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10卵.金策の続きと、new先輩の登場?

※主人公の物語の始まりは約五年前。これまでにさんざん主人公ムーヴかましてきたんです。しかも、釣った魚にエサはやらないどころか、食べもせずお帰りって言って、また会えば知り合い位のくせに助けて欲しかったら助けるんです。好悪が非常に分かれますよね?要は、そうゆう事です。察していただけると助かります。


ps今回の後書きはいつもと違う感じ(真達の昔にちょっと触れる)ですご了承下さい。

 馬鹿に引きずられてダンジョンに入るのは仕方が無い。しかしだな。それが原因で説教を受けるのは如何なものか?あの時の俺は、体を高く持ち上げられて、手や足が付いていなかった。当然、壁、床、天井そのいずれもだ。まぁ、確かに捕まるものが何もなかったと言えば噓になる。しかし、その場合は他の冒険者や、その相棒に捕まる事になるわけで、…何が言いたいかというと、


「すいませんでした!!この馬鹿がおしかりを全て受けますので、お許し下さい!!」


「先パイ!?そんなの酷いっすよ!先パイだって「殲滅コ-ス(金策)だー」って、言いながら階層中狩り回ってたじゃないですか。」


「いやいや、それはあのダンジョンの階層変更時しか出れない特性の所為だろ?実際最初は他のダンジョンみたいに入った所から出れないかと出入口探したし、そもそも、あそこから離れる羽目になったのは、お前が俺が周囲を探索している時に、勝手に入った所に在ったデカい石を砕いたせいだろ?あの音で周りの魔物が一斉に寄ってきたんだぞ。下手に逃げて他の人達を巻き込むわけにはいかないし、どさくさ紛れに一体倒して行けそうだった以上、お前を残すとゆう最大のミスをリカバリーするためには吹っ切れて狩りつくすしか無いって。見捨てる気は無かったしな。」


 そう言うと、所々をぶっちぎって、見捨てない所だけを聞いたのか、


「先パーイ!…、でも、俺は、アレ位なら何とかなるっすよ?」


 うーん、、それはそうなんだろうが、


「その保証はないだろ?現にお前は殲滅ではなく、逃げで対応していたからな。出来ない理由が有るなら、それを聞いていない以上その可能性を考慮するのは戻った時点で無しだ。ま、俺が居る場所が分からなくて広範囲に攻撃できなかった。とか言うんなら、どっちにしろ俺の対応で()()正解だろうがな。」


 その答えによく分からないといった顔で首を傾げる様子に見かねたエリスさんが解説する。


「はぁ。あのですね?あなた方の取った行動は一から十まで大体問題ですが、特に問題視されているのは、「許可が無いダンジョンに突入した事」と、「周囲に無用な迷惑を掛けた事」こちらは先程の突入からの魔獣騒動ですね。まあ、実際の戦果を見れば此方の見立てが合っていなかった可能性がありますが、それはあくまでも結果論にすぎません。そして、シンさんが言っていた内容はそこに追加して「他の冒険者達に対する無差別攻撃」です。先程までが協会に対してと、自分達で収められている事から、致命的では無い…あくまでもギリギリですが、致命的では無い失態だとすれば、こちらは一発アウト単体であっても十分に情状酌量の余地が有ろうと基本的にはとても重いペナルティーを背負っていただく行為です。今回のような内容ではそれすらなく最悪は…」


