叫
届け、この想い。
キスしてはぐらかす君はいつも私の目を見ようとしない。
静かなため息。
妖しく光る唇。
どうして私は君を好きなんだろうか。
こんな自問自答を100回している馬鹿な自分。
君のためなら死ねるのに。
むしろその手で私を殺して欲しい。
それが本望なのだから。
セックスの後の冷たさに自分を抱きしめる。
身体が彼を欲しがる。
心が彼を欲しがる。
なんでなの?
こんな自問自答を何回も繰り返す愚かな自分。
友達は愛想をつかす。
しょうがないよ、彼しか見えない。
好きすぎるの。
好きすぎて涙が出る。
ひんやりと部屋を閉ざす午後。
私は馬鹿みたいに泣いて彼を欲している。
外は太陽がキラキラと葉の間から私を攻撃する。
あなたの一部になりたい。
そしたら私は幸せなの。
あなたを感じたい。
膝を抱えてあのドアが開くのを待っている愚かな自分。
好き。
一生言い続けても私の想いは伝わらないだろう。
私が生きている限り続くこの痛み。
嗚呼なんて苦しいんだろう。
近くにいるのにこんなに遠く感じるなんて。
子供みたいに泣きじゃくる。
舌を出して私を吸って。
私をあなたの一部にして。
キスをして。
舌を絡めて。
私を吸い尽くして。
そしたら私は自由になれる気がする。
さあ、私の首にあなたの指を這わせて力を入れて。
私はイける。
まさに天国。
未来を語る若者が私に唾を吐く。
私は、いない。
私は…