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7卵.反省?お祝い?ここまでがプロローグ?

 ん?ここは?背中が硬くて、頭が柔らかい


「ダンジョンの外だよ」


 澪さん?って事は、ダンジョンの近くの広場か?そう考えて体を起こして周囲を見ると、その通りで、どうやら石だけで出来たタイプの椅子に寝かされていたようだ。頭は、ありがたい事に羽織っていたやつと荷物の簡易枕に乗せてくれていた様だ。そうやって状況を確認していると、声が掛かる


「まあ、そうゆう事だね。さっきは悪いね。あたしも興奮しちゃってね?」


 そう言うのは、澪さんの所の隊長の弓月 麗華(ゆづき れいか)さんだ。名前や、相棒と違う本人の気質は、相性云々を語る時によく話題に上がる人だ。そうやって、考えていると、ナニの勘違いをしたのか、


「お、あんたがその気ならあたしは良いよ!あんたみたいな冒険者(バカ)は大歓迎だ!」


「いえ、俺()()()が誘われるのは、ありえないと思いまして、正直「何でこの人が?」と考えていました。」


 この人は、冒険者としては()()()()()()非常にストイックな信頼できる冒険者として知られている。その一部とは、本人曰く冒険者(バカ)な男女との()()だ。本人曰く「あたしの相手を探してるだけさ!とびっきりの冒険者(バカ)。あたしだけのヒーローをね!」相棒が雌雄の無いこの世界の星座の影響を受けた俗称星霊の「アルテミオン」…、初めて聞いた時は「それで良いのか?」と思ったが、今は、正直「それじゃダメだろ」が、感想だ。


「そうは言ってもね、あんたは多分普通じゃない。これまであたしが手に入れてきた情報で考えてるから細かくは喋れないけど、あんたなら自分の事だから分かるだろうし」


 そう言いながら、弓月さんは隣に腰かける。


「いや、そうゆう話なら聞けませんよ。お誘いも断っていますし。」


 そう断ると、おかしそうに笑う。


「あははははは!あんたは律儀だね!「好都合」位に知らん顔して聞けばいいだろうに姐さんも気に入るわけだ。そうだね、なら、この場での断る代わりだと思って聞きな。きちんと気に入ったからさ。」


 澪さんの方を見ると分かり易く「あちゃ~」みたいになってるし、他の二人もさっきまでと違って面白そうにしている。助けにはならなそうだ。


「ああ、まず言っとくけど、あんたが聞いただろう噂八割がた噓だから。当たり前だけどもね。」


 その発言に驚きこそすれ、納得はする。でも無ければこんなに周囲の人からは信頼されるのは難しいだろうし…。まあ、噂には何か有るんだろう。こういうのは触らないのが正解だ。


「あんたはこれを聞いても何も言わないんだね?へぇ?ま、色々聞いてた感じ通りって事だね。じゃ、話すけど的外れかもしれない。そこは覚えときな。恐らくはあんたみたいのは他にもいる。そんで、そうゆう奴は、殆どがソロになる。理由は簡単さ他の奴らと歩調が合わないのさ。だから、ソロ。しかも、大体の奴は大成する。でも、何でかそいつらに聞くと強敵に当たるのさ。そんでもって、当りもデカいからそいつで結果的にどんどんと強くなる。けどね、相応に逝っちまう奴も多い。そいつが嫌なら賢しく生きな。」


 澪さんの居ない所ならなあ、もう少し答えようもあるんだけどなぁ…。てか、話が後ろに行くにつれ憂いを帯びるの止めませんかね?


「その手の話は答えは「お断りします。」一択ですかね。」


 あー、そこ、顔見てないけど怒るの止めて、それに、弓月さんは何か怪しい感じになるのはやめてくださいよ。


「やっぱり、あんたも馬鹿野郎だったんだね。あんた、話に聞いてたよりも、おどおどして無いね。そいつはいつからだい?」


 あ、そういやこう、自棄バチな感じが少し抜けたような?増した様な?


「あ、いや、いいよ。どうせレベルが出るのと、上がるのの何方かだろうからね。でも、気を付けな?そいつに任すと碌な事に成らない。ほら、この後は何か有るんだろ?澪と一緒に行きな!そいつなら入れない方が馬鹿なんだ。」


 そう言って、俺と澪さんの荷物を「預かっとくよ!」と言いながら背中を押す弓月さんは何処か無理をしてる感じだった。


_________________________________________________

 ダンジョンの近くの店に移動中だ。何と言うか、俺の退院祝いをしてくれるらしく、エリスさんから案内を貰っている筈…。らしいのだが、正直気が付いていなかった。思い返せば、おかしな事が多かった。下調べが足りていない。準備もそうだ。今までは、何度も確認して、指定されたダンジョンで、マージンを多めにとってやれるようにしていたのに、ハードダンジョン何てこれまでほぼ入らなかったダンジョンに入るのに、序盤の魔物に勝てたから階層主まで行けそうなら行く。どう考えても頭がイカレタとしか考えられない行動だ。しかも、装備も碌にない。今思い返せば「レベルアップハイ」と呼ばれるモノに属する一種の「酔い」であったのだろうと考えるが…、増長の結果と考えてもおかしくない。その上、弓月さんは恐らくはコレと似た状態の人物。それも、その果てを見たのだろう。でも、


「俺、死にかけてたんだな。」


 そんな今更でしかない言葉を言った俺の方に向けて怒る澪さん


「そんな事を今更!」


「違う。」


 しかし、恐らくは俺の考えとは異なる受け取り方に否を唱える。


「違うんだ。今回の無謀な挑戦や、これまでの巻き込まれてきた出来事。そういう意味じゃなくてさ、こう、何て言うか、俺の、俺が、じゃなくて、そう、俺じゃなかったんだって」