 そこまで言って、そっと首元を抑える。言わんとする所を察した馬鹿は急に顔色を悪くした。


「そ、そんな、いつもは」


 そこなんだよなぁ…。


「あのなぁ?俺は、お前のいつものパーティーじゃねぇの。そいつはわかるな?」


 その言葉に何を当たり前の事を、的な顔をするコイツをぶん殴りたいのは俺だけではない筈


「だからな?お前のいつものパーティーと同じ行動は出来ないの。実績の問題で潜れる階層は浅いし、出来る準備もより簡易的になる。その上、だ。一人しかいない俺では、周辺全てと言えるだけの範囲の人払いや、交渉は出来ない。人数的にも、金銭的にも、名声的にもだ。だから俺の本来のプランは最初のダンジョンの宝箱狙いや、あの階層の殲滅。それで余裕があれば階層主が通常のハードオークか確認して、そうであれば倒し、ボスドロップを狙い、違えば撤退。この予定でも数日回ればン十万位にはなる筈だった。それを、お前に乗せられた結果とはいえ、予定を変更して黒鬼を倒した。しかし、そのドロップ品で必要最低限度の収入を確保出来た可能性が出てきた。オークションである以上イレギュラーは起こりうる。しかし、黒鬼の皮は、相場では、あのサイズなら最低でも二十万は硬いだから、そっちで行こうとしてたんだよ!だいぶ脱線したけどな!それでも間に合う前提で動けたんだ。それをお前が勝手に動いたの。…しかも、お前の立場はポーター。要するに、今回は、このフザケタ探索騒動は唯一の冒険者として動いていた俺に降りかかるって事だ。」


 そこまで言った所で俺は、頭を抱えて座り込む。…この後はどうなるのかは大体想像がつく。この馬鹿の唯一の良い所は義理人情だ。普段はアレだが、肝心な時にはなりふり構わない。だから、俺は、取り敢えずこの馬鹿に()()()()()


「で、どうなるんだ?」


 既にだいぶ顔が青い馬鹿には構わず、エリスさんに聞く。ま、察しは付くけれど


「奉仕活動になります。最悪の場合、…も、あり得る内容です。ギルド長からは「ソレだけ馬鹿が出来るなら良い様に使ってやる。覚悟しておけ!」との事です。」


 でしょうねぇ。「内容は」と、続けようとしたエリスさんに手で待ったをかける。


「内容は行方不明者の探索。出来れば救助込み。急ぎの依頼、いや、奉仕活動だろ?」


 その言葉に驚いて少しばかり目を開くエリスさんだが、隣を見る。勿論()()()()。しっかし、勘違いは困るので先に言っておく


「あ、そいつにはなんにも聞いてないよ。」


「それは、聞くまでも無かった。そうゆう事でしょう?」


「あはははは、(すぅー、)まぁ、仕方ないしね。それに、コイツはそうゆう奴だから信じてやる奴が居ないとね。つっても、もう居るんだろうけど。」


 真っ青な顔で「えっ?えっ?」じゃないだろ?分かってる筈なのに、コイツだけいっつも分かんなかったんだよなぁ。ま、それから、色々と有ったからこいつの「先パイ」なわけだしな。


「そうですか。」


 心配してくれているのは分かる。…相応の呆れと気疲れはミックスされている様だが、


「で、あれば、こちらも紹介を断るのは辞めですね。」


 は?


「ちょ、紹介って、何、俺に依頼やスポンサーなんぞ無いだろ!」


「いいえ」


 うわ、すっごい笑顔!隣の奴がいい加減にプルプル震える何かに成りかけてる。いや、そんな場合じゃない。俺に付く好きものなんてそう居ない。って事は、


「あ、俺奉仕活動(仕事)の用意しないと!」


 そう言って、逃げようとしたが、


「そうですわね?では、お店に向かいましょう?」


 柔らかな動作と言葉からは想像も出来ない強力で腕を組まないで頂きたい。


「さ、三千世界(さんぜんせかい)先輩?あの、汚れるから腕を話して頂けませんか?」


「あら?うふふふ」


 ()()()()()()じゃない!あ、あかんて。


「あはは…」


 取り敢えず笑ってみる丸悪手だろうなぁ丸


「笑える冗談。ですわ?そうでしょう?シン」「はい!」は、思考より先に返答が!


 冗談の所で一回切ったよ!物凄い顔で言い切った。ヤバイって!


「では、このままで構わない。そうゆう事でしょう?それとも、もっときっちりと捕まえて差し上げた方が…」


 あ、アウト―!アウト―!その紙は駄目だって!それ以前にあんたはそうじゃなかっただろ!こう、押しは強かったけども!「恩人には。」っていっつも言ってたじゃん!?


「あら?あぁ…。こういったアプローチは初めてでしたものね?()()()()()そうでしょう。」


 そこで、一息ついて、腕も放して正面から見る。


「私()、貴方の事を愛していますの。」


 は?


