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【祝合計PV3万突破!】推しの乙女ゲームの悪役令嬢に転生するも攻略キャラが全員ヒロインなのが間違っている!?  作者: 二代目菊池寛
2章。悪役令嬢、冒険期編。

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悪役令嬢、騎士隊長相手に決闘で全力を出し尽くす。{後編}

一体どうやってこの現状を耐え抜いたのか、審判役のカレンを始め、観戦していたコンロッド、レイムら騎士団員達、そして騎士隊長であるバークマンさえも、自身の一撃の斬撃を目前に立つ令嬢相手に『剛重破斬』を耐え抜く体力と防御力がある筈が無いと、驚きを隠せないバークマンはセリスティアに問い出した。


バークマン「馬鹿な、俺の『剛重破斬』は一撃必殺の剣術、団長と副団長を除く熟練の騎士さえもこの一撃を耐え抜ける防御力がある筈が、なのに貴様は無傷だと、有り得ん、どうやって俺の斬撃を耐え抜いた!?」


セリスティア「……確かに、バークマン様の言う通り、あれは流石に絶対絶命でした。けど、()()を見つければどうって事は無いですよ。」


そう、私はあの時、地面に落下する瞬間にバークマン様の『剛重破斬』の威力と衝撃を利用しようと増加システムで5倍強化した『爆炎ブラスト・ファイア』と『魔法剣』を重ねて発動して相殺させ、威力を打ち消したのだ。


だけど、受け耐えたとは言え。バークマン様の『重撃』の技術の影響を食らってしまい、現在、私の防御力は半分に減少して身体が重い、でも、どうってことは無い!


コンロッド「な、なあ、レイム、こんな事ってあるのか?俺は夢でも見てるのか?セリスティアがバークマン隊長の『剛重破斬』を受け耐えられる何て!?」


レイム「まさか、あの少女は本当に『聖女』なのか?カレン…。」


カレン「……事実です、レイム殿、2年前の大型魔獣との交戦中、セリスティアは私の目の前で光属性に覚醒し、召喚した聖剣で魔獣を断ち切り、昇華させました。」


カレンの会話が自然と耳に聴こえたのか、ざわめつく騎士団員達。この会話を耳にしたバークマンは目の前のセリスティアの今まで戦い振りを思い出し、理解した。


バークマン「…なる程、あんな変幻自在な動きから繰り出す攻撃は、並の剣士は疎か、貴族令嬢の物真似剣術でも出来やしねぇ。だが__」


セリスティア「っ……。」


セリスティアは片膝だけ地面に付かせ、体勢を崩してしまう、これは『重撃』の技術効果で防御力が半減したと同時に、セリスティアの身体に重みが倍になる感覚だ。


バークマン「俺の『剛重破斬』を耐え抜いた事は褒めてやる、しかし、重みの影響は避けられなかったが、念の為だ。」


言い終えると、バークマンは大剣を両手持ちにし、斬撃の体勢のまま『重撃』状態で動き辛くなっているセリスティアに向かって。『突撃』の技術を使用する。


けどね、身体が重くなって戦いが有利になったと思ったら大間違いよ!!


バークマン「『突撃』&『大剣術・振斬り』!!」


突撃状態のバークマン様の大振りでの横一閃を食らう私、けど、私は食らう寸前に剣で受け防ぐも一気に吹っ飛ばされるも。『受け身』の技術を使って、衝撃に対するダメージを減らす、助かった。ダメージは2割程度だけど、もし防御が間に合わなかったら一撃でノックアウトされてたかもね。


バークマン「『大剣術・剛重破斬』!!」


バークマン様は遠距離での『剛重破斬』を繰り出し放ち、持ち堪えたばかりの離れてる私目掛けて放たれる。


セリスティア「『爆炎』!!」


しかし私は3発の『爆炎』を放って相殺させると共に大きな爆煙が生み出される。


バークマン「舐めるなぁぁぁ!!」


爆煙の中から大剣を振り下ろすバークマン様が飛び出し現れる、恐らく相殺と同時に強引に突破したのだろう、斬撃が振り下ろされると私は『剣術・受け流し』の技術でバークマン様の斬撃を流してから、反撃の一閃をバークマン様の鎧の胸元を斬りつける。


