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24話 商人と冒険者の末路と母への想い?


 ヨーグが怒声を上げるが、ディーンは涼しい顔をしていた。まさか裏でまたコイツが関わっているとは。おかしいと思ったんよね、何でこうもヨーグはママの事を見下していたのか。

 トワがヨーグは意識操作を受けていると言っとったばってん、まさかコイツが絡んでいたとは。


 トワは分かっていたのか警戒しながらディーンに向かって声をかけようとするが、ママがそれを制止して、言葉をかける。


「ディーンは何がしたかったのかな〜?まさかこんな奴らで私や豊が殺せるとでも思ったんじゃないよね〜」

「まさか!こんな奴らで死ぬ程、貴方がたは弱くない。ただの嫌がらせですよ。それに私が楽しむための余興でしかないのです。ヨーグさん達こんな所で終わりたいですか?貴方達が築き上げてきた地位や名声がこんな所で終わって良いのですか?復讐したくはありませんか?そこの大賢者達に」


 ママとの会話を切り上げヨーグ達に話しかける。最初はディーンに怒りを向けていたが段々こっちに怒りを向けるようになってきた。

 ヨーグ達の瞳には復讐の炎が灯っており、どんな手段を用いても成し遂げようとする眼をしている。


「此処で黙って捕まれば私達に待ち受けるのは、地獄のような苦しみか、処刑だけだ!ならばこの私をドン底に突き落としたコイツ等に最後に復讐して殺す。そしてコイツの影響力のない国でまたやり直す!」

「俺もだ!こんな所で、終わってたまるか!!」


 ヨーグとレイグが言うと残った俊光の数人が声を上げる。それを見たディーンが上機嫌になり懐から瓶を取り出しヨーグ達に魔法で飛ばし渡す。

 

「ならば力を授けましょう。それは悪魔の種と言って、それを飲み込めば、そこの悪魔のなりそこないと違い、ちゃんと悪魔になり、かなり強大な力を得ることが出来ます。まぁ人ではなくなりますが、その代わり力を得るのですし失った左手も再生します貴方達には良いことでしょう!」

「止めておきな!それはそんなもんじゃない!ディーンの言葉に惑わされてはいけないよ!」

 

 そう告げるディーンと必死に止めようとするママ。

 ママの忠告を無視して、瓶を受け取ったヨーグ達は、ディーンの話を聞き躊躇なく瓶の中身を飲み込む。すると身体が大きくなり筋肉も肥大して背中には悪魔の羽が生え頭には角が生えた。レイグに関しては斬り落とされた左手が再生した。

 見た目は醜い悪魔の姿をしているが力を増している。

 だが……


「「「「「グォォォォォ」」」」」

「言い忘れていましたが、それは悪魔になる代わりに理性を失い、ただ目の前の人を殺すだけの兵器になる物です。と、言ってももう遅いですが。フフフ」

「ディーン!君はなんてことをしてくれるんだい!これは人の尊厳を踏みにじる行為だよ!」


 ママが苦虫を噛み潰したよう顔で眉間にシワを寄せ、普段の間延びした言葉を止め、ディーンに向かって口にするがディーンはママの表情を見て実に楽しそうに笑い出す。


「フフフ…フハハハ!それです、私はアナタのそんな顔を見たかったのですよ!人に厳しいことを言いながらそんな人々を影から見守って、人類の守護者のような立場にいて、いつも余裕があるような顔をする貴方が昔から嫌だったのです。特にあの方の先生の様な立ち位置が気に食わなかった、あなたな――」

「黙れ!」


 僕は殺気を込めてディーンに言い放つ。

 僕は聞いてられなかったし、それ以上話させる必要が感じなかった。

 ディーンの事情等どうでも良い。ママは前世の記憶がある僕を受け入れてくれたと。こんな僕にも愛情を持って接して育ててくれたと。

 そんなママを侮辱することは許さんばい!

 コイツは絶対に許すもんか!

 僕の中で何がおきた気がするが今はそれどころではなか!