「あら?「も」の部分は聞かなくてもよろしくて?」


「え?澪さんの事じゃ?」


 素直にそう答えると、らしくも無く頭を抱える三千世界先輩。いつもはやっても頬に手を当ててあらあら言う位なんだけども。


「貴方?これまでのご自分の行動をもう少し振り返って…、その程度でどうにかならないからこの様な状況にまで拗れるのよね?そうですね。貴方を好ましい以上の評価をしている方はそれなりに居ますわ。スライムさんも、それに…、私も含めてそれなりに。当然心が離れていった方も居ますけど、その方々にとっても恩人である事は変わりませんわ。」


 また、話を切られたが、処理しきれんのだが!相棒も何か今しっちゃかめっちゃかな何かを送ってきてるし!


「貴方が誰も受け入れられないのは傍から見て分かりましたから、貴方の内側に入るのではなく、外側から支えようとしたのですが…、意外な邪魔が入りまして。」


 そう言って、エリスさんを見る三千世界先輩


「いや、違って、あの、それは、俺がそうゆうのを一切断って欲しいって、」


「それでも、冒険者の方にはメリットとデメリットを説明するべきです。少なくとも、貴方の様な何方にもスポンサードを受けていない方ならば一応の説明程度であっても、です。これは、必要なお節介なのですから。ギルド、組合として、組合員の事を考えるのなら、その装備の充実は生存の確率を上げる事に繋がりますわ。それは、私共の様な大手であれば、なおの事。で、あるのならば、本当に断るのかどうなのかは一度以上は本人に確認しておくべきですわ。それとも、このお節介はおかしな事でしょうか?」


 そうやって正面から俺を見る三千世界先輩の事を俺は、見続ける事が出来ずに眼を逸らして絞り出す。


「そ、そう、だとしても、俺は、断っていたと…」


「それは、やらなくても構わない理由にはなりまわ。だって、それは、で、あったかもしれない。に過ぎませんもの。私の今のお説教と一緒。利己的な解釈を含めて考えた自分勝手なお節介。だから、これからはもう少し周囲を見て下さいね?貴方の為を思っていた方々が「貴方の為に」動き始めています。その中には貴方の事をよく理解して物事を伝えてきます。貴方が聞かざるを得ない様に。理解を口にせざるを得ない様に。それだけではなく、」


 後輩をゴミを見るかのように見る。三千世界先輩。正直に言って驚き通しだ。しかし、その目はすぐに終わり、いや、変わった。何と言うか、とても悲しそうだ。


「貴方を利用しようと近づく者も増えるでしょう。彼や、昔の私のように。」


「それは違う!」


 助けてほしい!そう思うのはおかしくない!間違ってはいない!間違っている筈が無い!だって、そうゆうモノだろう?助けるモノだ!人ってゆうのは。


「いいえ。違いません。願いに優劣は無く、等しく願いなのでしょう?貴方の事を知っている人ならばきっと私の意見の方に賛同して下さいますわ。ですから、私は勝手に貴方を助けます。これまでそれが出来なかった分もずっと。」


 三千世界先輩。綺麗な黒目が底なしの穴みたいに深く感じるんですが?ちょっと止まりません?その願いが通じたのかどうかは定かでは無いが、ようやっと「私ったらはしたない。」って戻ってくれました。って言うか、要は、これ、悪役買って出て説教してくれたって事か?最初っからだいぶ飛ばしてたけども。


「分かりましたって、先輩。にしても、申し訳ないです。わざわざ説教の為に演技までして貰って、」


 そう言うと、先輩がまた、雰囲気が変わった。


「それ以上は言わないで下さい。どう受け取られたかはよく分かりましたから。ですから、これだけはお伝えしておきます。」


 そこで切ってもう一度向き合って、あ、あの先輩はもう記憶の中の先輩だったんだって分かった気がする。そう言えばいっつも先輩は三千世界先輩じゃなくて、俺が付けたあだ名のみちよ先輩で呼んで欲しいって言ってたけど今回は無かったもんな。


「私が語った言葉に噓は在りませんわ。ええ、例え他の何が噓であっても、貴方に語った()()()語り()()()()事は在っても、故の誤解は在っても。噓は在りません。」


 そんな宣言に驚きすぎて意識飛んで現実逃避している間に店に居ました。


 誰でもいいのでちょっといいですか?あのですね?俺の周りの女性陣パワフル過ぎませんか?


