19話 商売の話がどんどん膨らんでいく?
マルコスさんとジット達と共に僕が作った城に赴きイザベラさんがお茶を淹れてくれ、それを飲みながら今後について話をする。
この村はドクトリウム辺境伯の領であるが大賢者フウの守護する村となり、統治は自由にして良いと言質をもらった。
その代わり税はキッチリ治めると羊皮紙で書面にサインをして控えを貰いマルコスさん達はベインへと戻っていた。
今後の事をジット達と話した。
村自体が、魔獄の森の側なので、自衛の為兵を確保する事になり、これに関してはゼムとスミスさんで管理するとのことで難民から募り鍛えるらしか。
村に学校を作り平民でも学問を学べる場所で、識字率を少しでも上げようとジョセフィーヌさんが声を上げてくれた。
政務に関してはジットとゾシアさん、エキドナさんの三人になりエルリックさんは本人の希望で僕つきの従者となる。言わば僕の執事になるという事。王族である彼がそれで良いのかと本人に聞いてみると…
「父上が主と決めた人に付いていきたいと、思うのはいけないことですか?確かに王族ですが十年前に父上が、暗殺されそれから逃げるように王宮を追われたのです。正直あんなに国のために動かれていた父上を殺したあの国に未練などありません。誰かが良くしてくれればとは、思いますが私がやろうとは思いせんよ!」
と言われてしまった。
物凄く笑顔だったけど、その目は怨嗟に籠もっていた。王族には何の未練もない感じだった。
魔獄の家に戻ったらエルリックさんを見たレオナルド君やセレナちゃんは「よろしく」と言っていたがディラン君は「じゃあ、俺の後輩だな」と先輩風を吹かせていた。
シノさんは僕の護衛だけどエルリックさんが従者になる時何の反応は無かった。
シノさんは表情が豊かな人ではないが喜怒哀楽は激しく分かりやすいので、大丈夫なんやろうね。
ジョセフィーヌさん達の歓迎の為にホーンカウとファング・ジャイアントボアと言う魔物の肉をミンチにして半々で混ぜたハンバーグを作り、サラダはファング・ジャイアントボアのバラ肉を薄く斬りそれをしゃぶしゃぶにして冷製しゃぶしゃぶサラダを作った。ドレッシングはゴマダレ。
ご飯を炊き、スープは具だくさんの豚汁ならぬボア汁。
ご飯の準備をしているとノアさんが少し焦っている声が聞こえた。
かなりの大声でキッチンまで聞こえたので居間に行くと額に角がある大柄な男性がノアさんに担がれていて血だらけだった。
かなりの大怪我で僕が焦って近づき再生魔法を掛ける。
「ユタ坊ありがとな。コイツ、クラッシャー・ベアーに襲われているところを、狩りに出ていた奴が見つけてね。クラッシャー・ベアーは退治したから心配はないけど、コイツは中央に近い付近にいたらしくてね。もしかすると厄介事かもしれないね」
やだやだ。厄介事なんて嫌だね。
でもこのまま見捨てることなんて出来ないけんね。僕は料理の量を増やすのに尽力した。
追加の料理を作り終え居間に料理を運んでいるとママと悠木さん、涼子様が意識を取り戻した男性に話を聞いていた。
「う〜ん。つまりゾルタニアの首都から魔獄に転移させられたってことだね〜?これは転移石を使われたんだろうね〜」
「しかし裏切られたとはね。それは災難だったね」
「陽光の剣ですか…使えないから裏切るとは…そのパーティーは長く続かないでしょうね」
「すまねぇ。オレが弱いばっかりに…」
本当に申し訳ないと思っているのか肩をすくめ肩身を縮めこめていた。裏切られたんやね。酷いな、そんな事をするなんて。
料理を運んでいるとママが僕に気付き声をかけてくる。
「豊〜!豊が助けた彼、ベンジャミン・パーカー君だよ〜、ゾルタニアから強制的に転移させられたみたいだよ〜」
「坊主が助けてくれたのか!助かったぜ、ありがとな!」
ニカッと笑みを僕に向けるベンジャミンさん。
人が良さそうで優しそうな雰囲気がにじみ出とんしゃー。見た目は大柄で怖そうに見えるけど、そんな事は無いと僕は思うね。
ベンジャミンさんを見ていると僕の妖魔を思い出すばい。
「全然良かよ。僕が助けたかったけんやった事やけんね。気にせんでよかよ。まぁご飯でも食べて元気だして、おかわりは沢山あるから」
「そうか、すまねぇな」
悲しそうな顔をするベンジャミンさん。
そんな顔せんで良かとに。
まぁご飯食べれば元気になるでしょう。
気にせず料理を運び続け、全員に配り終えるとママの隣に座り僕の直ぐ側にキッド兄ちゃんとネェネが座る。
ママの号令でご飯を食べ始めるとジョセフィーヌさん達とベンジャミンさんが物凄く驚愕し、ジョセフィーヌさんとエルリックさんは上品に食べエキドナさんとスミスさん、ベンジャミンさんは勢い良く食べて直ぐ様おかわりを頼んでいた。
喜んで貰えて良かった。
「こんな美味しい料理、ゾルタニアの王宮にもないですよ。ジット様!ズルいですよ!」