セリスティア「もう一閃!!」


バークマン「そう同じ手が通じるか!!」


両手持ちから右手持ちへと切り替えたバークマン様は『先読み』で私の追撃を読んだのか、直ぐ様に『炎盾』と『超防御』を重ねて発動する。


バークマン{盾に触れた瞬間にこのまま『シールドバッシュ』と『剛重破斬』のカウンターで決めさせて__}


その時、バークマンの視界から、攻撃を決めて来るセリスティアの姿が消えた。


バークマン「消えた!?」


セリスティア「『剣術・二段斬り』!!」


一閃がバークマン様の鎧の左側を斬り込みながら背後に周り込んだ私は『居合斬り』の体勢に入る。


バークマン「また背後に!?やらせるか!!」


追撃はさせないと、バークマン様は身を回転しながら、片手での横一閃を『居合斬り』を繰り出す私に向けて放たれる。


コンロッド「やべぇぞ!あの一太刀を決められたら流石のセリスティアも!避けろぉ!!」


カレン「いや、良く見て下さい!」


私は『居合斬り』の体勢のまま、真正面から突っ込むと共に身を限界まで低くさせ、バークマン様の片手横一閃を避ける。


コンロッド「嘘だろ!後退しないでそのまま突っ込んだ!?」


レイム「しかも限界まで身を低くしゃがみ込んで、」


カレン「それが、セリスティアです、彼女は昔からそうでした。2年前のディオスの森での大型魔獣の襲来の件で、どんなに傷だらけでもセリスは逃げずに最後まで戦い、そして倒して、生き延びた。」


低身状態からの『上段居合斬り』からなる縦一文字斬りをバークマン様の鎧の胸元の中央部に斬り込むと同時に、バークマン様は斬撃を受けた衝撃で少しながら押し出される。


1歩、2歩と、それだけ押せば十分!!


セリスティア「これでぇぇぇ!!」


追撃の一刺しをバークマン様の鎧の胸元中央部に突き刺す。


バークマン「…そんな攻撃で俺にダメージを受けると思ったのか?」


セリスティア「いいえ、これで良い、これで良いのよ!!」


増加ブーストシステム・ON。MP消費10倍の『爆炎』を零距離で撃ち込む!!


セリスティア「『地爆炎砲(ガイア・ブラスト)』ォォ!!」


零距離から放たれる超強力な爆炎が私の剣の剣先から放たれ、バークマン様を焼き尽くすかの様に爆炎に飲み込まれる。


バークマン「ぐっ!?があああああっ!!

!」


予想外の零距離からなる攻撃魔法、しかも高火力の魔力の炎を全身に食らうと共に押し出されて行く。


バークマン{こ、この火力、不味い!流石の俺でも冗談抜きで耐えられん!!ならば!!}


バークマン「があああああああ!!!」


この状態ながらもバークマン様は大剣での防御体勢を取りながら。『超防御』更に『硬化』の進化技術である『鉄壁』の技術で防御力を上昇させて爆炎のダメージを減少させようと受け防ぎながら、この状況を耐え抜こうとするも。


この光景を騎士団員達は一斉に驚愕した。


爆炎が収まった瞬間、辺りは焼け焦げた土と熱気の残り香に包まれていた。


バークマン・H・レッドホットの純銀の鎧は、ところどころ黒く変色し、胸部中央に深い亀裂が走っている。『鉄壁』と『超防御』を重ねても、零距離からの『地爆炎砲』は流石に無傷では済まなかったらしい。


