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自称最強の双子が異世界を支配します  作者: 機巧アカツキ
第1章『支配する世界』
1/43

召喚されました/早速、戦争ですか?/世界は救いません

初めて書きます!

よろしければ、感想ください!


※多少の訂正を行いました(11/15)

 


 ____________突然、異世界に召喚されました。



  さて、貴方ならどうしますか?



「ひとーつ、この世界をまもーる」

兄様あにさま、兄様、いくら争いが起きていても、何の前触れもなく召喚されました双子には関係ないと思います」

「イエス、マイシスター。その通り! 召喚されたからといって、助けてやる義理なんてないし、1ミリもわかないねぇ? ねぇ?」



 アンサー1【まず世界は救わない】



「ふたーつ、ヒロインに一目惚れして世界をまもーる」

「兄様、兄様、ヒロインに一目惚れしたからって、世界を守る必要性は皆無かと。NTRってヤれば万事オーケーです。そもそも兄様には、妹というヒロインが……」



 アンサー2【我がヒロインは妹である(by妹)。故にやはり世界は救わない】



「みーつ、滅びそうだから召喚してくれた張本人を」

「兄様、兄様、予想ですが、アンサー1と被りませんか?」

「……ナイフフォローだぜ、マイシスター____________みーつ、現実世界に帰れないから異世界を攻略する」

「兄様、兄様、そもそも現実に帰りたくない双子なのです。その可能性はゼロという数値も無いかと、真っ白かと」



 アンサー3【戻りたくないので関係ない】




「つまーり、せっかく召喚して貰ったのだが悪い!俺ら、自称最強の双子は自由奔放かつ、自己中心的に異世界ライフを満喫すると決めた…ってことで、今から俺、自称最強の双子の兄『アヤト』と「自称最強の双子の妹『ミコト』は____________________________________「「世界を支配する」」












 ***











「ということだ、国の所有権くーださい」

「…………あ、あ、阿呆ナノデスカァァァアアアッ!?!?!?!?!」



 異世界に召喚されてから3日目の朝。

 先程、国民大観衆の目の前で『世界を支配する』と単価切り、ドヤ顔で自称最強の双子は眠そうに説教を聴いていた。


 説教を語るのは、ロングの桃色髪を靡かせるメイド美女。

 王なのにメイド服という違和感はあるが、この世界ではそれほど格差のある服ではないのだろう。そんな桃色髪の美女『フィーネ』は、この国の王をとして国を守っているらしい。



「わかりましたか?! せっかく馬鹿デカイ魔力の量を使って呼び出したのに、いきなり《世界を支配する》なんて、阿呆にも程があるのですよ?! そもそも自由奔放にかつ、自己中心的に満喫とか言いながら支配するって矛盾してませんか?!」

「戦争頻繁世界でのうのうと満喫してたら死ぬだろ? 馬鹿なの? 死ぬの? 落としてやろうかメイド女王め」



 デカイ魔力の量を使って呼び出した。


 そう……俺と妹は、この国【フィナーレ】の王、フィーネによって召喚された異世界からの使者として扱われている。勿論、無駄に可愛いだけのこいつに従うつもりもなく、現在戦争中のこの国を救うつもりもない。というか、戦争ってのが真面目にドンパチやりあうのなら尚更行くつもりはない。


命は大事しようぜ、なぁ。



「今すぐに撤退でもさせて諦めるってのは、どうだ?」

「兄様、兄様、ミコトが調べたデータによると、ここ【フィナーレ】が落ちれば、奴隷…という分類にランクダウンする可能性があります」

「おいおい、マイシスター。それはマジか?」

「マジです。そして兵力も50%を切りました」



 うわぁ、マジでドンパチやってんのかよ。

 いや、真面目に世界を支配しようかと思ってるよ。召喚されて即効ゲームオーバー展開はアルアルなんだが……まさかリアル戦争やってるとは予想外だわ。ほら、こーゆう展開は《ゲームで勝敗を決めよう》とか《隠された魔法兵器とかで逆転____________



「ないです」

「我が心が読めるのか? マイシスター」

「兄様、どうしますか? 世界は救わない兄様。ヒロインに一目惚れしたからって、世界は救わない兄様」

「案外楽しんでるなぁ、マイシスター。それにヒロインは妹とか言ってたの誰だっけか? んー……世界は救わないけど、俺の国を滅ぼされるのはなぁ?なぁ?」



 クックックッ…と、わかりやすい挑発を始めてみるアヤト。既に目付きは悪魔のよう、その微笑みは誰が見てもアウトなやつだ。


 確かに世界は救わないが、異世界召喚されてから即効奴隷ってのも、最早ゲームオーバーじゃね? って感じがするし、別に俺の国なら守るの当たり前じゃね?って感じもする。あ、これ同意見だわ。



「さぁて? どうするよ、女王様」

「……うぅ……わ、わかりました、国の所有権は貴殿方に譲ります! その、じっとしていてくださいよ……!」



 考え、考え、考え抜いて決断を下したように歯を食い縛りながら、王の所有権を譲るフィーネ…………フィーネさん? なんで、赤面しながら此方むいてんの? え、なんで決死の覚悟のような表情で歩いてきてんの? 王の所有権って、ほら、チケットみたいな、ほら、クラウンみたいな。そんなんじゃ、









 既に何秒経っただろう。

 甘い香りが漂い、生暖かく柔らかい感覚に身を包まれた天にも昇る気持ちになる……のかなぁ?


 

「……ぷはっ…」

「ふ、ふぇ? あ、あにぃしゃま?」



 接吻したのは、フィーネとアヤト…………ではなく。

 フィーネとミコトだった。


 ダァラッシャァアッ!? オイコラ異世界! というかこのクソメイドゴラァッ! 目の前でレズ展開見せつけるか?! 普通?!

 ミコトなんて、にいさまがあにぃしゃまになってんじゃねぇかっ! 言っとくけど俺にレズ展開を好む性癖はないよ? うん、絶対ない。



「所有権契約の移し代え…です。王になるのは女性のみ……そして今のは『略奪の儀式』です」



 へ?この世界で王になるのは女性のみなの?

 てことは、俺はなれない? そんな馬鹿な! 女性が強い時代はもう……あ、まだ続いてたわ。 ん? と言うことは、他の9つの国を納めている奴等は全員女性? しかも、フィーネがこれほど美女ときた! あ、いける! 支配だね、獣耳っ子とか、天使とか、マーメイドとか! あわよくばサキュバス的なのにも会いたい。



 それにメイド! メイド奴隷とか! あ、もういたわ。



「マイシスター! 今のはノーカンだ、ノーカウントだ! 妹が知らない美女メイドにキスされたからって全然気にしてない! ノープログレム!」

「あにしゃま、んくっ______兄様、兄様、怒りが拳に出ています」

「即刻支配やんよ、こんなハーレムワールドォオオオオ」



この日、女王になった妹とフィナーレ内に叫びを轟かせたその兄____________自称最強の双子が召喚されたのであった。

1話目御観覧ありがとうございました!

基本的に3時の投稿でいきます(6/21 改変)

気に入って頂ければブクマを。感想待ってます!

スローペースですが、これからもよろしくお願いします!



※更新情報はTwitterにて

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