 その様子を見て訝しむ澪さんの視線を気にせず、自分の中にあるものを吐き出す。


「俺、多分「ふざけんな!」って言われるだろうけど、今まで言うならば惰性が大半だった。そんでもって、目の前の「やるしかない事」をやってたんだ。でも、それが、俺の残ってたモノだったんだ。だから、その

モノが無くならない様に必死で、でも、そのモノをすり減らして…。いや、何言ってんだ、俺?」


「うーん、わたしもわかんないし、むかっとくるけど、それはなんだかわかるきがする。」


「え?」


「しんくんはさ、なんだかよくわからない「やらなきゃいけない」でがんばってきたんだよ。でも、それってそれしかないんだよ。ひとはいきてれば、なやんだり、かんがえたり、えらんだりいろいろあるのにさ。」


 そこで、澪さんのは一度言葉を切って、少し前に出て振り返る。


「でも、それはもうやめるんだよね?まちがってたって、むかしみたなしんくんにもどるんだよね?」


 少しだけ嬉しそうに、不安そうに


「あ、うん」


「じゃあ、い、ううん。わかった。」


 何かを決意して。


「じゃあ、いこっか~!」


「だな。あ、でも、スタイルは多分変わらんよ?俺、元から「命大事に」だし。」


 そう言うと、澪さんも昔みたいに怒る


「だから、なんでそうゆうこというのー!しんくんのばかー!?」


 そんな風にじゃれ合いながら予定の店まで歩く。…、え?俺、この方振ったんだよね?おかしくね?


_________________________________________________

 そんなこんなで「気分屋」に着く


 しかし、当たり前なんだが、この雰囲気に驚かれるわけで、


「お~い、シン坊。何だい?ついにやったのかい?」


 姐さんがそうふざけて聞いてくるので、


「いえ、違いますって、澪さんの所の隊長の弓月さんに色々と薫陶を受けまして、その後少し話したらこんな感じに。」


 そう言うと、姐さんの顔つきが少し変わる。


「レイの奴が?って事は、あんた、バカやったね!この大馬鹿!」


 そう言いながら、頭を叩く。


「いっ!」


 そこにクラウスが声を掛ける


「とはいえ、だ。大分憑き物が取れたようじゃないか?」


「いや、どうだろうな?もしかしたらまた、あんな風になるかもしれない。もしかしたらもっと酷くなるかもしれない。けどな?」


 そこで、少し周りを見る。病室に来てくれた知り合い以外にももっと多くの人がいる。


「少なくとも俺()、今の俺が多分好きなんだよ。」


 そう言うと、


「ちょっぷ」


「んっく!」


 澪さんに叩かれた


「俺()、じゃなくて!()!でしょー!」


 その言葉にクラウスは肩をすくめて、姐さんは「だね」とだけ言い、他の人達も大体が呆れながら頷く


「はっ、そりゃあ悪かったな。」


 と言うと、姐さんが


「さ、シン坊も色々と反省で来たし、反省会の方はここら辺にして本題のお祝いと行こうじゃないか!」


 と言うと、何となく微妙な感じになっていたのが、一転して、お祝いムードになった。

 そっから先は、肉、ゲームに、酒や甘味や、あれやこれ、…俺へのお祝いと愚痴が8:2ってどうなのさ?

 でも、こいつが区切りだ。こっから、こっからだ。こっから俺は、もう一回冒険者を始める。そうゆう意味なら蔑称「アイアンエッグ」ッ上等だ!俺は、こっから変わるんだ「鉄の卵」の様に今の俺の守りたい物を守って、でっかく孵ってやる。ここまでが俺のプロローグ( ^ω^)・・・長くね?

エッグり情報コーナー





7.この世界の冒険者は、全員が迷宮対策組合ギルドに入っており、その下で直接動くソロ冒険者も居るが、多くは、チームで登録して動く。これは、ソロ同士が組むのと異なり、何故か経験値や、ドロップに対してマイナス補正の様なモノが働かなくなる為だ。



作者「やっとだ」


辛抱「やっとだ」


ドラ娘「辛抱!」


姉さん「それはそうとして、あの子が流石に不憫さね」


水零「そーだそーだーもっとかまえー」


作者「え?」


辛抱「え?」


ドラ娘「辛抱かまえー」


水零「辛抱かまえー」


姉さん「作者は水零の登場に驚いて辛抱は二人の行動に驚いてるようだね。帰って良いかい。」


作者/辛抱「置いてかないで!」


作者「は!?俺は、別に絡まれて無いんじゃ」


辛抱「あ、あいつだ、あいつ(作者)のせいで絡みが無いんだ!文句はあいつに言ってくれ!」


ドラ娘/水零「は!」


作者「は!じゃねーよ!辛抱もサクリファイスエスケープしてんじゃねぇ!」


辛抱「知るか!俺は、生きるんだ!」


作者「良いのか?そんな事をして、俺のやる気ひとつで貴様は」


姉さん「馬鹿な事してんじゃないよ!」


作者「い!」


辛抱「だ!」


ドラ娘「ん!」


水零「う!」


姉さん「このまんまじゃ伸びてばかり…こんな下りばかり…」


作者「姐さんがいなくなるのは困る!次回予告!心機一転シンは自身の状況を顧みて、次に打てる策を考える!」


辛抱「今のままじゃ足りないものだらけだ」


ドラ娘「正さ」


水零「パーティーメンバーだね!」


姉さん「それ以前だろう?まずは自身の事を把握しなきゃだろ。」


作者「真の明日はどうなる!8卵!タイトルの感じも多分変わります!」


辛抱「そうなの?」


作者「そうなの。」


作者「次回もよろしくお願いします。」



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