「余も主君に仕えてそんなにたっていないから、そう睨むなジョゼ!おい、エルリックその中から出ているチーズのはいったハンバーグとやらを余によこせ!」
「父上、これは私のものです。自分のがあるでしょ…う〜ん美味いですね!」
ジットはブツブツ言いながら食べていて2個目でチーズinハンバーグを当て上機嫌になる。ジットはチーズが、好きなんかな。今日の酒の肴はチーズ多めにしとこうかね。
賑やかな食事をし終え、大人組は酒を飲んで肴はチーズ多めにしたら案の定、赤ワインを飲んでいたジットが喜んでいた。エルリックさんも酒を飲むらしく、ハイボールを勧めると口に合ったのか自分のペースで飲んでいた。
ベンジャミンさんもビールを楽しく飲んでいた。ベンジャミンさんは17歳らしくエルリックさんと話しながら飲んでいた。
僕はキッド兄ちゃんとネェネとお風呂に入り部屋でアニメを見て過ごした。今日は前から観ているゲームの中に囚われデスゲームをするアニメで泣ける回でキッド兄ちゃんとネェネ、少し酔った絵梨花お姉ちゃんが途中で入って来て三人が泣いていた。
そんな三人をよそに僕は先に寝る。
翌日朝の日課を過ごし朝食も終え、村へとママとジット、ゼム、ゾシアさん、ジョセフィーヌさん、エルリックさん、エキドナさん、スミスさん、悠木さん、涼子様、絵梨花お姉ちゃん、シノさんで来てそれぞれ仕事をしていると、エキドナさんが商人が来たとのことで、ママと城の応接室で待っていると2人の男女がエキドナさんによって案内される。
通された二人はママを見ると頭を下げ挨拶をする。
「フウ様いつもお世話になっておりますオルトロス商会のナヤです。ユタカ様に置かれましてはご機嫌麗しゅう御座います」
「同じくガルです。ご子息様初めまして」
ナヤさんは茶色の髪をツインテール、茶眼でかわいらしい顔をしている女性でウチで作る野菜を売っている商会の主であり、何度か会ったことがある。ガルさんも短髪の茶色で茶眼、イケメンな顔でナヤさんとは双子だそうだ。会うのは初めてやけど。
僕も挨拶してソファーに座って貰う。
「本日伺ったのは商会の支店をここに置かせて頂きたく伺いました」
「どうでしょうか?」
「それは構わないよ〜それよりさぁ〜オルトロス商会で売って欲しい商品があるだ〜豊お願いね〜」
「うん、それじゃ…」
僕はテーブルにいろんな種類の紙タバコを置いていき、これまた色んな種類のジッポライターを置いてい期紹介していく。これらは悠木さんに頼んで作ってもらった。鉄鉱石は魔獄の西の山脈で採れるので作り放題。紙タバコは普通の味のタバコやメンソール味やバニラ味などを用意した。
この世界の通貨は。
10ラル、小銅貨一枚=10円
100ラル、銅貨一枚=100円
1000ラル、大銅貨一枚=1000円
1万ラル、銀貨一枚=1万円
100万ラル、金貨一枚=100万円
1億ラル、白金貨=1億円
と、なっていて現在紙タバコ一箱は1万ラルとお高いのだ。僕は、紙タバコの値段を下げるため、これらのタバコを600ラルで販売して貰おうとナヤさん達に提案した。ライターも1万ラルにして売ろうと思う。
僕はそれだけでなくママと共同開発した魔導式シーシャもナヤさん達に見せる。
これは身体に害がなくタバコを吸わない人でも吸えるようにしたもの、これは5000ラルだが千回吸えるのだ。
これらの商品を見てナヤさん達はやる気に満ち溢れていたがそれだけではない。
化粧品や男性の下着や女性の下着等も紹介していきテレビやテレビゲーム何かも紹介する。テレビには映像晶や通信晶が搭載されていて魔石や魔結晶を使うことにより、悠木さんが魔力波を使って通信配信をした。
動画配信も見れる感じになり月に定期的な料金を払うことで見れるサービスとなっている。
それをオルトロス商会が仲介する事でオルトロス商会も儲かる算段となる。
ゲーム機にも通信晶が搭載されており今後、魔力波を使って通信対戦なども考えている。
これらの話を聞き、二人は相当やる気になり前のめりになり話を聞いていた。話を聞き終わり二人で相談していたがナヤさんが口を開く。
「これらは売れます。タバコ等も薄利多売をすれば利益も出ましょう。化粧品や下着も品質は良いので売れます。テレビと言うのはイマイチ分かりませんがやってみる価値があります。是非当商会に販売させてください」
「それだけやないんよ。テレビが普及すればテレビを通じて歌唱を流したいんよ。そこでお気に入りの娘に商業ギルドや冒険者ギルドに口座がある人はそこから投げ銭を出来るシステムを作ればその歌手にもモチベーションが上がると思うんよね」
「良い!姉さんやろ!これは良い商売になる。ユタカ様いい案だと思います」
「問題点は〜通信が混雑する事だけど、これは魔力波を変えれば何とかなるだろうね〜」
こうして商売の話は盛り上がるのであった。




