?卵-少しいい感じになったあたりの話
ダンジョンの現れた世界
現れてから数年。ステータスや、レベル、スキルや魔法が唐突にもたらされ、それによる混乱は、割と早々に下火になった。ダンジョンのモンスターの脅威が原因だ。
各国の首都に現れたダンジョンの入り口が集まった建物。通称「バベルゲート」又は「バベル」の内側には日夜門が増え、その先にはダンジョンがあり、その入り口にあるゲージが真っ赤に染まった門は、「バベルゲート」から消え、近くの地上に現れ赤くなった門がモンスターを放つ通称「赤門」となり、その脅威を示したためであった。
その脅威を退ける為に、世界中の国は、ダンジョンの攻略を強いられることとなった。
主人公は、その世界で、初めて作られた魔物を討ち、ダンジョンを攻略する、探索するサブカルから名付けられた「冒険者」を育成する「冒険者学園」(正式名称)の二期生として世に出たのである。
そして、
前略
「だぁ~!きょうもつかれたー。」
カウンターの端で何かを抱えジョッキをあおりながら大声を上げる少年。普通に迷惑である。
「おい、シン坊!うちは道具屋だ!酒屋みたいにすんじゃないよ!アホくさい。大体そのジョッキはどっから出したんだい!?」
すると、その様子にカウンターの奥から注意と苦言、疑問が飛んでくる。
「良いじゃないっすか姐さん!今日はお祝いナンスよ!今日はお祝いっス!なんといっても、マジックアイテムゲットしたス!何とこのジョッキ、水以外の水物を入れたら何回飲んでも補充されるんですよ…、十日間だけ。」
その情報に対して姐さんと言われた店員は素直に驚きを示す。
「凄いじゃないか!でも、良いのかい使っちまって?高く売れるだろう?」
その質問に少年は頭をかきながら答える。
「いや、コレ拾った奴が所有者登録されるタイプらしくて、しかも、単一のバッドステータス付与効果しかない水物限定なんですよ…。しかも、使用者の無効化できるやつのみ」
「それは…、何とも言えないモノだねぇ?せめて、複数の効果があっても良いか、バフも出来るか、使用者にも効くなら罠なり、バフなり、耐性上げなりに使えたろうに、それじゃあいまいちだね。デバフポーションは仕様的に水替わりには出来ないしね。あぁ、だからそいつなのかい?」
そう言いながら、姐さんと呼ばれた店員は少年の小芝居を呆れたように見下げる。
すると少年は居場所が悪い様に背筋をブルりと振るわせて「い、いやぁ~」なぞと言いながら、ジョッキを置き、佇まいを直す。
「ま、まあ、そう言う事ですけども、仕方ないじゃないですか僕の持ってる耐性が酩酊無効(弱)なんですから。」
そう言いながら、誤魔化そうとするが
「シン坊、あんたねぇ?だからって酔っぱらった振りはいらんだろう?こっちはこっちで外聞ってもんがあるんだよ?確かに使えんことが無い成果は喜ばしい事だし、祝杯を上げるッてぇのは憧れるのも分かるよ?けど、慶事ッてぇのは、だからこそ勝手気ままにハメ外すんじゃなく、キチンと終わってからも良かったって言えるようにするもんだろ?違うかい?」
そう言われ、少年は頭を下げて「すいません。」と小さくなる
「はぁ~。反省すりゃ構わんさ。次にいかせりゃなおの事、あんただってようやっと前に進めてるんだ少しくらいは分かってやるさ。って事で、店閉めるから家に来な!祝ってやるし、その子には少しだけど本物出してやるよ。」
そう言うと、少年が小脇に抱えていたものが少し震え、そこから何かが覗く。
「お前、現金だな~?声かけても、呼んでもそうそう顔出さんのにな。」
そう言いながら、少年はジョッキを近づけながら声をかける。
「ほれ、耐性が無いならこいつでも酔えるだろ?」
すると、また卵が閉じる…、固まってはいない為単に拒絶の意を示しているだけの様だが、
「ちょっぷ」と言いながら姐さんが軽く少年の頭の上に手をのせる。
「あんたねぇ?学習しないの?そうゆう所がいけないって言ってんのよ?それに、さんざん試したのにその子が本物しか飲まないって嘆いていたのはシン坊でしょ?ホレ、さっさと出てきな。店じまいだよ!
」
少年は「悪かったな、相棒?機嫌治してくれよ?な?な?」等と言っていたが、ホレ、からの下りで、邪魔になっていたのに気が付き
「あ、はい。姐さんありがとうございます。それじゃあ先行ってます。」
そう言いながら、荷物をまとめて、その後もう一度礼をして、店から出て行った。
「はぁ、シン坊はうまく回るなり、その逆なりはいい感じなのに、な~んでそれなりは分かりやすく駄目なのかね?」
そう言って独り言ちりながら店じまいを始めた。
その後の事は一旦置いて置いて、こんな感じに調子に乗っちゃう少年が相棒と仲間と成り上がる話である。
エッグり情報コーナー
0.ここは、作者の気分で更新される情報公開の場でもある。…、後ふざける所+α。
作者「眠い」
辛抱「いや、寝ろよ。じゃないっ!なんだよ「辛抱」って!?」
作者「いや、アレだよ、アレだ。「こいつはいくら似てても別の存在です作中のキャラその者じゃないです」ってやつ?」
辛抱「にしても、もっと良いのがあったんでは!?」
作者「眠い」
辛抱「そこに繋げちゃった!?再考しようぜっ!なっ!?」
作者「そんな事より「そんな事!?」次回、「1卵初めての相棒?相卵?」よろしくお願いします。」
辛抱「よろしくお願いします!って、作者、名前!!」
作者「σ(゜∀゜ )オレ、自慢ジャナイケド、ネーミングセンス無イヨ?」
辛抱「発音ンッ!!って、それ致命的じゃぁ…。」
作者「エッグシュートッ!!」
辛抱「先出し⁉」ゴフッ!
作者「( ´Д`)=3 フゥ、悪?は倒れた。それでは改めて」
作者/?「次回もよろしくお願いします!!」