 あ、相棒。ちょっとハグしていい?OK?助かる。あ、卵のまんまで良いよ。卵ハグで、卵ヒーリング!…何やってんだろ、おれ

エッグり情報コーナー(ジャック!!)



―.主人公は、学園生活のころから何度も人助けをしている。


真達の学園生活二年目


ペラり。飛行機の中で一人の人物が報告書をめくっている。その対象の人物は、否、人物達はクラウス、澪、亜音叉及び真の四人だ。最初の探索でクラウス、澪、真の三人と亜音叉はダンジョンの悪意と呼ばれるランダム転移の罠に掛かってしまったのだが、その先に居たブロークンオリハルコンゴーレムを相手に、クラウスのグリフォンや、澪のスライム、亜音叉の経験を生かして戦い、勝ち生き残り、帰ってきたのだ。その証拠は、一抱えでは済まない程の大きなオリハルコンのゴーレムコアと、三人のレベルアップだ。しかし、その話にはおかしなところがあった。それは、劣等生どころか、一般人と言うべき者。真という卵のままの存在を抱えただけの男がいたからこそ勝てたと三人は言うのだという。去年の中ごろに起こったその出来事は、詳細は報告書として記録はされている。しかし、それは、二部存在する。一部は当たり前ではない出来事を記した奇跡的な三人の魔物の討伐記録。真の物だ。しかし、もう一部は、三人の連名で書かれた四人の討伐記録。しかして、世に出たのは一人だけの視点で書かれたものだ。なぜなら、真の活躍が記された物などまともな者なら一笑に付す代物でしかないのだ。その為、内々に存在を確認されている連盟版と、外部に報告するために採用された真の物がある。その報告書が報告者の名前から「真版」と呼ばれているのは事情を聴いたものからは納得の苦笑いが出る。・・・、そして、そんな報告書を書いた人物である真とゆう人物とは実は、未だにお目に掛かれていない。これまで用事で半ば留学の様に海外に飛んでいたためだ。しかし、この度用事も終り学園に帰る事となった。正直、生徒会の副会長という役柄からすると駄目なのではないか?と、考えたが、この先数年は学内外の力関係のバランサーとしての役割がものを言う人事になりそうだと生徒会長が嘆きながら勧誘(という名の通達)をしてきたのが懐かしい。我が事ながら、あの生徒会の中で最も常識人の彼女が生徒会長なのは我々にとっての幸運だが・・・、いや、余計な考えは止めよう。それに、余計な期待もやはり辞めよう。今回の空振りした用事。『私達一家に掛けられた呪いの解除方法又は、その手掛かりを探す』結局は巡り合えなかったそれを奇跡を起こした見ず知らずの彼に頼るのは・・・

「お嬢様。そろそろお時間です。」

「分かりましたわ」

にしても、この内心と外面で口調が変わるのはどうにかならないモノか?


その後、三千世界光華は真後輩と出会い、なんやかんやで命懸けで救われてお礼として受け取らせたものは真後輩の現在も使用している鑑定のモノクルと永久半額券(現在も未使用)のみで、あーだこーだしてるうちにこんな事に・・・信じられるか?こんなのがごろごろしてんだぜ?理由としては、世界的な試みとしての冒険者学園。それを早々に完成、運営する為の苦肉の策としてこの世界の財団、財閥、国エトセトラの助けを求める代わりにそこから人を受け入れて一定の権限を与える。卒業後も便宜を図る(実際、三千世界先輩は学園の装備関係の一部に自由に口出し出来ていて、真のついでに装備の水準が上がっていた。)等の確約。優秀な冒険者の斡旋(真は卵の件で漏れた。)その他があり、しかし、世界がこんな時にこんな事に出資するの何て訳アリが多いわけで・・・。家族救われて、自分も救われて、他の皆も救って、ズタボロみたいになって、でも、確定的に自分たちより弱い。正直、「怖い」「気持悪い」みたいに思う人の方が多いかもしれないけれど、嫌悪感の深さは、反転すれば好感の在り様を示すわけでして。「やっぱり、怖い」や、「命の恩人ではあるし」、な人の様に好感を抱く人、それが振り切った人も居る。三千世界先輩は振り返った人の中でも良識派です。



気が向いたら誤字脱字や、ヒロイン(正妻)予想のコメント等お気軽に頂けると幸いです。

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