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22話 商人のその後とは、どうなるかなぁ?


 その後夜はアトランで過ごす事となり、夕飯を作り食事を取っていた。トワの情報では今夜ヨーグの小間使いが、僕やママを暗殺しに来るらしく、ジットやゼム、ゾシアさんが殺る気満々で来るのを楽しみしていた。

 この三人張り切りすぎないと良いんやけど…


 それでも大人組はお酒を飲み、僕とキッド兄ちゃん、ネェネがお風呂に入り、部屋でアニメを見て眠りについた。


 眠ってどれくらい経ったのか分からないのが、誰かが殺意を持って部屋に侵入して来たのが分かり、目を覚まし迎撃の態勢を取ろうとすると、絵梨花お姉ちゃんが撃退していた。殺さず、それでも自分では立てず四肢が折れていた。

 ママが尋問すると痛みを我慢して喋ろうとしなかった。


「だんまりかい、モリブ・ポテリーダ君?」


 名前を呼ばれビクッと肩を動かすモリブと呼ばれた襲撃者。ママには鑑定眼があるから筒抜けなんよね。それに続けてママがモリブの出身や家族構成を述べていき顔を蒼白にして体を震わせ始める。初対面の人間にここまで言われるのって怖かよね?

 僕も怖かもん!!


「家族は関係ないはずだ!」

「そんなの関係無いよ〜君は私の息子を殺そうとした、それだけで君の家族を狙うのに十分な理由になるね〜それだけのことはしたんだよ〜」

「そんな…」


 モリブが絶望に浸っていると、ジットやゼムも人を担いで部屋に入ってきた。モリブを入れて全部で三人だった。

 この三人、ヨーグの護衛の冒険者でAランク冒険者レイグ・ミリダスの率いる俊光と言うクランに所属しているそうだとトワに聞いた。

 トワ曰く、オルトロスの本店である王都にも襲撃をかけたそうだが、平八郎と転移したゾシアさんの手により防がれて、レイグは平八郎に左手を斬り落とされ再起不能となったらしい。

 神聖魔法か高度な回復魔法魔法でないと尚ならないタイプだね。

 レイグやクラン俊光は陰で、色々薄暗い事をやっているらしく、調査したら色々出てきたと半蔵が言っていた。

 ヨーグも色々やったらしく商売敵の商会をレイグ率いる俊光や闇ギルドに頼んで、闇に屠ってきたそうで恨みを持つ人もかなりいるそうだ。


「モリブ何も喋るな!」

「そうだ!こんな奴らレイグさんが何とかしてくれる!それに闇ギルドも動いてくれるはずだ!」

「…俺等が話さなくても情報は知られてるんだろ?」


 モリブがママに視線を向け、他の奴らの言葉を無視して話す。それをママは冷ややかな眼で笑顔を貼り付けてモリブに応える。


「そうだね~君等の希望のレイグ君は左手を斬り落とされ冒険者としては再起不能かな〜高額な治療を受ければ別だけど〜!君等の仲間も半分が再起不能となっているよ〜正直、俊光は二度と立ち上がれなくなるぐらいまで追い詰めるからそのつもりでね〜」

「はいてもはかなくてもどっちみち一緒だけどね!ボクも豊をターゲットにされたから容赦はしないよ!」

「あぁ〜私の豊を狙わなければ、アンタ等の家族は安泰だったけど、狙った以上容赦はしないわ!」


 ママに続いて悠木さんや絵梨花お姉ちゃんが容赦なく言葉を告げると、モリブ以外の二人は顔面蒼白になる。そんな中モリブは、ママに縋るように口を開く。


「どうしたら許してもらえる?」

「許す〜?君等は明確な殺意を持って豊を殺そうとしたんだ。簡単に許すわけないよ〜。でも家族には手を出してほしくなければ三つだけ方法があるよ〜」


 ママは威圧を含めて言い放つと、モリブは必死に耐えそれ以外の二人は失禁をしだした。耐えたモリブはママにその方法を聞こうとする。


「その方法は?」

「それはね〜死んで意思なく、ここに居るジット君の屍兵となるか…〇〇〇〇〇〇〇〇だよ〜。最後は自分だけ助かる事〜、その代わり家族の保証ははしない!容赦しないよ〜個人的には二番目がお勧めだよ〜!」