それでも、バークマンは倒れていない。

大剣を地面に突き刺して威力を吸収し、体を支え、肩で大きく息をしながら、ゆっくりと顔を上げる。瞳には驚愕と――そして、僅かだが確かな興奮が宿っていた。


バークマン「……ははっ。お前は……本当にただの令嬢か?」


セリスティア「ただの、令嬢か、まあ、貴方様からしたら、ただの令嬢かもしれませんわね。」


私は剣を構え直し、息を整える。

『重撃』のデバフはまだ残っている。体が鉛のように重い。でも、MPはまだ十分。

『増加システム』のおかげで、火力だけならバークマン様に引けを取らない――いや、超えられるかもしれない。


周囲の騎士団員たちは完全に言葉を失っていた。


コンロッド「…おい、レイム。あれ、夢じゃねぇよな?」


レイム「もしも夢なら、私はもう一生醒めたくない気分だ……。」


カレンはただ、静かに拳を握りしめている。彼女の目には、誇らしさと――少しの不安が混じっていた。


バークマンはゆっくり立ち上がり、大剣を両手で握り直す。鎧の傷が目立つが、動きに淀みはない。むしろ、今までより鋭い。


バークマン「認めてやる。お前は強い。貴族の箱入り娘どころか、俺の部下の半分以上より戦い慣れている。……だがな。」


彼の全身から、再び炎の魔力が噴き出す。今度はさっきより濃く、熱く、圧倒的だ。


バークマン「俺はまだ。本気を出していない。」


セリスティア「ふふっ。やっとその台詞が出たわね。待ってたのよ、バークマン・H・レッドホット騎士隊長様。」


私も負けじと、魔力の炎を全身に纏わせると共に『魔法剣』の準備に入る。


セリスティア「バークマン様、次の一撃で決めませんか?」


バークマン「上等だ、小娘。俺も……この決闘、楽しませてもらったぞ。」


彼が大剣を大きく振りかぶる。

『剛重破斬』の構え――だが、今度は違う。

剣先に炎が集中し、空間そのものが歪むほどの熱量。

これは……『大剣術・剛重破斬』に『爆炎』と『属性付与』を重ねた、完全なる必殺の一撃。


バークマン「行くぞ……。『奥義・剛炎重破斬ごうえんじゅうはざん』!!」


地面が割れ、炎の奔流が巨大な斬撃となって私を飲み込もうとする。

観衆が息を呑む。カレンさえも、思わず一歩踏み出しかけた。


でも――私は動かない。


セリスティア「来なさい……全部、受け止めてあげるわ!」


瞬間、私の剣が真っ赤に輝き、炎が螺旋を描いて爆発的に膨張する。


『増加システム』フル稼働。MP消費はありったけに、代償?そんなの関係無い!魔力酸欠間近ギリギリまで消費させる!!


カレン「あの構えは、まさか!!」


セリスティア「『魔法剣・剛破爆炎斬ごうはばくえんざん』!!」


私の剣から放たれたのは、もはや斬撃ではなく、私のありったけの魔力を使って生み出した爆炎の奔流を模した剛の破壊の斬撃、そして、バークマン様の『剛炎重破斬』と正面から激突し――


ゴオオオオオオオオォォォォン!!!


衝撃波が周囲を吹き飛ばし、土煙と炎の渦が視界を覆う。騎士団員達は悲鳴を上げて後退し、カレンは剣を握りしめて叫んだ。


カレン「セリス!!」


土煙が晴れた瞬間。

そこに立っていたのは――傷だらけの鎧を纏ったまま、片膝をついたバークマンだった。

大剣は地面に突き刺さり、柄を握る手が震えている。


そして、私の方は……剣を地面に突き立てて、なんとか立っていた。ドレスはボロボロ、髪は乱れ、息は荒いけれど――立っている。


セリスティア「はぁ……はぁ……。」


それにしても、あんな一撃を受けたのに、まだ立てる何て。どれだけ頑丈なのよ本当に。


バークマン「………。」


セリスティア「………。」


すると、バークマン様は突然を後ろを向いた。これは敵に背中を見せると言う騎士道に反する行為、けど、これはこの決闘の敗北を意味する。


バークマン様は自ら握り持った大剣を片手で持ちながら地面に向けて、軽く叩くと、刃に亀裂が走り、大剣が粉々に砕け散る、その音が、訓練場の空気に響き渡った瞬間、周囲は一瞬にして静まり返った。炎の騎士団の面々は目を丸くし、カレンは息を呑み、コンロッドとレイムに至っては口をぽかんと開けたまま固まっている。


コンロッド「ば、バークマン隊長の大剣が粉々に!?何がどうなって…。」


レイム「恐らく、セリスティアの炎魔法による斬撃とあの爆炎魔法で、隊長の大剣の耐久性が限界を達したのだろう。そもそもバークマン隊長の大剣は鋼鉄製、炎を長く耐え抜く事は出来ないからだ。」