 僕は怒気を持ってディーンに言い放つ。

 

「お前がママにどんな感情を持とうが僕は知るこっちゃない!でもなママは時には厳しく、甘やかす時は甘やかしてくれて、僕がやりたいことはやらせてくれるし、こんな僕を受け入れ愛情込めて育ててくれる親はどこにもおらん!それに周りの人に対しても達観はしているばってん、その人が将来のためになるような事を助言してくれる、そんな人ばい!ママを侮辱するお前だけは許さんばい!絶対たい!」

「こ、これは、覇気?」

「豊…」

「へぇ~5歳で、この覇気に目覚めるか、さすがボクが見込んだ豊だね」


 僕の言葉でディーンや悪魔になったヨーグ達はたじろぎ、ママは少し感涙し、悠木さんは感心しているがそんな場合ではない。

 僕はトワにヨーグ達の事を救えないか聞く。


「主、無理や!あんな状態から元の状態に戻ることは不可能や!もう魂は食われとる、もう彼奴等の意識はない。妖魔契約でも救えん。後は楽にしてやることや!」

「分かった!トワ、半蔵、平八郎、ジット、ゼム、ゾシア、ダンセル!お前達は、ヨーグ達を頼む。楽にしてやれ、僕はあの悪魔をぶっ飛ばす!」

「ほいな!任せとき」

「御意。任せるでござる!」

「承知!某はレイグに引導を渡そう!」

「承知した!主君の露払いは余達に任せろ!」

「悪魔に妖魔が勝つところ見せましょう!腕が鳴りますぞ!」

「やっと呼び捨てをしてくれました。私も張り切りますよ」

「初戦闘がコイツ等とはな…だが新たに得たこの力でユタカ様のお役に立ってみせるぜ!」

「ユタカ様待って!」

「お待ちを!」


 僕や妖魔達とゼムとゾシアがやる気になって居るところをシノさんとエルリックさんに止められる。

 なんね、邪魔せんで!今からあの悪魔をぶっ飛ばす所なのに。

 そう思うとシノさんとエルリックさんは僕の前に跪く。


「どげんしたと、シノさん、エルリックさん?こんな時に跪くなんて」

「私はユタカ様の護衛であり矛、私も悪魔を討伐する。だから許可を下さい!」

「私のことはエルリックとお呼びください。私はこれからもユタカ様に変わらぬ忠誠とシノ殿と同じく悪魔討伐に加わりたく!」


 二人がそんな事を言ってくれる。

 僕は二人に首を縦に振って返事を返し二人も悪魔討伐に向かう、そんな光景を見ながら絵梨花お姉ちゃんが頬を膨らませながら文句を言う。


「豊〜お姉ちゃんは?お姉ちゃんも戦えるよ?指示してくれないの?」

「えっと…気持ちはうれしいんだけど…」

「まぁまぁ絵梨花ちゃん。ここは豊と豊の仲間にやらせてみようじゃないか!ここは豊の成長の為にもなるしね!」

「悠木さん…分かった。今回は我慢する!でも危ないと思ったら助けるからね!」


 そんな事を絵梨花お姉ちゃんに言われ僕はディーンに集中する。悪魔たちに向かうトワ達はトワが指示を出している。


「ええか?相手は悪魔いうてもレッサーデーモンや、左手が再生したんは身体を再構築するため無理やりにやっとる。アレラは精神生命体に過ぎん。コアとなる心臓を破壊すればこの世に維持できんくなって消え去るはずや!ダンセルお前は戦い専門の妖魔やない、シノはんとエルリックはんと手を組んで斃せ!それ以外は各々撃破や!ええな、ダンセル?」