 ママの言葉で三人は言葉を失う。

 それぐらいの決断を迫られている。正直どれらを選んでも最後以外は三人にとってはキツイことだ。でも二番目のは僕的に良いんだけど彼らには屈辱的だ。最後のは家族を犠牲にして自分だけで助かる方法だけど僕は、そんなの論外だ。

 自分がやったことなのに家族を犠牲にするなんてとんでもなかね!

 モリブ以外の二人は自分が助かる事を選択をした。結局この二人は、家族の命より自分の事を選んだ。

 そしてモリブは意を決して最後決断をする。


「俺は〇〇を選ぶ!」

「そうか〜分かったよ〜モリブ君の覚悟と、二人の自己保身をね〜その選択が君等に取って悔いの残らないようにね〜!」


 そこでジット達に意識を取られる三人。

 自己保身を選んだ二人と、覚悟を見せたモリブ、彼らにとって今後の運命をかけることになる。

 さて、ヨーグよ。お前は選択を間違えたばい!敵に回してはいけない人を敵に回した。

 さてどうなるかなぁ〜。






 私の名はヨーグ・オゴール、オゴール商会の商会長だ。私は色々な事をして今の地位を手に入れたのだ。それこそ商売敵をレイグ・ミリダスと手を組み潰してきて、レイグはクラン俊光を建てAランクまで上げてやった。

 私の金の力でだ!

 今まで順調にやって来た、闇ギルドにも頼んで今がある。今回の商品に関してはとある()()に言われ金儲けになると思い行動した。

 今回もダクネリーナ公爵を使えば上手くいくと思っていた。

 だが結果は情けないと言わざるをいえない、何がゼルク王だ、何が先代公だ!こんなド田舎に国の頂点というべき人が居るはずがない!

 何が大賢者だ!8英傑と言われているが5年前まで、表舞台に出てこなかった奴が今更になって表に出てくるな!老害が!本人かも疑わしい!

 それに()()()()()()()()()()()大賢者など大したことはないと言っていた。

 あんな弱そうな奴など、私の手駒で十分だ。

 それにあのガキだ!

 偉そうに言いやがって!

 気に食わん!生息に言いよって!?

 それだけの影響力があれば私はこの先危うくなるが、あれは全部、誇大妄想にすぎない。そんな影響力があるはずない。あり得ないと自分に言い聞かせ目障りな親子を殺しに行かせ、レイグにも通信晶で王都のオルトロス商会に襲撃に行かせた。


 アレだけの商品は必ず売れる。

 我がオゴール商会にこそふさわしいのだ、オルトロス商会等は野菜を売っていれば良かったのだ。欲がでたな。まぁアレだけの商品だ、欲をかくのは仕方ない。だが出る杭は打たれるのがこの世の常、弱者は強者に食われるのだ。

 これで我が商会はさらに上に行き金を積んで貴族にだってなれる。

 私の野望がまた一歩近づくのだ。

 ハハハ、笑いが止まらない、嫌がらせを止めてほしければ明日にでも商品を我が商会に降ろすようにオルトロス商会のナヤに言うか。と、考えながら今話題のオルトロス商会の紙タバコに同じくそこで買った金色の宝石がついたライターで火を付ける。

 美味い、事が上手くいき、あの親子もあの世に行っているだろ。命を懇願するあの親子の顔を見れないのが悔しいがな。


 タバコを吸っていると懐にある通信晶が光った。レイグかモリブだろうと思い通信晶に魔力を通して通話をすると相手はレイグだった。

 レイグは焦っておりその様子は通信晶からでも分かるほどだ。


「どうした、そんなに慌てて、何かあったのか?」

『おい!落ち着いている場合か?こっちは半分を再起不能に追いやられて俺も左手を斬り落とされたんだぞ!』

「なに!?そんなに強力な用心棒でもいたのか?」

『アレはバケモンだ!最低でもSランクはある!ソイツが「ユタカ殿の命で命は取らぬ」とか抜かしやがった!アレは本気じゃねぇ!アンタとんでもねぇやつに喧嘩売ったな?俺じゃあ無理だ!闇ギルドに頼んでくれ!』

