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27話 婚約者候補と従者の行く末?


「はぁ〜これ以上増えてどげんするとよ」

「仕方ないさユタカはフウ様の息子であると同時に皇族でもあるんだからな」

「そうだよ!それも相手は現皇の妹である霞様の養子だよ?多分エルやルイとかフォビアナとシノさんの四人と違って絶対一目惚れとかの恋愛じゃないからね」

「皇族ってのは大変だなぁ〜政略結婚だろ?嫌だね〜俺だったら逃げてるわ!」

「ユタカ様の事を思わない婚約者候補等いらない!」

「案外監視かもしれませんね!」


 エルリックの言葉に僕、レオ、セレナちゃん、ディラン、シノがエルリックを注目する。ここに居る皆は成人と共に僕の正体を知らされており神殺しをしなければいけない事も知って協力してくれている。それが終わったら僕と共に宇宙に行くと言っているのだ。

 因みにここに居ないエルやルイ、フォビアナちゃんも知っていてついて行くと言っている。何でそうなるんかと聞くと「その方が面白い」とのことだった。

 エルリックなんかは、ばぁばに頼んで宇宙の皇族についてや勢力関係を勉強しており、将来の僕の立場のためここに来る親類から情報を入手してくれている。

 そのエルリックが監視というのだどういう事か目線で問うと。


「当たり前ではありませんか?ユタカ様は創生の女神の玩具…気に入られているのですから、宇宙の権力者に狙われないように間近で霞様の眼が置かれても不思議ではありません。霞様は軍を預かる身ですから皇族ではない権力を持つ鬼龍家等有力な者たちから守るためかもしれません!」

「後は私と悠木の監視とかね〜」


 ママが会話に入ってくる。

 ママは赤道魔理沙として宇宙で有名な「始まりの魔女」として狙われている。産まれてから1年間は髪が赤かったが今では黒くして変装してこの世界に仙台風として生きている。


 悠木さんは有名な學士として数々の武器や船を作っており皇族だけが持つことが許されている神器船と言う究極神の力が宿った極神核が搭載された船を持っているが悠木さんはそれと同等の船を作り上げていて皇家としても悠木さんの力を手に入れたいのだ。

 尚極神核には位があり初代、二代目、三代目、四代目とあり初代の方が力は強く二代目からは力は下がっている。初代に近ければ強いのだ。

 悠木さんはその初代に迫る強さの船を作り上げている。


「今は豊に夢中でどこにも行く気はないけど、いずれは宇宙に戻るかもしれないからね。ボクとしてもこのままジン皇家に仕えるつもりはないからね。でも豊が行くならボクもついては行くつもりだけどね!」

「皇族も勘違いをしそうな人物がいそうだと百合花様に聞いてます。特に神道家には今の体制に良く思って居ない者が居るとか…宇宙にせよ此方の世界せよ位の高い家というのは、ろくな事を考える者がいませんね、ユタカ様に害がある者は排除しなければ…」


 悠木さんも話に入ってきてエルリックが何処の皇族も変わらないと嘆きながら最近ハマっているシーシャを吸い始め深い溜息を吐く。これには害のあるものは入っていない。ただの煙だけ味はアップルミント。


「エルリック、そう嘆かないの!豊に害がある者を除外するためにお祖母様が動いてくれているし、豊のことは皇族の中でもトップシークレットなの!よっぽどのことがない限り面倒事はないわ!今はそれより今から来る婚約者候補よ」

「そうですね。今は間近に迫る者ですね。良く観察しなければ!」


 エルリックに助言する絵梨花お姉ちゃん。この二人最近物凄く距離が近い。遥花お姉ちゃんと彩也姉が言うには僕を中心に仲を縮めているのだとか。そうなれば面白いんやけどね。

 その二人のうち一人である彩也姉は今年からハルハンドでDr.マードックの動向と捕まえるために潜入している。


 そんな事を考えているとママが「来るよ〜」と言って僕たちの前に白髪で褐色肌の霞お姉さんとピンク色の長髪を後でお団子頭にしていてブラウンの目をした物凄い美人が転送されてくる。転送が終わると僕に向かって霞お姉さんが抱きついてきた。


「やぁー豊元気だったかい?あっという間に大きくなってお姉さんビックリ仰天だよ!レオもセレナちゃん、ディランにシノちゃん達も元気そうだね?あっ!そしてエルリックも!君の思考は百合花さんににてきて嫌味な顔つきになってきたね!」

「お褒めにあずかり光栄です、脳筋の司令官様!相変わらずのようで何よりです!」


 霞お姉さんとエルリックが視線をバチバチさせているがこれは本気ではない。ただ戯れているだけなんよね。僕の従者ならば、ばぁばの様に頭が冴え渡るようにしろときつく霞お姉さんに言われている。どれくらい地位が高い相手でも敬意を持って牽制できるようになれと。


 霞お姉さんがエルリックとバチバチ視線で戦い合っていると満足したのか満面の笑顔で僕たちに顔を向け、咳払いをして気を取り戻して本題にはいる。


「さて、風殿も悠木殿も絵梨花ちゃんたちも元気そうで何よりということで、本題に入ろう。私が連れてきたこの娘が私の養子で軍務でかなりの優秀な成績でトップを張る実力者で神流・ジン・真琴ちゃんだよ!真琴ちゃん自己紹介して!」

