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25話 事後処理とV配信?


 家族の人達を回復させ、悠木さんと絵梨花お姉ちゃんが護衛につき悪魔になったやつの一体を相手にする。僕は妖刀の華月を鞘に入れた状態から闘気で身体強化して集中する。


「グォォォォォ」


 悪魔が僕めがけて突進してきて右手のその鋭く尖った爪で、僕を突き殺そうとするのを抜刀術で、一気に斬り落とす。悶え苦しむ悪魔だったが容赦なく集中力を切らさず追撃をする。

 それでも相手は悪魔の名を持つレッサーデーモンだ、追撃をしようとした僕に左手で僕を殴り飛ばし、それを華月で防ぎ身体を制御して受け身をする。

 ママの方を見ればもう片が付いているのか悪魔は青い炎で燃えていて身体がボロボロになっていた。

 僕も負けじとイメージして氷魔法を華月に纏わせて悪魔に向かって間合いを詰めて斬撃をする。


「氷刀・乱刀剣術、氷雨」


 氷刀の乱撃を繰り出し悪魔を斬りつけ、とどめを刺すため刀を鞘に入れ腰を低くして抜刀の構えをし、一気に懐に入りコアのある心臓めがけて斬撃を繰り出す。


「月牙流抜刀術・牙斬撃」


 脇差の華月では長さが足りないが、魔力で刃を作り長さを補填して、心臓のある左半身を一気に両断する。悪魔の身体が塵に帰ろうとしている中、僕は魔力の使いすぎか少し身体をふらつかせるそれを3m程ある身体のモフモフが支えてくれた。

 キッド兄ちゃんだ。元の姿に戻ったキッド兄ちゃんが僕を支え、同じく元の姿になったネェネが僕を心配そうに見ている。


「どうしてきたん?」

「しんぱいしたからだよ」

「ウン!オトウトヲシンパイスルノハ、ネェネノシゴト!」


 悪魔を討伐して僕は一段落をつける。建物の中からトワ達が出てくる。どうやら片をつけたようで皆無傷のようだ。あんな悪魔なら僕の妖魔たちなら大丈夫だよね。シノさんもエルリックも頑張ったみたいだし。

 ジットがヨーグ達の魂を回収しようとしたらなかったと言っていてトワが「当然やわ」と言っている。


「悪魔に魂を売ったようなもんや、食われとるわ。輪廻転生の輪から外れとるわ!」

「そっか。それは悲しかね…」

「主が悲しむことやないでぇ、アイツ等はそもそも悪事を働いとったんや、意識操作をされとったとは言え主達を敵に回しとったし、自分らで選んだ結末や自業自得やでぇ!」


 それもそうやね。

 ヨーグ達も自分の事ばかり考えて行動に移した結果がこれなのだから、自業自得でしかない。僕らはママの指示のもと残された家族達を安全なところまで案内した後、ラインハルト殿下達が待つ騎士の詰所へと向かいラインハルト殿下達に事の顛末を説明する。

 すると近衛騎士団長のヴォルフさんが口を開く。


「悪魔の種か…また厄介な物を…」

「兄貴これは騎士団長として言うが俺等は王都を守るため今まで以上に取り締まりを引き締めるつもりだ。これ以上ハルハンドの良いようにやられてたまるか!」

「ガルフ頼む。殿下これでよろしいですか?」

「うむ。今はそれしかあるまい。フウ様、ユタカ、ユウキ殿、エリカ殿、それにユタカの使い魔に従者達よ良くやってくれた。礼を言う」


 そこでラインハルト殿下が頭を下げそうになって悠木さんに止められる。「王族たるもの他人が見る前でやすやすと頭を下げるもんじゃない」と言われ普段の授業を思い出したのか、申し訳ない顔からキリッとした顔に変わる。まだ8歳なのにしっかりとしてるんだなと思う。

 8歳ならまだ遊びたいだろうし、まだ子供だ、甘える所は甘えたほうが良かろうけど王族やけんね、難しかばい。


「今回の件は私たちが迷惑かけてるしね〜ラインハルト君が頭を下げることはないよ〜。ヴォルフ君もガルフ君も手伝ってくれてありがとうね〜」

「いえ。私はラインハルト殿下の護衛ですので」

「当然の事をしたまで、オゴール商会はかなりの事をやらかしてましたし、闇ギルドも絡んでいるんです。俺等が動くのは当然です。それにそれを取り締まれなかった俺等、騎士団の落ち度でもあります。大賢者様が動いてくれたから判明しましたが、それがなかったら今でも野放しでした。それに貴族も関与していたようですし騎士達の中には賄賂をもらっていた者も発覚しました。そいつ等にも罰を与え、このようなことがないように、これからは引き締めて業務にあたります!」


 ガルフさんが熱弁しこれから騎士団を引き締めようとしている。まぁ、ヨーグ達も騎士達にわからないようにしていたし、貴族も絡んでいるわけだしね。ガルフさん頑張って。


 それからヨーグに関与していた貴族は、王家から罰が与えられる事に、殆どが法衣貴族だったようで役職を止められて深く関わっていたものは、立場を失い、賄賂を受け取っていた騎士たちも処罰が下り騎士を辞めさせられたとか。

 僕を襲った二人の家族は元々罰を与えていなくダンセルの嘘であるのだが、二人の所業を聞き自ら罰を受けようとしたとよね。それを見たママがその二人を捕縛すれば罰はなしと言って乗り気で頑張ってくれた。

