31話 入学試験と波乱のパーティー?
朝の日課をし、食事を作り皆で朝食を取り、服を黒スーツを身に着け肩には桜の紋を付けて、黒のハットをかぶる髪も伸びていて背中まで伸びているので髪留めで一つにまとめている。
ママ、悠木さん、遥花お姉ちゃん、絵梨花お姉ちゃんがアルカディアにある4つの塔の一つの前にある屋敷に転移ドアで移動し見送ってくれる。
僕にはセレナちゃんとシノ、従者にエルリック、メイド服の真琴さんがついてくれる。
セレナちゃんとシノは試験を受ける。間近で護衛するためにね。従者やメイドは教室の奥には控える場所あるためそこに入れるので入学はしない。
進もレオ、ディランと受けるため一緒に向かう。
アルカディアの家からアカデミーに向かい歩きながら向かっていると魔導車や馬車なんかが多く歩く人などあまり居ない。
アルカディアはしっかりとした都市のようで商店なども並んでいたりする活気に満ち溢れている。
アカデミーの敷地に入ると人が多く1000以上人がいる、ここで入学できるのは一握りで二百人ぐらい。このアカデミー各国からも学びに来る人も多くここからさまざま分野に飛び立ち活躍している人もいる。王侯貴族だけでなく商人何かの子供もいる。平民は中々居ない。
受付を済ませ先ずは筆記試験になる。
ここでみんなとはバラバラになる。
会場に入り試験の準備をしているといかにも貴族といった三人組が入ってきてギャギャうるさかったので殺気で黙らせる 。
試験時間は3時間合間に休憩を挟みながらするのだが僕にとって、簡単すぎる魔法理論何かも、真凛さんやママに、教わっていたので色々書いて答える。
筆記試験を終え昼休憩をみんなで合流して手作りの弁当を中庭で食事をしているとさっきの三人組が偉そうに近づき僕達を見下してくる。
「手作りとは…所詮は平民ですね。クス」
「俺等とは格が違うんだよ」
「平民などこのアカデミーにふさわしくない出ていけ」
そう言いながら弁当を蹴り飛ばそうとしたのをエルリックが止め、笑顔で彼らの家のことを話し出す。あ~あこうなったらエルリックは止まらんばい、ご愁傷さま。
「黙って聞いていれば、貴族派のバガーグ子爵とシャシャード男爵にセマール男爵の子息殿達ではありませんか成り上がりの貴族が粋がってどうしたのですか?ユタカ様の肩に大賢者様のマークがついているのが見えないのですか?」
「それがどうしたというのですか、所詮は平民にすぎない」
「それはどうだろうな」
そこにグレーの髪を伸ばし後ろで結んで流したグレーの瞳をした男子が話しかけてくる。その肩にはフリーゲル王国の紋章がつけられており明らかに服装的に王族と分かる。
「あ、貴方は…」
「アクセル・オグ・フリーゲル!フリーゲル王国第三王子だ!それより大賢者様の地位は王族より上になるかもしれんぞ」
「そんなわけが…」
「最近ではテレビや携帯端末など色々と開発してくれているのだその他にも世の中に影響を与えている。センダ事務所の人気配信者にこの事を告げれば君たち三人は一家の恥となるのではないか?」
三人は想像できたのか顔面を蒼白にさせその場を去る。アクセル殿下は僕達のもとに来てベンチに座り話し出す。
「大賢者様の子息が試験を受けると聞いていたが中庭で堂々と昼飯とはな」
「食べるね?」
僕はサンドイッチを渡し食べる様に促し、アクセル殿下が恐る恐る食べると美味しかったらしく王族らしからぬガッツキで食べおかわりもした。
「まさかこんなに美味とは…」
「ウチではこれが日常やけんね」
「これが日常とは…レシピが欲しいくらいだ」
「入学したら毎日作るけん食べに来ればよか」
「これは君が作っているのか…入学が楽しみなってきた!では、私はこれで」
食事をしてその場を離れていくアクセル殿下。
僕達も食事をし終え、午後からの実技に向かって集中する。実技は魔法、武道と二つになり魔法は的あてで武道は木刀を使っての実技となる。
待機所で呼ばれるまで待機していると名前を呼ばれて実技場まで行くと前の組がやっていた。
皆詠唱を使って長い呪文を言って漸く魔法が放てるが…正直ショボい…これに合わせないかんの?