「仙台風様、神楽坂悠木様、華京院・ジン・絵梨花様、そして、仙台豊様初めまして神流家の末席に加わりました、神流・ジン・真琴と言います。よろしくお願いします」


 真琴様はそう言いながら頭を下げる。

 頭を上げると僕に向かって笑顔を向けてくる真琴様。その笑みには優しさがあり、弟を見るような目をしている。


「丁寧な挨拶ありがとう〜、よろしくね〜。君の話は聞いているよ〜、かなり優秀とね〜」

「同じ婚約者候補だからよろしくね」

「お祖母様の姪の養子でも豊に危害を加えるのなら容赦はしないですからそのつもりで」

「えぇ、気を引き締めてやっていきますので、お手柔らかに」


 ママや悠木さん、絵梨花お姉ちゃんに柔らかく接していた真琴様だったがレオ達を見ると表情を軍人のように厳しく眼を細め見ていた。

 それを受けレオ達も気を引き締め顔を緊張させる。


「貴方達が豊様の護衛?」

「初めまして、レオナルド・ハワードです。俺はユタカの護衛ではありますが親友でもあります!心から支えているつもりです!」

「初めまして、セレナ・リグゼです。レオと同じくただの護衛ではありません。親友のつもりです!」

「俺はディラン・ペルティーナです。俺は頭悪いですけどユタカの為なら身体張れる親友でありたいと思います。俺は心から支えたいんですよ!」

「私はシノ。護衛であり婚約者候補!」

「お初にお目にかかります、エルリックです。ユタカ様の従者をしています。何卒よろしくお願いします!」


 それぞれ自己紹介をすると真琴様はエルリックに視線をやり鋭く見つめ何かを確認するように問いかける。


「貴方はこの世界の国の王族と聞いてるわ。良いの?一従者で満足するおつもり?」


 そう問われたエルリックはフッと鼻で笑い真琴様の問いに当然とばかりに堂々と胸を張り真琴様に応える。


「何を言われるかと思えばそのことですか、私は姓を捨てましたし、国はどうでも良いんです。私より良い者が王になるでしょうから。まぁ手助けはするかもしれませんが父を排除しようとした国に未練はありませんよ!今は生涯ユタカ様に仕える従者に過ぎません!ユタカ様の敵ならばそれが祖国の王家だろうが銀河連邦のジン皇家だろうが鬼龍家だろうが容赦しません!今は力はありませんがどんな手を使ってもユタカ様の敵は容赦しません!」


 エルリックが堂々と皇家も敵に回すと言うとレオ達が背筋を伸ばし「何いってんだ、コイツ」と視線を飛ばすが、それを清々しい顔で受け流し、真琴様は鋭い視線を困ったように苦笑い変えて、霞お姉さんに視線を向ける。霞お姉さんはゲラゲラ笑っており真琴様もつられて笑う。


「ねっ!真琴、面白いでしょ、エルリックって?」

「えぇ、聞いていたより豊様に忠誠心が高いですね。まさかここまではっきり皇家や鬼龍家を敵に回すと言うとはすごい覚悟ですが、何分今では力がありませんね。自覚はされているようですが」

「エルリックはそれで良いんだ!豊にとって百合花伯母さんの様な智謀がついてくれれば良いんだよ!まぁエルリックが百合花伯母さんみたいになれるかは今後の彼次第ってことで!」

「そうですね。緊張させてごめんさい。貴方がたが豊様に、ふさわしいか試させて貰ったわ」


 霞お姉さんと真琴様が色々と話し合う。

 まぁこれも僕のことを思ってのことだと思うけどね、試されるレオ達が少し可哀想だ。

 真琴様はレオたちに頭を下げて改まって僕に頭を下げ僕に挨拶する。


「豊様ですね?神流・ジン・真琴です。私のことは気軽に真琴とお呼びください」

「いや、でも…」

「戸籍上では私は皇族ですが、豊様の方が血筋的には上で、公の場では敬称で構いませんが、そうでないこの世界の場合は無しでお願いします。敬語もなしでお願いしますね」

「分かったばい、これからよろしくたい!」

「真琴には豊の身の回りの世話をしてもらうため一応メイドみたいな感じで働いてもらうかな。勿論ブレーンとしても優秀だからエルリックなんかは勉強になるんじゃないかな?一応この世界の知識は頭の中に入っているから即戦力だよ!さてレオ君達がどこまで強くなったか実践しようか?真琴は家の中に入って遥花ちゃん達と挨拶しておいで!」

「「「「「はい!」」」」」

「分かりました!」


 霞お姉さんは言うやいなや森の中に入ってレオ達の実力を確かめようとする。真琴さんは家の位まで待機していた遥花お姉ちゃんや亮平お兄ちゃん、進と挨拶を交わし霞お姉さんとレオ達の様子をモニターを空中に出しママ達が確認していた。

 一通り全員の戦いの様子を見るとママが真琴さんに聞く。


「どうかな〜真琴殿、レオ君達の実力は〜?」

「生体強化無しで生体強化レベル一に近いくらいまではあるようですが、後は技を細かに極めていくことですね。戦場では一瞬の隙が命取りとなります。そこが改善点ですね。ですが、良く鍛えられてます。相手があの霞様なので一方的ですが、情報では様々な上の方々と訓練されたとか。十年でこれ程とは、伸びしろがありますね。これは生体強化して宇宙に出ても豊様の臣下としてふさわしいかと思われます。後はエルネシアさんと、ルイさん、フォビアナさんの実力でしょうか」

「エルちゃんとルイちゃんは学園に行っていてフォビアナちゃんは真凛ちゃんと一緒にコンサートだね。三人の戦闘データはボクが真琴ちゃんに送るよ」

「あの!僕はよろしいのでしょうか?」


 ママが聞くと真琴さんは適切に指摘する。

 真琴さんががこの場に居ない三人のことを言うと悠木さんが三人のデータを渡すことになるが進はその中に自分がいないことにちょっと不満げだ。




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