれよ!任されたのは某だ!某に任せてもらおう!」

「安心できないッス。大体お前は古いんすよ。時代は変わるんすよ」


 等と二人の言い合いが続きそうだったので家の遊戯室に連れていき姉妹二人と平八郎、明、僕とエル、ルイ、フォビアナちゃん、シノでテレビゲームをする。

 エルとルイ、フォビアナちゃんで姉妹2人に操作方法を教えシノが平八郎に教えている。

 ゲームは四人で同時対戦が出来る格闘ゲームなのだがキャラクターが豊富でそのキャラクター事に攻撃方法が違うためやりがいはある。

 最初は姉妹と平八郎、明だったが平八郎と明を交換してエルとルイがやったり僕とフォビアナちゃん、シノでやったりと姉妹は変えず皆でやっていた。


 番号で呼ばれていた姉妹なのだが僕の鑑定眼で名前が黄色髪のショートカットの姉がセイミー・サイでツインテールの妹がエンジュ・サイ。

 セイミーが忍頭と言う称号で統率も行えたり諜報に関してもかなりスキルが上達しております並の暗殺者より上だ

 妹のエンジュは暗殺長でこちらも統率にたけていたり毒生成と言うユニークスキルを持ち暗殺に長けたスキルを持っている。


 ゲームをし始めの頃のセイミーとエンジュは黙々とこなす様子だったが周りがリアクションしてやっていたのを見つめてほんの少しは悔しさや嬉しさと言った感情を見せるようになった。

 明はゲームだけでなく動画配信を利用してドラマや映画、アニメを見せて感情を取り戻そうと画策している。これで二人の心が溶けると良いのだが長い時間が必要だと思う。

 二人の目は誰も信用できない目をしており、僕も前世でこのような目をした人たちを見てきた。

 そう簡単ではないが、必ず二人には愛情込めて育てていこうと思う、僕がママにしてもらった様に必ず変われるのだと二人に理解してもらいたい。

 この世には憎しみや憎悪だけではないのだと知ってもらい、人生を豊に過ごしてもらいたい。


「やるではないかルイ。流石V配信でやっているだけはあるな。セイミー、エンジュ隙だらけだぞ」

「当たり前じゃありませんか、私は配信で視聴者とやっているのです。弱くありませんよ。エルは初心者に容赦がありませんね。まぁ私もですが!」

「くっ!」

「負けない!」


 何周かしてセイミーとエンジュ、エル、ルイとなり最初より遠慮なくなっているエルとルイ、それに対して負けじと食らいつこうと必死にやるセイミーとエンジュなのだがもっと楽にやってもらいたいものだよ、二人に楽しんでもらうためにやってるやから。


 ゲームをやっていると昼食の時間となり準備をする。メンバーはクロエさんとイザベラさん、ジルさん、そして真琴さんがやることになる。

 昼食は高菜とじゃこのサンダーバードのガラを使ったスープを使い和風パスタを作りサラダは作り置きしておいたポテトサラダやコーンポタージュやガーリックトースト、海でSランクに相当するオクトルプスと言う巨大なタコの魔物を使ったアヒージョを作る。


 食事を運ぶと皆の目がキラキラしていたがセイミーとエンジュは動じない顔をしており無表情なのだがお腹は正直で二人の腹が鳴っていた。

 食事を摂る際セイミーとエンジュは小さな声で「美味しい…」と呟いたのを聞き逃さなかった。

 これから二人には、色々な食事をとってもらい元気になってもらおう。


 食事後は、セイミーとエンジュを平八郎と明に預けて、僕、エル、ルイ、フォビアナちゃん、レオ、セレナちゃん、シノ、ディラン、エルリック、進、真琴さん、キッド兄ちゃんにネェネと大所帯でアトランの冒険者ギルドに行くことにして、真琴さんの冒険者登録を行おうと思う。

 真琴さんとキッド兄ちゃんとネェネを除く僕らは五年前から冒険者登録をしており、今ではBランク冒険者となっているが実力的にSでも文句はないぐらい強い。だがこれだけの人数がいきなりSランク冒険者となると混乱されるしかなり目立つのでセイブしている。

 とは言っても登録をすると、それから斃した魔物の記録が出るため、ギルドの総本山であるグランドギルド本部のマスターは早くSランクに上げようと励んでいる、と言うかアトランの冒険者ギルドのマスターに、五年前からなっているグラッドさんがせっつかれているのだとか。

