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10話 1難去ってまた1難?


 ラインハルト殿下は8歳らしい。

 次に前に出たのが女の子で僕を見て一瞬睨み、直ぐに笑顔になりママに挨拶しだした。

 肩まで伸ばした金髪で金眼で可愛らしい顔をしとる。

 僕、何か睨まれるようなことしたっけ?

 カーテシーをして挨拶をし始める。


(わたくし)は、ハーリー王とマリアンヌ王妃の長子で第一王女のカトリーヌ・フォン・シュナイゼルですわ。よろしくお願いしますわね大賢者殿」


 なんかトゲのある言い方やね。

 7歳とは思えない程の迫力があるぞ。

 ママも含めて、敵のような見方をしとんしゃあ。こりゃあ一筋縄でいくか?そんな事を思って周りを見てみるとママも遥花お姉ちゃん、悠木さんが怖いくらい悪い笑みを浮かべている。

 怖っ!怖かぞ、どうなっても知らんばいカトリーヌ殿下!逃げて!


 次に前に出たのが橙色の髪を伸ばして金眼の男の子が、モジモジしながら自己紹介をしだした。


「僕は、ラシルド・フォン・シュナイゼルです。父、ハーリーと母、マリアンヌの子で第三王子です。年は6さいです。魔法がだいすきです!よろしくお願いします」


 ペコリと頭を下げるラシルド殿下。

 よっぽど魔法が好きなのかママと真凛さんの顔を交互に見ている。

 最後の女の子は赤いドレスを着て金髪ショートカット、金眼で凛々しい子構えに出てカーテシーをする。


「わたしは、エルネシア・フォン・シュナイゼルだ…です。ちちうえとレリアははうえのこです。第二王女です。けんがとくいで、しょうらいきしになります」

「無理して敬語話さなくても良いんだよ〜」

「うん!ありがとう!」


 ニカッと笑い後ろに下がる。

 それぞれ殿下達の紹介の後レリア王妃が抱いてる赤ん坊を紹介してくれた。名をレイチェル・フォン・シュナイゼル、第三王女でレリア王妃の子だそうだ。

 第二王子が居ないのは第二王妃が行かせる価値なし。向こうから来るもので何で高貴な私達が行かねばならないのかと文句を言ったらしい。

 性格悪!


 こちらも紹介をして、ママがせっかくだから授業を受けたらと話を持ちかけたんやけど、これにベスター爺やレリア王妃、マリアンヌ王妃は大喜びだったんやけどカトリーヌ殿下は物凄く嫌な顔をした。

 それを見たママ達はもっと悪い笑みを浮かべてる。

 これどうなっても知らん。


 最初の授業は、悠木さんによる座学。

 これ僕好きなんだよね、わかりやすくて丁寧に教えてくれるし、質問したらちゃんと答えてくれる。

 今日は民を富ませる事による貴族や王族に対する還元率や、天災による飢餓の対策、信用できる家臣の重要性について過去の出来事を話しながら授業をした。


 最初不満そうにしていたカトリーヌ殿下だったが何故民を富ませるのが重要なのか懇切丁寧に、悠木さんが話し、それにより王国の発展につながると分かると目の色を変えて真面目に聞き始め、天災による飢餓対策では日頃から備蓄することで飢餓を乗り越えられると訴えると感銘したような顔になり信用できる家臣については織田信長の話をして、家臣を信用する事についてや見分ける重要性、裏切りについて話をした。