と考えていると僕の番になり、説明を受ける。
5m離れた場所にある魔鋼鉄出てきた的に好きな魔法を当てれば良いとのことで僕は周りに被害が出ない氷魔法で的を凍らせ的事、氷を砕くその衝撃が周りに行かないように他の的には障壁を展開していた。
「驚いたな…氷結魔法で凍らせて破壊し、周りにその衝撃が行かない様に障壁まで展開するとは…それも無詠唱でとは…流石としか言いようがない…次の会場行っていいぞ!」
ハデでは無いので注目を浴びないと思っていたがかなりの人に注目を浴びてしまった。そのまま武術の会場に逃げるようにして足早に去る。
次の会場に着くと冒険者や騎士達がおりその人達が試験管なんだろうと思う。試験内容は限られた時間で試験官と試合をして評価をするそうで勝ち負けは関係ないらしい。
この場にはSランクの冒険者オニガワラ・エンケイジと言う狼の獣人の侍がいる。
眼が合いオニガワラさんが近づいて話しかけてくる。
「あなたも受験者?」
「そうやね」
「そう!あなたとなら本気でやれそうね!楽しみにしているわ!」
ピンクのロングヘアーを結び流し瞳もピンクで着物までピンクときた。どんだけ好きなんだよ!
ってかイケメンなのにオネエなのね。
まぁきらいじゃない。それに僕も彼の実力を知りたいし。
僕の名前を呼ばれ石のブロックで出来た四角形の会場に登ると試験管で揉めていた。
「私がするのよ!」
「いいや!俺だ!」
そこにはさっきあったオニガワラさんとガルフさんが言い争っていた。何してんの?ガルフさんは騎士団長でしょうが!こんなとこで油売ってるんじゃないよ。
そうこうしている内に二人の後ろから一人の人物が前に出てきて二人を押しのける。
「ここは私にやらせてもらおうか!」
「あら!」
「げっ!兄上!」
現れたのは近衛騎士団団長ヴォルフ・デン・ジンジャーさん。何でこの人が?って思っていると受験生が「アイツ終わったな」等と言い合っていて中にはあの貴族三人が見物している。貴族三人も見下した様にしている。
「俺はヴォルフさんとやりたか!」
「あら?そうなの?じゃあ今度やり合いましょ」
「おいおいユタ坊それはないだろう?俺はこの日を楽しみにしてたのに」
「良いだろう!その挑戦このヴォルフ聞き受けた!」
ヴォルフさんは快く承諾し、オニガワラさんは笑顔で降り、ガルフさんはブツブツ文句を言いながら舞台から降りる。
ヴォルフさんと対面にになり全集中でヴォルフさんの相手をしようとする。
相手はこの国の剣聖だがどれだけ僕の力が通用するか。
レベルは僕が上だがそれでもそれを覆すことだってある。油断はできない。
僕は目を閉じ集中する。
「おいおい、試合中に目を閉じて大丈夫か?」
「すごいわね!恐らくこれは心眼よ!この年で会得できるとは…」
呼吸を整え剣をさばきながら動き続ける。心眼を会得してから四方がよく見える。ヴォルフさんがフェイトを交えながら真っ向から向かってきて、剣を交わし合う。
ヴォルフさんの動きが手に取るように分かる。
この十五年いろんな人と鍛錬してきた。
あの人達に比べれば楽だ。
そう思い、身体強化魔法で強化された身体でヴォルフさんの動きについていく、ヴォルフさんもギアを上げていく。
闘気で強化した木刀で木剣を斬り落とそうとするがヴォルフさんもそれが分かっていたのか回避して僕の攻撃を避ける。
今度は神速を使いヴォルフさんに仕掛けるもヴォルフさんも神速で、迎え撃ち、瞬歩を使えばうさんも使う防戦一方で交互にしていくと闘気を足に纏い神速を使うと通常より速くなり、それについていけずヴォルフさんは背後を取られ首に木刀を当てる。
「参った!」
ヴォルフさんの言葉で会場が拍手で盛り上がる。皆見ていたようで自分の試験もそっちのけで見ていたそうな、貴族三人組は顔を真っ青にして逃げるようにその場を去る。
