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2卵.相棒は巨大?チビ?ッ子

 ガサガサと音を残しながら走る、走る


「に、っなぁゃ」

 

 赤い痕跡を残しながら走る、走る


「じゃな、ぁ、んで」


 そして聞こえる声


「寝坊助、いつまで寝てんだよ。」


 後ろの方からガサガサと音が鳴る


「た…すけ、て」


 ドサッ


「は?」


 音の方へ振り返ると、血まみれの何かが倒れてる。


「おい、おいおい、おいおいおい!ふざけてんじゃねえぞ!?こちとら救助資格なんぞ無い一般冒険者だぞ!畜生が!」


そう言いながら、足一つ動かさず周囲を見渡しながら、非常用ポーチから記録用の道具と簡易魔物除けが一緒になった物を起動。さらに、救助要請の発信と、記録機能がある道具を起動した。


「おい!そこの倒れてるやつ!ポーション持ってっか?使えんなら使え。ここに簡易結界貼ってある。効かない様な奴だろうとあんたの様子じゃもう持たねぇ!使え。」


 そう叫ぶとその人型はもぞもぞと動き出した。そして、


「ぼくを、たすけて」


 次の瞬間、そう言いながら、目の前に現れて鎌のような腕をこちらに突き出した。


「ガッ‼」


 こいつ、徘徊系!!しかも、パラサイトタイプ、浅層のダンジョンとはいえ条件(宿主)次第じゃ上層処か中層の雑魚ボス並のがいるってやつか!?にしても、


「助かったぜ相棒ぅ。後姐さん!」


 多分相棒に当たって、ダメージが斬撃系から打撃系になって、「逃げとくんVer突風」に吹き飛ばされたな。姐さんの在庫処分品まとめ買いした買いがあったぜ。にしても、思考加速又は、体感遅延のベーススキル。モノローグが長いキャラの必須技能!ついでに言えば時間系統の適正だが、生かすのがムズイんだよなぁ。実際に現在進行形で突かれてるのに体が遅すぎる「しぃ~!!」


 ガキン‼


 真が突き飛ばされ、感謝している時、状況が分からず、人型は首をかしげていたが、そのすぐ後に周囲を見渡すと真の姿を確認もう一度先程の少し下に突き入れたが、固定していた下の布が切れた為、少し下に下がっていた卵に鎌が直撃二度目の直撃で鎌が折れた。しかし、


「折れた!けど、」


 鎌が簡単?に折れたって事は、引きたくないのは単純なフィジカルじゃ無けりゃ、特殊スキル、魔法か、


「再生型かっ」


 その答えに合わせるかのように、真が距離を取るのに合わせて、自身の折れ飛んだ鎌を拾い上げると折れた部分同士をくっつけて鎌を振るう


「言霊かよ、クソったれ!?」


 とはいえ、鎌を拾ったって事は、恐らくは傷口と切れた先が無けりゃ再生しない、出来ないタイプもしくは、消耗が大きいか、何にしろ、相棒は情報が絞れない上に現状では少しそぐわない精霊や大多数の妖精、後、強い諸々を抜いて魔物とかだと仮定して器用貧乏だとすればホブゴブリン特異種。回復特化型は知らん。又は、頭の良い奴。それと、あぁ、畜生、


「にしても、ってやつだ。おい、寄生されてるやつ!あんたはまだそこに居るのか!?」


その言葉に動きが鈍る


「ぼくを、たすけて」


 しかし、聞こえてくるのは最初に聞いた物の焼き増しだ。

 そして、その声と共に人形が動き出す。


「だから、それだけじゃ、覚悟も決めきれねえんだよ!」


 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 そんな風に悩みながら、後ろにもう一度飛び逃げると、光るものが目についた。


「っ!?こんな時に、」


 このタイミングで泣いてんじゃねぇ!


「って、」


 なお、首が飛びかけてるんですけども!?

 とはいえ、首を守って、パラサイトを治して、生きて帰るとか、無理ゲーが過ぎるんですけども。


 バリッ!

 

 ぺちっ


 現状には不釣り合いな音が響いた。暗転、続いて、


 パキン


 鎌の折れる音が響いた。


「何が起こって?」


「しすい」


 は?おでこの辺りから聞こえた単語に頭が止まる。そいつは五年前に一回言ったきりの相棒の名前だ。


「ひらがな希望。」


 了解しました。じゃない!?もしかして

 そう思いながら顔面に引っ付いてるのを離す。


「お前、『しすい』か!?」


 コクコクと首を振る薄い紫と翠で色づくドラゴン


 「あ、相棒~!会いたかったぞ~。」


1カメ(アップ)

 正面からのアングル。だらしないデレッデレな顔で泣きながら頬擦りする主人公とドラゴンの後ろ姿


2カメ

 後ろからのアングル。主人公の後ろ姿と駆け出す人形


3カメ

 斜め後ろからのアングル。人形を確認したしすいの視線を捉えた瞬間見えなくなった。


 人形が駆け出したその瞬間、しすいが一瞬消えて、巨大なドラゴンの姿が現れた。人形を踏みつぶしながら


「邪魔」


「相棒ぅ、うん?どこいった?しすい~、しすいや~、い?」


 そうして見回して、巨大なドラゴンと目が合い、巨大なドラゴンに囲まれている現状に気が付いた。


「もしかして、しすい?」


 少し不満そうな雰囲気でまたもコクコクと頷いた。


エッグり情報コーナー








2.ドラゴンは、天使や悪魔、鬼や多くの幻獣、神獣と共に上位種に分類されるが、実は、卵から生まれたドラゴンは、これまで確認されていない。


作者「寒い」


辛抱「暖まろう?」


ドラ娘「眠い」


辛抱「こんの寝坊助って、ドラ『娘』!?」


ドラ娘「反応が辛辣。不貞寝する。」


作者「えぇ?気付かなかったの?ブルッ」


辛抱「いや、そんな余裕ないって。上見て上、意外と死闘だよ?三ページ目にしては俺死闘よ?」


作者「いやだなぁ、辛抱、君五年目の、短く見積もっても二年目の人でしょ?引きが悪けりゃこんな事もあるさ」


辛抱「それはそうだけどもっ!」


ドラ娘「眠い、と言ってガバッと抱きかかえる。」


辛抱「むぐ!ふぐ!」


作者「あ~、こりゃ無理だわ。次回、「3卵.最強?無敵?え?しすいの弱体化具合」


作者「次回もよろしくお願いします!!」

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