 あの二人に対しての罰も話していたので二人が心から反省をしてくれればと思っていたけど、自ら悪魔になる道を選んで、家族達も救えないと思ったそうだ。


 今回の騒動も処理を終え、アトランに戻りジット、ゼム、ゾシアがそれぞれの仕事に戻り、新しく妖魔になったモリブ改めダンセルは半蔵の下につき情報収集に力を入れる。

 ダンセルはトワの推薦で夢魔として生まれ変わった。僕の妖魔には夢魔は居るが呼ぶのに召喚の枠を使うのでこちらで確保しようとトワが言い出しダンセルが選ばれた。この夢魔と言う種族はかなり役に立ち夢で拷問して起きてもその恐怖が持続するし、精神操作をすることができ自白させることを可能となる。


 僕は魔獄に戻り訓練をしようと思ったのだが、トワに呼び止められ、いきなりある妖魔を召喚して欲しいと言われる。

 召喚の枠は後2つしか残って居ない。

 万が一の時のためにとっておきたかったんやけど一年で一枠確保できるわけやから良いやろうと説得されある妖魔を召喚した。

 そいつにはとある国に潜入してもらい、中から操作をするとトワとソイツが豪語していた。

 そんな危険な事にと思ったがソイツが一番得意なことで力も強いし、何かあればトワが何とかしてくれるだろう。

 そいつを解き放ち、僕は日課をこなす。


 その晩トマトソースの海鮮のパスタを作り、エルネシア殿下やドクトリウム辺境伯やルイ嬢も集まり食事を楽しんでいるとフォビアナちゃんがリサーナさんと共に話しを持ち込んでくる。


「豊さん私歌いたい、テレビも売り出したんなら配信できるよね?」

「私も悠木さんがこの間流した音楽について勉強したいんです!この世界にはない楽器でしたよね?それがフォビアナが歌う楽曲にあっていました。是非学ばしてください!」

「配信機器はママや悠木さんの手を借りなきゃいかんけど楽器は一から作らんといかんね。あっ!楽譜もか!」

「それに関しては大丈夫だよ〜フォビアナちゃんの歌はこのままにしておくのも勿体ないしね〜準備は整えてるよ〜その際はV配信にする?悠木ならそれも可能だけどね〜」


 ママがV配信の話をしながらルイ嬢を見るがルイ嬢はとぼけた顔をして、何のことかわからない様な感じでママに話を聞き出す。


「そのV配信とは何でしょうか?」

「V配信は〜絵を動かして歌を歌ったりゲームの話をしたり〜何気ない話をして民衆にテレビを使って映像を見せる事だね〜。正体を隠してやりたい人ならこれ以上にないことだし、人気が出ればオルトロス商会でやりたい人を募って一つの歌唱団の様な集まりにする事も可能かなか〜勿論顔出ししていい人ならそのままでも良いけどね〜」

「それをして民衆の心を手にする事ですかな?人気になれば発言力をかなりの物になるでしょうな。しかし行き過ぎれば権力を持つ貴族たちに狙われますぞ!」

「そこは大丈夫〜私が責任を持ってその新事業の代表になるよ〜。今回の騒動で私の影響力も少しは分かったんじゃないかな〜?下手な貴族は手を出してこないよ〜余程の馬鹿じゃなかったらね〜」


 さすがドクトリウム辺境伯。

 直ぐ様利権と危険性を考えている。身バレをした時はかなりの騒動になる。しかし、ママが代表となって動くとなればその危険性も少なくなる。

 今回の騒動で大賢者を敵に回す危険性が少しでも分かってくれれば良いが、分からない馬鹿はどこにでもいる。

 まぁその時は、痛い目に遭ってもらうけどね。


 それにしてもV配信とかは悠木さんの船があるからできることでもあるし、ママが上手くこの世界の仕組みで落としてくれるから良いけど、V配信の絵を動かす事なんかそれこそ近代化ばい。

 でも娯楽ができれば、民衆にも心の余裕ができる。やったもん勝ちやね。

 地球の動画を配信するつもりの様やけん、娯楽が一気に増える事になる。


「私はVでやってみたいです。舞台でも歌ってみたいですけど…」

「その点は大丈夫〜魔法で認識阻害とかしてフォビアナちゃんの姿を隠すから気にせず歌えば良いよ〜」

「なら私もやってみたいです!」


 ルイ嬢もやる気を出している。

 そりゃそうか前世では人気のV配信者、血が疼くのかな?でもドクトリウム辺境伯が許すかどうか何やけどね。

 ルイ嬢の言葉にドクトリウム辺境伯が眉を落とし困り顔でルイ嬢に言う。


「ルイ、儂にもどの影響が出るかわからんのだ、いくらフウ様の加護のもとであっても危険かもしれんぞ?」

「そこは大丈夫です。いざとなれば豊様のトワさんが監視してくれるはずです!私はやってみたいのです!武術もしっかり学びますし勉強も疎かにしません。それに私も歌を歌って民を癒してみたいのです!」

「そうか…そこまで言うか…分かった!儂もできる限り協力しよう!」

「お祖父様…ありがとう御座います!」


 こうしてドクトリウム辺境伯を説得してルイ嬢はV配信をする事に、後にフォビアナちゃんと、ルイ嬢は各国で人気の出るこの世界初の配信者となり次々にV配信者や普通の配信者が増えることになる。

 閑話休題。

 食事を終えエルネシア殿下やドクトリウム辺境伯達は帰っていき、お酒を飲みだした大人組をよそに僕はキッド兄ちゃんとネェネとお風呂に入り、部屋に戻りアニメを見たりして過ごし眠りにつく。





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