「その人はどうなりましたの?」

「最終的に部下に殺されたよ。泊まっていた教会みたいな所で事焼かれてね!これで彼は天下泰平の前にして死んだ」

「その部下はどうなりましたの?天下を取れまして?」

「いいや。彼は3日天下で敵討ちに合い殺された。その敵討ちをした人が天下泰平したんだけど欲が出すぎてね」

「どうなりましたの?」

「それは今度の授業かな」

「そんな〜」


 心の底から落胆するカトリーヌ殿下。

 ラインハルト殿下は悠木さんに感銘を受けたのか目を輝かせている。

 ラシルド殿下やエルネシア殿下も興味津々で聞いていた。


「次は魔法の授業だね〜、外に出ようか〜」


 ママの指示で外に出て湖の近くまで行く。

 ママの授業は基礎中の基礎で、体内の魔力器官に集中して魔力を感じること、その次に、その魔力を身体中に生き渡せること、最後に魔力を掌に集中して集め、頭の中で魔法のイメージを固めそれを放つ事をする。

 一見簡単そうやけどこれが難しいとよね。

 ママが試しに5cm大の青い炎を出しそれを湖の中心に向かって放つと大爆発を放ち水しぶきが飛んでくる程、湖の大きさは日本の十和田湖ぐらいの大きさでそれの中心から水しぶきが来るのはよっぽどの威力だ。


「先生の魔法は障壁をしていても貫通してくるから厄介だわ」


 水しぶきが僕らに掛からないように障壁をかけてくれる真凛さんがこう言うのだ。よっぽどなのだろう、さっきからカトリーヌ殿下は顔が真っ青やけんね。相当心に来とるね。

 カトリーヌ殿下とはうってかわってラシルド殿下は目を輝かせている。

 僕らは湖に向かって魔法の練習して頃合いを見て次は遥花お姉ちゃんの武術の時間。


 殿下達が動きやすい服装に着替えて家の前の広場で、僕、レオナルド君、セレナちゃんが木剣を持ち、遥花お姉ちゃんは目隠しして右手を後ろにして左手だけで構えをする。

 

「3人同時に掛かってきなさい」

「「「はい!」」」


 3人同時に遥花お姉ちゃんに木剣を当てるように斬りかかるが軽くかわされまるで見えているかのように体裁きで組交わされてしまい倒されてしまう。


「豊君はかなり力みすぎ、レオナルド君は声を出して居場所がバレバレ、セレナちゃんは体の軸の基礎がなってない。亮平は何を教えているの?体術を基礎のうち教えてないの?」

「あ、あぁ、俺は剣術ばかりやけんな…それにセレナは弓使いやし…」

「弓使いでも魔法使いでも接近されたら終わりです。自分の身を守るためには最低限の体術は必要。これくらいできてもらえねば将来この子らが困ります!3人とも体術も覚えるように!」

「「「はい!」」」

「では次に殿下たちです4人全員で掛かってきなさい」

「「「「はい!」」」」


 そう言うと、あっという間に殿下達はやられてしまい、それを交互に繰り返して訓練をすることになったわけやけど殿下達は慣れてないせいか早々にバテていた。

 僕たちも頑張ったけどなす術なくやられてしまう。

 凄すぎでしょ。遥花お姉ちゃん!あれ心眼だよね。全然かなわなかったよ。

 それからセレナちゃんは気配の消し方なんかを教えてもらっていた。


 時刻は昼になった為僕は昼食を作り殿下達にも振る舞った。今日はオムライス。半熟のね。

 これには殿下達や王妃様達が大絶賛。

 疲れも吹き飛んだって喜んでたばい。


「それにしてもユタカ達はいつもこんな授業をしているのか?」

「そうやね」

「そうだ」

「そうね」

「あい!」


 ラインハルト殿下の質問に僕、レオナルド君、セレナちゃん、進が応える。

 それにラインハルト殿下が驚いた表情を見せ感心したように顔を頷かせる。


「流石大賢者様達だ。お前達が羨ましいぞ」

「本当にそうです!最初は大賢者様等昔の英傑とばかり思っていましたが想像の遥か上の存在でしたわ。己の無知を知る羽目になりましたわ。私は貴方方の事見下してましたの…でも今日授業を受けて考えが変わりました。私達も悠木殿達の授業を受けるべきだと思いましたわ!」

「それはどげんやろう…」


 正直殿下達には家庭教師が勿論ついていると思うんよね。それを放棄してここで学ぶってどうなの?家庭教師にも面子があるやろうし。

 上手くいくやろうか?