 それを同じく五年前からサブギルドマスターになったラスティアさんが言ってくるのだが、僕たちが、上げたくないのを理解しているため、強くでれないんよね。

 

 僕達はパーティーを作っており、僕、レオ、ディラン、シノ、エルリックが桜と言う名のパーティーで、エル、ルイ、フォビアナちゃん、セレナちゃん、悠木さんが桜花と言うパーティー名だ。

 真琴さんは登録したら僕達のパーティーに入ることになる。


 魔獄から転移ドアを通じてアトランに着くと、僕だけアトランにある城の、僕が政務を行う部屋に入り決算などの書類にハンコを押していく、書類は結構あったが三十分で終えることが出来た、ちゃんと中身は見ているよ。僕のスキル思考加速と並列思考で何とかね。

 書類を終え僕は冒険者ギルドに行くと昼間にしては人が多く、受付前で人だかりが出来ていて、そこにはギルマスのグラッドさんが見えたのでその中心に行くと真琴さんとグラッドさんが対面しており、なんだか一触即発の様子。

 

「真琴はんの実力を試させてもらうでぇ、それで真琴はんのランクを決めようやないか。ギルドの特例でギルマスの判断でその実力があれば、Bまでやったら上げられるさかいにな」

「良いでしょ。それでランクが決まるのであれば実力を見せましょう」

「なら訓練所に行こうやないか」


 僕達と野次馬の冒険者で訓練場に向かい、中央にグラッドさんと真琴さん、審判にラスティアさんがついている。

 グラッドさんの獲物はロングソードで真琴さんはノアさんが作った二丁拳銃で先端には刃がついている。これは真琴さんが魔力器官を作る前にノアさんに頼んだもので真琴さん専用の武器だ。

 玉はゴム弾が入っており殺傷能力はない。


 ラスティアさんが合図を送ると真琴さんが容赦なくゴム弾を撃つ、それをグラッドさんは剣で捌きながら間合いを詰める。

 流石は元Sランクだ、玉を完全に読み切りかなりの速さの体捌きで玉を捌いている。

 そのまま、間合いを詰め、狙撃手の苦手な接近戦に、持ち込むが真琴さんは違った。

 真琴さんは拳銃の先端にある刃でロングソードを受け止め体術で攻勢を仕掛け隙を狙いもう一つの拳銃で至近距離から撃つ。

 それをグラッドさんが見切り避けながら距離を離れ、その隙にスカートの中にある弾倉と今つけている空の弾倉を変える。空の弾倉は指輪型のアイテムボックスに入れていた。


 正直真琴さんは手加減をしている。

 真琴さんの表情には余裕がかなり見え、グラッドさんは笑顔だが、汗が出ている。

 まぁ仕方ないよね制御しているとはいえ生体強化をしている真琴さんが苦戦をするはずがない。


 真琴さんやウチの三姉妹とか悠木さんやママ、亮平お兄ちゃんは生体強化をしているがこの世界は低文明なため宇宙の武器は持ち込めない。そのため肉体を制御してこの世界の人間と同じ肉体にしている。勿論宇宙の人類もね。


 真琴さんはまだ30歳だが見た目は20代前半で流石はこの年で、自分よりかなり年上の人達を差し置き、軍務の猟犬と言われるだけはある。動きに無駄がないんよ。


 二人の攻防はかなり続けられたがグラッドさんの体力が尽き、試合は終わりを迎えるのであった。


「ハァ、ハァ……まさか儂がスタミナ切れになるとは思っておらんかったでぇ。それに手加減してたやろ?」

「私も自分が出せる力を出したまでですよ」

「そうか、そういうことにしておくわ…で、真琴はんは文句無しのBランクや。ホンマやったらSでもおかしくないでぇ」

「ありがとうございます」


 息を切らさず淡々と礼を述べる真琴さん。

 グラッドさんは息切れしているのに、あんなに動いたのに全然変わらない。もうねぇ流石としか言いようがないんよ。


 野次馬の冒険者たちは先ほどの試合を見て「あの豪剣が…」とか言っている。

 因みに豪剣とはグラッドさんの二つ名で僕らにも二つ名はある、エルは炎双剣姫、ルイは水剣姫フォビアナちゃんは魔導姫と呼ばれていて全員にある。僕は狂嬉と呼ばれていて、戦いながら高笑いをするからそう呼ばれるようになった。


 僕らは真琴さんの冒険者カードを受付で受け取りその場を後にする。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