僕のもとにオニガワラさんとガルフさん、ヴォルフさんが来て言葉をかけてくれる。
「お見事だわ!今度とこそサシで頼むわね!」
「俺もだな!兄貴だけずるいぞ!」
「まさか…エルネシア殿下を上回るとはおみそれした」
「ギリギリやったね、僕も精進せんば!」
それぞれと握手をしてその場を離れる。
セレナちゃん達と合流すると「やり過ぎ」とツッコまれた。真琴さんには踏み込みが甘いとかあの時はとか色々アドバイスを受けた。
試験も終わり汗を流してから王侯貴族の子息、令嬢が集まる会場に向かい中に入るとかなりでかい会場で着飾った貴族の子息、令嬢が多いし、在校生も参加するのでかなりの規模だ。
会場に入り僕は隅でタバコを吸っていた。
護衛であるセレナちゃんとシノは周りを警戒しながら食事を集めている。
エルリックと真琴さんは側で黙って周りの様子を見ている。
暫くすると進とリーシアちゃん達が入ってきて僕はそこに移動していたら進も、僕に気付き近寄りリーシアちゃんと共に僕に挨拶をする。
「兄様先にいらっしゃったのですね?」
「ごきげんようユタカ義兄様!」
「進、リーシアちゃんこんにちは!レオとディランも護衛お疲れ試験はどうだった?」
「俺は、簡単すぎて拍子抜けでしたよ!」
「私もシン様のところに行くようになって教わった勉強をしてから今日のは簡単と思ってしまいました。実技もです!」
「俺もだな!」
「俺たちにとって当たり前の知識だからな!」
「高等部もそうよ簡単すぎるもの!」
「ユタカ様のそばにいるにはあれ以上の知識は必要!」
「まぁ普段から高等な授業を受けているのだから当たり前というか足りない様に感じてしまうのでしょう!」
「教える人がかなりの人物ですからね。凄いことに…」
進、リーシアちゃん、レオ、ディラン、セレナちゃん、シノ、エルリック、真琴さんの順に話し出す。まぁリーシアちゃん以外はママや悠木さんの授業を受けているからね。簡単に思ってしまうのかもしれない。
人に邪魔にならないように話しているとエルとルイ、フォビアナちゃんがやって来る。
「皆ここにいたのか?探したのだぞ!」
「試験会場では豊さんは暴れたみたいですね!フフフ」
「もう噂になってるよ!」
「あ~あ、あれは本気のヴォルフさんとやり合いたかったから本気を出しただけ、他意は無かばい」
「私もやってみたかったぞ!」
ルイとフォビアナちゃんが実技の事を言っていてエルまで戦いたいと言い出す。エルは幼い頃は騎士になりたいと言っていたがテレビでドラマや映画アニメなどの配信を見てアニメにハマりヒーロー者に憧れを持つようになり炎魔法に適性があるとひたすら練習してアニメの様に炎の爆発を利用して飛行したりと何でもありなんよね。
会場で話していると奥の方から四人組がやって来る。
きらびやかな装飾品を身に着け学生服を着崩した格好でエルとは違い濁った金髪を肩まで伸ばし瞳は茶色で顔はイケメンだが嫌味な笑みを浮かべ取り巻きを連れて来たのはこの国の第二王子で高等部で三年生になるのと来年卒業する人で、ライナック殿下。
エルもライナックを見ると嫌な顔をする。
「エルネシア!田舎者と戯れてそんなに嬉しいのか?」
「ライナック兄上に関係が?幼い頃より共に大賢者様のもとで学んだ者たちなのです邪魔しないでいただきたいのですが?」
「フン!大賢者ごときに何が学べるというのだ!たかだか平民の分際で偉そうに!ろくに表舞台に出てこなかったのに最近になってでてきよって!大賢者ならばこの高貴な俺に頭を垂れて教えろというものだ」
「だから我ら兄妹の中で成績が悪いのでは?」
「なんだと!?」
エルが悪い笑みを浮かべライナック殿下を煽るように言うとそれ受けたライナック殿下は憤怒の顔でエルを睨みつける。
アチャー。キレちゃったか、やっぱり波乱の予感は当たるのねぇ。