「フウ様、どうかこの子たちを午前中だけで良いので授業を受けさせてもらえないでしょうか?」

「私からもお願いします。同年代の子たちと授業を受けるのは良いことなので刺激になるはずです」

「儂からもお願いします。この子たちには心から信頼できる友が必要なのです。先生どうかこの通り」

「「先代公様!」」


 レリア王妃とマリアンヌ王妃が頼む中ベスター爺は土下座をしてママに頼み込む。

 土下座をしたベスター爺にレリア王妃とマリアンヌ王妃葉驚き呆然としていた。

 はは~ん。これ見えたばい。


「ベスター、さては私達の授業を受けさせるために今日来たね〜?友を作りたいっていうのは本当だろね〜でもカトリーヌ嬢の最初の振る舞い方は明らかに見下していた、その鼻を折るために授業受けさせたね?」

「うっ!」

「家庭教師なら通親の弟子でもあるバルクスがいるはずだよ。あの子は通親に心酔してたからね、今でも宰相としてやってるはずだ、教育ならバルクスでも十分だよね~それでも友を作りたいの〜?今の貴族の子息子女はそんなになの〜?」

「恥ずかしながら自尊心ばかりの者たちでして…」

「そっか〜」


 そんな大人の話をしている中カトリーヌ殿下とエルネシア殿下がママのところの前に出る。


「大賢者様に失礼をしたことは謝りますわ。でも私は将来兄上を支える存在になりたいのです。それこそ女宰相として成り上がってみせます!」

「わたしはもっとつよくなりたいです!ユタカ達といっしょにつよくなりたい。わたしをきたえてください!!」


 頭を下げる両殿下。

 流石のママもこれには折れたのか肩を竦める。

 やれやれと言った表情やね。

 両殿下の思いは強いものだからね、無下に出来んやろうね。これからシュナイゼルを背負って達人達を育てればママにとっても影響力を増すやろうけん、良いことなんやろうね。


「私達の授業は厳しいよ〜それでも〜?」

「「はい!」」

「王子たちも?」

「「はい!」」

「ここでは王族だろうが関係ないからね〜分かった〜?」

「「「「はい!」」」」

「よろしい!明日からビシバシやるよ〜」


 ママもやる気満々だ。

 午後は遊戯室でテレビゲームで大乱闘な格闘ゲームをやり殿下達も大いに楽しんでいた。

 帰り際、悠木さんがママと一緒に作った魔道具で出来たテレビやゲーム機、ソフト等をマジックポーチに入れてレリア王妃とマリアンヌ王妃に渡していた。ゲーム機やテレビの動力源は魔石と魔結晶になる。これで息抜きは出来るだろうね。


 王妃や殿下達が帰った後、家に戻ったら何と彩也姉と絵梨花お姉ちゃんにこの人は確か天王寺・ジン・涼子様だっけ?がやってきていて、来てそうそう絵梨花お姉ちゃんに抱きしめられた。

 それに反応したのがシノさんだ。


「離して!ユタカ様が苦しんでる」

「あんた何?邪魔しないでくれる?」

「私はユタカ様の護衛、ユタカ様を守る使命がある!」

「へー護衛ねー、これに耐えられるかしら?」


 すると絵梨花お姉ちゃんから威圧とも殺気とも違う何かがシノさんを襲い跪くシノさん。

 冷や汗をかきながら耐え、必死に意識を保とうとする。

 止めてあげて、何か苦しそうなんよ。

 シノさんは苦しみながらも必死に立ち上がろうとする。


「へー、私の覇王覇気を食らって立とうとするなんてねーあんたなかなかやるじゃない!」

「これで倒れるようならユタカ様の護衛は務まらない!」


 何かシノさんと絵梨花お姉ちゃんの目から火花がとんでるんですけど!

 女の戦いが始まるの?

 嫌ばい!修羅場とか!




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