「ユタカ…それは大賢者の息子の名だな…そうか…お前でも無理ならば闇ギルドの長である人に頼んでみるか…」

『あの伝説の殺し屋か?アンタが頼めるのか?』

「分からんが金さえ積めば何とかなるだろう。お前は私が連絡するまで待機だ」

『分かった』


 通信を終え、もう1本タバコを吸い、今日はもう寝て明日に行動を移そうとする。

 寝ていたら、暗殺に向かわせた三人の内、二人がフラフラしながら戻って来て起こされた。

 気分良く寝ていたのに苛つく奴らめ、暗殺はどうした?と思い聞いてみると失敗して素性もバレていたと言う。

 何と言うヘマをやってくれたものだ。しかも二人は家族はどうなっても良いから自分たちは助けてくれと言い逃げてきたそうな。

 何と言うクズっぷりだ!

 モリブはどうした?と聞いてみると三人は選択を迫られたそうで家族を助けるために何とかする法があったが詳しくは記憶がなく何となく自分が死ぬか家族を見捨てるかしか覚えていなかった。

 モリブはそれを選んだと言うことか。

 自分の命より家族を取るか…そこは何としてでもあの親子を殺せば良いものを愚か者め。


 私はこのまま居ても、疑いをかけられ捕縛されかねないと思い、急いで二人を連れて、緊急時のためにオークションで購入していた転移石で、王都の屋敷に戻り仮眠を取った。

 仮眠を取り日が昇る前に闇ギルドのある場所へと向かい闇ギルドの長に会うことを伝えると直ぐ案内された。

 そこには、グレーの短髪に黒の瞳、鍛え抜かれた身体をした初老の男性が腕を組み背後に部下を待機させ待っていた。

 この男があの伝説の殺し屋、ガルード・グレビス。身体は聖人化しておりもう百年以上は生きているという。何と言う貫禄なのだ!

 あの大賢者とは大違いだ。そんな事を思っているとガルード殿が眉間にシワを寄せ口を開いた。


「お前さんがヨーグ・オゴールか?」

「はい!ガルード殿どうしても殺して欲しい親子が居るのです」

「大賢者フウ様やそのご子息なら断る」


 断固たる意思ではっきりと断られてしまった。

 何故だ。あの伝説の殺し屋なら成功できると思いやってきたのに。


「金ならいくらでも出します。どうしてもあの親子を痛い目に遭わせたいのです。何でもSランクに近い力を持った人物を従わせているとかガルード殿ならその護衛もろとも始末できるでしょう!」


 するとガルード殿は殺気を飛ばしてきた。私はその殺気に耐えられず身体を震わせその場に立っていられず座り込み失禁してしまった。

 これでも抑えているのだろう一緒についてきた二人は泡を吹き気を失うほどだ。


「俺は闇ギルドの長と呼ばれているが別に闇ギルドを取り締まっているわけでもねえし、纏めてるわけでもねえ。ただ頼まれたからやってるだけだ。そして俺はとある奴と同門で師匠が同じでな、今はこんな仕事をしているが、その人が声をかければすぐ駆けつけるつもりだ。で、師匠に5年前に子供が出来た。その時、師匠は何かあったら支えてやってくれと言って、どこかに行っちまった。だから俺は、何が何でも守らなきゃならねえんだわその子供を」

「まさか…」


 震える身体で、何とか絞り出した声で言うとガルード殿は不敵な笑みを浮かべているが眼は怒りの炎が灯っている。そんな…まさかその子供って…あり得ない!と思考がパンクしそうになってガルード殿が不敵に言い放つ。


「大賢者フウ様のご子息であり、俺の師匠ミチチカ様のご子息だ」




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