「まぁそうなるか…分かった」

「シノはんは、それが終わったら半蔵のサポートを頼むでぇ!」

「分かった!」

「ほな、行動開始や!」


 トワの指示に皆が行動をし始める。

 僕は悪魔たちの後ろにいるディーンに向かって走り出し、僕に向かってヨーグだった者やレイグだった者が、行く手を阻もうするが、平八郎とジットが食い止め、僕は前に進む。

 ディーンが見えもう少しの所で僕は闘気を纏い身体を強化して勢いをつける。

 それに対してディーンは障壁を何枚か張り、僕の攻撃を防ごうとする。

 ディーンの間合いに入り殴り飛ばそうと力み殴る。ディーンは障壁を張っているがそんなの関係ない僕には分解魔法がある。

 障壁が分解され無防備なるディーン。


「なっ!?」

「吹っ飛べ!」


 今僕にできる最高までに高めた闘気できようかされた右手で殴り飛ばす。ディーンは3m飛ばされ建物の壁にぶつかる。ディーンは直ぐ様立ち上がり口の中の血を吐き出す。

 頬の傷も一瞬で治し、僕に向きな合う。


「私に一発殴り傷を負わせるとは…それにこの覇気…皇帝と同じ覇王覇気……実に良いですね、いい具合に成長している、このまま育てば……」

「何をブツブツいっとうとや!こんなもんで終わらせるつもりはなかぞ!」

「良いでしょう!どうせ貴方は邪魔な存在、此処で排除しましょう、ブラックノヴァ!」


 2m位はある黒い球体がディーンから放たれ僕に迫る中、僕はファイアーボールをいくつも放ち相殺しようとするができなかったので、分解で消そうとする。目の前に迫った魔法を分解で消し妖刀召喚で脇差の華月を召喚し近寄り斬りつけようとするが距離を取られまた魔法を放たれる。

 それも一つだけでなく、一気に三つもディーンから放たれる。クソ!一気に三つは今の僕では一気に分解をすることが出来ん!取り敢えず分解出来るだけやろうと心に決めて、取り掛かると後ろから強力な魔法が放たれ、ディーンの魔法を相殺する。


「チッ!此処で邪魔をしますかフウ殿!」

「当たり前だよ〜。豊を君に殺されては困るからね〜。さぁ〜私と勝負だよ〜ディーン!」


 高度な魔法の攻防が繰り出される中、僕は周りを見回す。トワ達が悪魔たちと戦い、トワ達が優勢に戦いを進めている様子で進めている。

 平八郎なんかレイグだった悪魔にとどめを刺そうとしている。

 僕はそれを横目に見ながらママとディーンの戦いに割って入って、ディーンを斬りつける。

 それを紙一重に避け僕に魔法放つ。


「鬱陶しいですね!邪魔です、食らいなさい!」

「ディーン、君の相手は私でもあることを忘れないでね〜」


 ディーンから僕に放たれる魔法を分解して追撃しようとすると隙ができたディーンにママが魔法を放つ。それを間一髪で魔法で相殺し周りを確認して、言い放つ。


「潮時のようですね。悪魔の種で作り上げたものでこんなものですか、改良が必要ですね」

「逃がすと思っとうとね?」

「えぇ、逃げれますとも、私がいつ悪魔の種はこの場のものしか渡していないと言いましたか?」


 ディーンが言い放つと建物の外で悲鳴が聞こえてくる。まさか…外には僕を暗殺しようとしていた二人とその家族が待機している。その二人が悪魔の種を服用したらと思うとその家族が危ない。


「クソが!人をどこまでコケにすれば気が済むとやきさん!」

「ここまで非道になるとはね〜!」

「あの二人もどうせ人としてクズなのですから最後に私の役に立つのですから良いではないですか?殺すつもりだったのでしょう?」

「そんなわけあるか!あの二人はダンセルの力で夢で痛い目に遭わせてから犯罪奴隷に落として罪を償わせるつもりやったんばい!それをきさんが台無しにしやがってからに!」

「豊〜ディーンは放置してあの人達を助けに行こう〜。ディーン次は逃さないよ〜」

「次こそは貴方がたを排除させてもらいますよ。それでは」


 転移魔法で転移するディーン。

 僕とママはそれを最後まで見送らず外に向かう。外には悠木さんと絵梨花お姉ちゃんがおり家族の人は怪我をしていたので再生魔法で治していくのだった。




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