この決闘の結末は、まさに劇的だった。


バークマン・H・レッドホット――炎の騎士団三番隊隊長は、粉々に砕けた大剣の破片を眺めながら、ゆっくりと立ち上がった。鎧は無数の斬痕と焦げ跡で覆われ、かつての輝きは失われていたが、その瞳にはまだ炎のような闘志が宿っている。


バークマン「……負けだな、小娘。」


彼は片膝をつき、地面に突き刺さった大剣の柄に手を置いたまま、静かに頭を下げた。騎士として、敗北を認める儀礼的な仕草だ。


周囲の炎の騎士団員たちは、呆然とその光景を見つめていた。誰もが信じられない様子で、口を開けたまま固まっている。カレンでさえ、拳を握りしめながら涙を浮かべていた。


セリスティア「はぁ……はぁ……勝った、の……?」


バークマン「そうだ。貴様の剣と炎……俺の『剛炎重破斬』を正面から受け止めて、なおかつ俺の剣を砕くほどの威力だった。……完全に、俺の負けだ。」


彼はゆっくり立ち上がり、右手を差し出した。握手を求める騎士の礼。


バークマン「セリスティア・K・クラリスロード。貴殿は強い。……いや、強いだけじゃない。俺の『先読み』を上回る読みと予期せぬ行動力、炎の魔力、そして何より――何者にも諦めない心。今日ここで、俺は貴様に学んだ。」


セリスティア「バークマン様……ありがとうございます。私も、貴方の強さを――本当に、存分に味わわせて頂きました。」


その瞬間、騎士団員たちから大歓声が上がった。驚きと感動と、純粋な称賛が混じり合った声。


コンロッド「すげぇ……! セリスティア、あのバークマン隊長に勝ったぞ!!」


レイム「信じられん……少女1人が、隊長をここまで追い詰めるなんて……。」


カレンは涙を拭いながら、ゆっくりと近づいてきた。彼女の目には、誇らしさと、少しの寂しさが混じっている。


カレン「セリス……おめでとう。本当に、強くなったな。」


セリスティア「カレン……有難う。全部、貴方と一緒に過ごした時間があったからよ。」


バークマン様は大きく息を吐き、部下達に向き直った。


バークマン「聞け、炎の騎士団の者ども! 今日、俺は一人の少女に完敗した。だが、それは恥ではない。強者を知り、己を磨く機会を得たのだ。これからも、俺たちはもっと強くなる。……そして、セリスティア・K・クラリスロード。お前は今日から、俺の――いや、我々炎の騎士団の特別な『仲間』だ!!」


騎士団員たちが一斉に剣を抜き、胸に当てて敬礼した。訓練場の空気が、一瞬にして熱く、誇り高いものに変わる。


バークマン「そしてカレン、済まなかった。お前の弟子にあの様な態度と罵詈雑言を言ってしまって。」


カレン「バークマン殿、やはり貴方は元からその積りで。セリスにあの様な態度と口調をしていたのですね。」


バークマン「ああ、騎士団唯一の女騎士であるお前の弟子がどんな腕なのか俺も直で試したくなってな。……良い弟子を持った。どうやら『聖女』と言うのは本当の様だ。」


この人は、元からあんな悪そうな態度でカレンや私を試していたんだ。1人の隊長として1人の騎士団員がちゃんと仕事をやっているかを確かめる為に。


それにしても強かった。世の中には私やカレン以上の強い人間がいるんだと身体で感じた。


セリスティア「次こそは、もっと剣と魔法の腕を磨いてから、貴方を全力で倒します。」


バークマン「ああ、望む処だ。」


私とバークマン様は互いに握手をしようとした。その時だった。私達の間から1発の火球が割り込むかの様に放たれて私とバークマン様は瞬時に後退する。


一体何事かと私達全員は火球が放たれた方向、屯所正門口の方へと眼を向けると。1人の赤い髪の少年騎士を筆頭とした態度の悪そうな騎士達が立っていた。


赤髪の少年騎士「何時から俺達『炎の騎士団』は、女の為に用意した青春活劇の舞台になったんだ?バークマン。」

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『推しの乙女ゲームの悪役令嬢に転生するも攻略キャラが全員ヒロインなのが間違っている!?』 『小説家になろう』及び『カクヨム』にて兼任絶賛連載中!目指せ!ランキング上位!! 感想も宜しくお願いします!m(_ _)m
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